00:14:55 ---- 旧校舎 探偵倶楽部部室 http://drupal.cre.jp/node/3809 の続き 00:16:03 ゆとり様:「……貴方のことも、ある程度教えてもらえないとね。そういう取引でどう?」 00:17:28 柚子:「言える範囲でしか、言えませんけど……」 00:18:48 ゆとり様:「それでいいよ。じゃあ、先にこっちからお話してあげようかな。……どの辺から知りたい? 最初から?」 00:19:05 柚子:「どうせだったら、最初から……」 00:22:45 ゆとり様:「じゃあ最初からね。昔昔、あるところに一人の女の子がいました。その子が住んでいたところでは、変な宗教が流行ってて、定期的に生贄が捧げられてたりして」 00:23:05 柚子:「……それって、超昔……?」 00:24:34 ゆとり様:「明治とかそれくらいの話。そういう田舎の村もまだあったってこと。で、その女の子も生贄にされちゃったりしたんだけど、問題はその宗教っていうか、神様の方」 00:27:05 ゆとり様:「その宗教は、その後下火になったんだけど……神様は超不満なわけ。生贄こなくなったりしてね。じゃあ、自分で取りに行こうって思ったのかどうかはわかんないけど。その神様は、あるところを入り口っていうか窓口っていうか? にして、活動を始めました」 00:27:55 柚子:「それが旧校舎?」 00:29:11 ゆとり様:「わかりやすく言うとそう。神様の主張的にはこんな感じで、1:この土地はおれのものである 2:だからこの土地で生まれたものはおれのものである 3:だから回収する 理屈はおかしくないよね」 00:29:20 柚子:「え、最初がいきなりおかしいじゃないですか」 00:29:55 ゆとり様:「え、そう? だって神様ってそういうものだし」 00:30:13 柚子:「そう言われたらそうですけど……」 00:34:25 ゆとり様:「で、なんだっけ、その神様が旧校舎にいるって言う話ね」 00:34:50 柚子:「……旧校舎にいると、勝手に生贄にされたりとかするっていうことですか?」 00:35:49 ゆとり様:「それもあるけど、その神様がわざわざ出張ってきてるせいで、あちこちおかしくなってるってこと。どこがどうなってるとか、全部把握出来てないし」 00:36:15 柚子:「……えっと、石橋のお姉さまは……平気、なんですか?」 00:37:42 ゆとり様:「……どう言ったらいいかな、昼間は平気……どう言ったらいいかな、その神様と……そう、ケンカしてるわけ」 00:37:57 柚子:「ケンカ? 神様と? ……すみません、ちょっと意味が」 00:38:16 柚子:「普通ケンカとか出来ないですよね……?」 00:38:53 ゆとり様:「そうだね。ケンカでもあるし、生存競争でもあるって感じ。負けたら死ぬみたいな」 00:41:02 柚子:「普通じゃないってことなんですね……はあ……」 00:41:41 ゆとり様:「最初に言った女の子が私、ともう一人、双子の姉って言ってるのに会ってるよね。この前倒れたときに。あの子もそう」 00:41:53 柚子:「? 一人の女の子、なのに二人?」 00:42:33 ゆとり様:「その辺はめんどくさいから、そのうち覚えてたら説明するけど、昼担当と夜担当でわかれてますって理解しといて」 00:43:01 柚子:「あ、はい……よくわかんないけど、24時間勤務とか、体に良くないとかそういうのですよね……」 00:43:54 ゆとり様:「解釈はおまかせだけど、いろいろあって、私とその子の二人して、その神様とケンカしてる、ってところまではいい? で、旧校舎はあぶないっていう」 00:44:09 柚子:「危ないのは大体わかりました……」 00:44:23 柚子:「でも、いて平気な子とかたまにいたりしませんか」 00:45:44 ゆとり様:「神様は割と厳密? なところあるから、管轄外には手を出せなかったりするんだよね……旧図書室とか、あれはほんとそう」 00:46:14 柚子:「……その、神様? のいうおれの土地って、どれくらいなんですか?」 00:46:25 ゆとり様:「大体この辺一帯?」 00:46:32 柚子:「学校の敷地?」 00:46:56 ゆとり様:「もっと広いけど、県内全部ではないけど、市内の半分よりは多い」 00:47:36 柚子:「……ケンカしてる理由って訊いてもいいですか?」 00:47:51 ゆとり様:「してもいいけど、あまり面白い理由でもないけど……訊きたい?」 00:47:56 柚子:「せっかくなので」 00:48:48 #お茶入れ直して、先日”双子の姉”から奪ったお茶菓子をちゃぶ台に出した 00:51:23 ゆとり様:「生贄にされた女の子って、どんな気持ちだったか、ちょっとだけ想像してみて。……感想はいろいろあると思うけど、その子、まあ私なんだけど……すごく、恨んでたわけ」 00:51:28 柚子:「神様を?」 00:52:23 ゆとり様:「……大体全部、かな。村もそうだし、周りのもの全部」 00:52:37 柚子:「……」 00:53:43 ゆとり様:「そんな私に、神様は言いました。恨み晴らしたかったら協力するでーって」 00:53:53 柚子:「あの、そこだけ関西弁で強調しなくても」 00:54:59 ゆとり様:「まあまあ、それで、私は口車に乗って? 生き返って、とりあえず、体取り返そうと思ったのね」 00:55:18 柚子:「? 取り返す、って死んだんですよね……?」 00:56:05 ゆとり様:「死んでたよ。で、体取り返そうと思ったら、体に違う子が入ってて」 00:56:12 MOTOI -> MOTOI[sleep] 00:56:15 柚子:「……入って」 00:57:15 ゆとり様:「違う子っていうのはちょっと意味が違うか、ええと、私じゃない私? そんな感じ。で、それでその子とケンカして」 00:57:23 柚子:「ケンカばっかりしてるんですね……」 00:59:38 ゆとり様:「そんなことないって、今してるのと、そのときの二回だけだし。で、そのなんていうかな、私と、私の体に入ってる私でケンカした結果、恨みが晴れて今の私がいるわけなんだけど」 01:00:21 柚子:「よくわかりません……恨みが晴れたのはわかりましたけど、その、ええと、私じゃない私っていうのが、双子のお姉さんの方、っていうことでいいんです?」 01:00:26 ゆとり様:「当たり」 01:00:33 Exactly 01:01:12 柚子:「で、二人して、その神様とケンカでしたっけ、してるっていうのは……?」 01:02:43 ゆとり様:「さっきも言った通り、神様は、この土地の支配者だって思ってるし、割と実際そうだから、この土地生まれの私の体? もちゃんと回収っていうか支配下? に置いておきたいわけなのね」 01:02:58 柚子:「そうなんですか」 01:04:22 ゆとり様:「そうなの。でも、恨みは晴れたけど……その神様の野郎のせいじゃない、そもそも全部。なんかむかつくでしょ」 01:04:22 柚子:「……そうですね」 01:05:22 ゆとり様:「で、私じゃない私……双子の姉って言ってるあの子と協力して、あいつぶっ殺そうぜっていう感じで、今ここ」 01:06:04 柚子:「……石橋のお姉さまは、ゾンビとかそういうのだったんですね……」 01:06:41 ゆとり様:「ううん、神様なんだけど……」 01:06:54 柚子:「えっと」 01:06:59 ゆとり様:「うん」 01:07:07 柚子:「神様?」 01:07:11 ゆとり様:「うん」 01:07:14 Exactly 01:07:36 柚子:「双子のお姉さんは?」 01:07:48 ゆとり様:「あれは違う、もっと別の生もの」 01:08:14 柚子:「そうなんですね……」 01:08:23 #納得はした 01:10:13 柚子:(指折り数えて)「旧校舎は危ない。ええと、土地の所有権を主張してる神様がいて、その土地のもの全部おれのだって言って訊かないから。あとその神様がいるせいで、あちこちおかしくなってて」 01:10:22 ゆとり様:「大体あってる」 01:10:58 柚子:「……その神様と遭遇? することってあるんですか」 01:11:35 ゆとり様:「日が落ちたらしょっちゅうかな」 01:11:45 柚子:「だから夕方になったら帰れって」 01:12:10 ゆとり様:「そう。でまあ、そうさせないために、ここでお茶してるわけ」 01:12:19 #そうさせない=遭遇させない的な意味 01:12:32 柚子:「……遭遇すると、どうなっちゃうんですか……?」 01:13:18 ゆとり様:「持って行かれるよ。まず精神……魂? そっちが。で、体には代わりの何かが入って」 01:13:22 柚子:「……」 01:13:57 ゆとり様:「おれのものって書かれるようなもので、そうなったら……その神様殺さないと戻れない、と思う」 01:14:30 ゆとり様:「泣くまで殴って、魂返させるっていう手もあるかもしれないけど」 01:15:13 柚子:「……すごく危ない、ですね……」 01:17:12 ゆとり様:「そんな感じ……じゃあ、今度は貴方の番。どうして、わざわざ死にそうな目に遭いにくるのか、教えてもらえる?」 01:17:50 柚子:「……そう、ですね……」 01:18:45 #なお、これ以降については、アリシアとか能登さんとか盗み聞きしてもいいし部室にやってきて訊いても良い 01:20:01 紫音:「こんにちはぁ。コマキはんいてはります?」 01:20:45 ゆとり様:「目の前にいるよ」 01:20:54 柚子:「あ、能登さん……」 01:21:39 紫音:「あ、コマキはん。やっぱここやったんな。話きかしてもろてたん?」 01:23:07 柚子:「う、うん、……旧校舎やばい……っていう話で」 01:23:49 ゆとり様:「今から、どうしてそんな危ないことしにきてるの? っていう理由を教えてもらうところ」 01:24:04 紫音:「あー、やっぱそなんや。一人でいってしまうからちょお心配になってなあ」 01:24:39 柚子:(え、言うの? 普通じゃあ、また今度ってなるシーンじゃない……? 空気読んでよお姉さま……) 01:24:46 ゆとり様:(知らんぷり) 01:25:05 #そもそもUSBさんと同質なのでSの気がある 01:25:23 #いいカモですね 01:25:31 紫音:「そやなあ。うちも知りたい。手伝えることあったら力なりたいし」 01:25:37 #きゅっと手を手にのせて 01:26:01 柚子:「う、うん……えと、じゃあ、話し、ます」 01:26:30 ゆとり様:「せっかく話すんだし、他に呼んでおいたりしなくていいの?」 01:26:56 柚子:(お姉さま、僕をいじって喜んでるんじゃ……) 01:28:11 柚子:「そのうち、話すつもりではいたから……ええと、どこから話そうかな、えっと、そうだな、僕がまずどういう人間なのか、ってところ、だよね」 01:33:22 柚子:「……僕の家は、代々伝わる霊能者の家で……僕はその家の、自分で言うのもなんだけど、優秀な霊媒、なんだ」 01:34:29 柚子:「霊媒っていうのは、わかりやすく言うと……門もなにもかも開けっ放しの家、ね。通りすがりの誰でも入れて、住んだり出来る家。ただし、定員は一名」 01:37:20 柚子:「……優秀っていうのは、家が大きいって思ってもらえればいいのかな。15メートル級の巨人でも入れちゃうとか、まあそんな感じ」 01:40:19 柚子:「……ここまでで質問ある?」 01:40:29 ゆとり様:(特にないという顔) 01:41:08 紫音:「巨人とかおんねや……」 01:41:52 柚子:「たとえ話だよ……」 01:43:23 柚子:「まあ、そんな僕だから、いろんな死人に目を付けられたりしてるわけ。僕の体なのは間違いないから、僕が入れないって思ってれば、入って来れないんだけどね」 01:43:51 柚子:「でも……あいつらは僕を誘惑するんだ。いろんな手段で」 01:44:48 ゆとり様:「誘惑?」 01:44:48 柚子:「僕を殺そうとするってことです」 01:47:04 紫音:「コマキはんが死んでしもたら入れへんのと違うの?その、家壊れてしまうねやろ」 01:48:11 柚子:「体と魂の、縁を切るっていう方がわかりやすい? 要は、体が僕のものでなくなるってこと」 01:48:47 紫音:「さっきの家のたとえでゆうたら家主を追い出すゆうこと?」 01:48:53 柚子:「そうそう、それそれ」 01:50:09 柚子:「僕が死にそうな目に遭いたがってるっていうのは、そういう事態に慣れっていうか……免疫をつけるっていうか……そうしないと、いざって時にね」 01:50:41 柚子:「その為に、僕は……死について、深く理解しないといけない」 01:51:43 紫音:「死ぬいうのがわかると、追い出されへんようになるん?」 01:53:29 柚子:「相手の手の内がわかるっていうのは大きいよ」 01:54:35 TK-Leana -> TK-Leana_Sleep 01:56:17 紫音:「手口がわかってたらようできた詐欺でもひっかかりひんみたいなことかなあ」 01:57:58 柚子:「そんな感じでいいと思う。それと、理想を言えば、一度死んでまた戻って来れれば。僕たちみたいな霊能力者にとっては……最高の手段なんだけど」 01:59:33 柚子:「本当に優秀な霊能力者は、生きてるこの世界と、死者の世界、両方にどういったらいいかな、在籍? してるから。そうなれば死者を、異界のものとして恐れなくても済むようになるし……」 02:00:48 柚子:「僕の周りには、なんか死に近い人が何人かいるから、もしかすると、僕が何もしなくても、機会がくるのかもしれない」 02:01:03 #能登さんとかナナカマとか死に近すぎるが 02:01:06 紫音:「……しやけどコマキはん、それでほんまに死んでしもたらもともこもないえ。あんま危ないことしいひん方が……」 02:01:40 柚子:「そのさじ加減が難しいから、いろいろ試してたっていうのが実際のところだったんだ」 02:01:59 #そのたびにビビって腰抜かして半泣きになっているのは秘密 02:06:54 ゆとり様:「……やめるつもりはない感じね」 02:07:58 柚子:「……さっき言いましたよね、必要に迫られてるだけで、本当はしたくないって。だから、早く済ませてしまいたい、んです」 02:08:40 ゆとり様:「それには同感するわ」 02:10:13 + ToyoPad (ToyoPad!ToyoPad@7c294a97.i-revonet.jp) to #HA21@trpg.net 02:10:17 Mode by kata_cre: #HA21@trpg.net +o ToyoPad 02:10:37 紫音:「家の戸おを閉めたりするわけにはいかへんの?入れんようにしてしもたらせんで済むやんな」 02:14:47 柚子:「普段はそうしてるんだけど……でも、完全にそうしてしまうと、僕には価値がなくなる」 02:18:02 紫音:「そんなことあれへんよ!コマキはんいっぱいええとこあるやない。価値ないなんてことないよ」 02:20:13 柚子:「ありがと、でも、価値がなくなるのは本当のことだし、この能力のこと、結構好きなんだ。ちゃんと使えば、いいことに使える」 02:24:29 柚子:「そういう理由なんですけど」 02:25:09 ゆとり様:「今年の子は訳ありばっかりね」 02:26:07 紫音:「そなんや……好きなんやったらしようがないね」 02:27:08 柚子:「うん」 02:39:57 ! Hisasi (Quit: ) 02:54:36 ! utako (Quit: Leaving...) 02:55:26 ! ToyoPad (Connection closed) 03:15:52 + utako (utako!utako@KD106175255242.ppp-bb.dion.ne.jp) to #HA21@trpg.net 03:16:00 Mode by licorice: #HA21@trpg.net +o utako 05:04:19 + yuzu_sleep_ (yuzu_sleep_!yuzuriha@u685097.xgsnun51.imtp.tachikawa.mopera.net) to #HA21@trpg.net 05:06:12 yuzu_sleep_ -> yuzu_work_ 05:08:09 ! yuzu_work_ (Connection closed) 08:40:22 http://drupal.cre.jp/node/3809 08:40:26 追加 16:17:26 + yuzu_work_ (yuzu_work_!yuzuriha@u699024.xgsnuf204.imtp.tachikawa.mopera.net) to #HA21@trpg.net 16:20:44 yuzu_work_ -> yuzuriha 18:19:59 TK-Leana_Sleep -> TK-Leana 20:02:22 ! Toyolina (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:12:52 ! kataribe (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:20:36 ! utako (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:23:18 ! MOTOI[sleep] (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:23:20 ! matuya (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:23:39 ! yuzuriha (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:24:40 ! TK-Leana (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:25:10 ! licorice (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:25:31 ! Role (irc.cre.ne.jp irc.cokage.ne.jp) 20:28:15 + kata_cre (kata_cre!kata_cre@192.168.100.3) to #HA21@trpg.net 20:45:54 Mode by kurov: #HA21@trpg.net +o kata_cre 22:27:53 + kata_cre (kata_cre!kata_cre@192.168.100.3) to #HA21@trpg.net 22:29:20 + kata_cre (kata_cre!kata_cre@192.168.100.3) to #HA21@trpg.net 22:33:17 + kuro_v (kuro_v!kurov@KD175108170098.ppp-bb.dion.ne.jp) to #HA21@trpg.net 22:33:28 ! kuro_v (Connection closed) 23:52:13 ---- 23:53:07 USBさん:「別の生ものとかひどくない? 言い方もうちょっと考えてよね……」 23:53:20 ゆとり様:「盗み聞きとか趣味悪い」 23:54:14 USBさん:「年下の子いじって喜んでるなんて、ひどい神様」 23:54:42 ゆとり様:「自分がいじられてばっかりだからって、ねたまないで。それより」 23:55:52 USBさん:「それより?」 23:56:24 ゆとり様:「どこまで訊いてたの」 23:57:31 USBさん:「大きい家のあたり。才能があるってすごいよね」