エピソード『一週間に流れる人々』


目次


エピソード『一週間に流れる人々』

登場人物------

宮部晃一
超能力を使える強化少年。
森江新
操水術を使える子。晃一の友達。
東風香
ボランティアできているお姉さん。美人。
三河夏和流
同じくボランティアのお兄さん。下らないギャグを好む。
中原護
中原医院の院長さん。いつもにこにこと優しい。

本編

水曜日……。それは中原医院にとって、一番騒がしい日を意味する。

夏和流
「だるまさんが転んだ!」
「タッチ!」
夏和流
「のぉぉぉ、またかよぅ! 1、2、3、4……」
晃一
『新君って、足が早いね』
「うん!」
夏和流
「……8、9、10!」
「夏和流くん、鬼になるの5回目じゃない?」
夏和流
「……だぁって、新くん早いんだもん」
「別の遊びしようよ」
夏和流
「……う〜」
中原
「やあ、みなさん楽しそうですね(にこにこ)」
夏和流
「ちわ〜っす」
「あ、先生、こんにちは」
「こんにちは!」
夏和流
「(つんつん) ほら、晃一君も挨拶」
晃一
『……こんにちは』
中原
「はい、こんにちは(にこにこ)」
夏和流
「あ、お菓子だ!」
中原
「素早いですねぇ(くす) 3時ですから、おやつにしよう かと思って」
夏和流
「やったぃ!」
「それじゃあ、手を洗ってきましょう」
「はーい。行こう、晃一くん」
晃一
『うん』
夏和流
「よーっし、こういうときは競争だ!(だっしゅ)」
「あ、ずるい!」
夏和流
「ふふふ、これも戦略だぁ」
「……やれやれ。夏和流くんも子供みたいなんだから(くす)」
中原
「ところで香さん、あの二人はどうですか?」
「二人とも元気ですよ。仲もいいですし」
中原
「それはよかった」
「……能力の暴走なども、今のところ大丈夫です」
中原
「……それはよかった」
晃一
『洗ってきました』
中原
「おかえり(にっこり)」
「ゴール! ぼく二番!」
夏和流
「くくく、あそこで転ばなければ……」
「それじゃあ、みんなでいただきましょう」
みんな
「はーい」

  にゃあ、と晃一の猫が一声鳴いた。

解説

中原医院の平穏な日々……ですか。しかし、この子たちに平穏がいつまで続くかは……。


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