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狭間さまよえるもの達が、現代ファンタジーである……ということの理由について解説してあります。
ファンタジーの本質は異化作用にあるいう見地から書かれていますので、本質的にはどれも異化作用の作成テクニックとなっています。
平穏無事な日常と、オカルト的・超科学的・都市伝説的な事象との対比により、日常をより深く明晰に表現することが可能になります。
派手にするといいますか、極端にするわけです。超能力や特殊能力――まとめて異能と呼んでいますが――を作成するのによく使われますね。ごくありふれた能力を程度を極端にすることで、異化作用を発生させます。
たとえば、たんに頑丈であるというのが戦車が踏んでも壊れなくなったりとか、。
互いに無関係なイメージをくっつけるものです。官庁とオカルト対策との組み合わせとかなんかもこの一種かな。これも異化を産み出すテクニックのひとつです。
たとえば、郵政省に超常現象を発生する物件を配達するための部署があるとか、HDDに格納できるのが文字や画像だけでなくて霊体だったりするとか。
できないことができる理由をこじつけたりするものです。
本来であれば拳銃でビルを倒すなんてのは出来ない相談ですが、それができるそれなりに納得できる理由をつけられればそれで異化作用が発生します。
実在しない事象・あり得ないことを発生させます。理由づけと組み合わせるとよいでしょう。
もしムーに書いてある○○という記事が本当だったら……? そんなところから狭間の設定は始まります。
なんでも、特殊とか対魔とか超とかいったオカルトな接頭語をつけることにより、オカルト組織・オカルト存在に変身させることができます。ごくありふれた日用品や、オカルトとは何の関係もなさそうなものほど、面白くなります。これは合成の一種ですね。
官庁のオカルト対策組織の命名法はその手の単語を実在部署につけたものが多いですし、ほかにも結界用爪楊枝だとか、特殊やぐらこたつとか、対宇宙人ゲーマーとか抗魔ネットワークサーバとかいったものも可能ですね。
同じ音の言葉の二つの意味を混線させることで異化作用をだします。
とろけるような甘さのお菓子が、実際に食べたひとを溶かしてしまったりするわけですね。
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