地球伝承 百科事典


目次


アトランティスていこく
アトランティス帝国《国名》
強大な星間帝国。

えーぴーじーえす
APGS《システム名》
Astral Precognition Gate Systemの略。
星位を用いて座標を指定してその2点をワームホールで直結し、そ れを通る事で恒星間を移動する航法。星位は刻々と変化するため、ゲー ト完成時での現地点及び目標地点の星位をそれぞれを予測する必要が ある。予測には“占星術師(せんせいじゅつし)”と呼ばれる専用のコ ンピュータを用いる。

おさか・こうか
小坂効果《用語》
小坂利一が発見した想像力駆動の増幅法。
ある種の炭素素材を利用した機体に IDE(想像力駆動装置)を接続す ると、他の機体素材よりも良い効果を得られやすいというもの。
後に適正材料効果に拡張される概念。
適正材料効果

きぞく
貴族《組織・団体名》
心霊技術と呼ばれる、特殊な想像力技術体系を持つ一派。超古代文明 の技術の継承者とも言われ、グランドクロス以前から想像力技術を使 ってきた。人種的な統一性はないが、基本的に赤い瞳をもつ。絶対数 が少ないため、己の肉体を改造し不死者となるものも居る。 グランドクロス後の想像力技術の発展と共に歴史の表舞台に現れ、地 球防衛軍などに、人的・技術的提供をした。 古くはその特異な技術力と様式、不死者の目撃などにより、地方伝承 での吸血鬼と同一視されていたこともあった。
ぎんがけいきほんざひょう
銀河系基本座標《航宙用語》
銀河系における地球民族を含めた多星系・多種族共同体において、星位や宇宙船進路の算出の基礎として使われている座標系。銀河空間 で単に「基本座標」と言うときは、この銀河系基本座標のことを指す。
この時代における星図とは、銀河系基本座標に対する各天体の固有 運動(及び確定時間における座標記録)を可能な限り記載したデータベー スに他ならない。
星図
ぎんがけいべくとる
銀河系ベクトル《航宙用語》
4Kの黒体偏射を基準として観測される銀河系の運動方向を示すベクトル。厳密には、銀河重心の運動方向、速度として定義される。
銀河系内航宙においては、銀河重心を原点とした銀河系基本座標が 用いられるので、このベクトルによる補正が必須である。
銀河系基本座標
黒体偏射
ぎんがたいせん
銀河大戦《歴史》
GW(Galaxy War)。AD2067〜2115年(仮設定)のアトランティスと地球連合軍との戦争のこと。
神聖ムー帝国を主体とする枢軸軍と地球連合軍との第二次銀河大戦 以後は、第一次銀河大戦と呼ばれることになる。

こくたいふくしゃ
黒体輻射《航宙用語》
現在観測されているあらゆる宇宙空間において、全方向からほぼ均等に観測される宇宙の背景放射。
この放射のドップラーシフトを観測することにより、宇宙空間に対 する速度を計測することが出来る。

じぇいあーるこんてな
JRコンテナ《用語》
JRの規格のコンテナ。機能と用途によって様々な形があるものの、一般的なのは、高さ2350mm、幅2438mm、長さ3658mmのサイズのもので ある。
レイライン鉄道の普及したエリアでは、貨物コンテナの規格ともなっ ており、輸送船の積載量を表す際にも使われたりする。

せいいよそくようこんぴゅーた
星位予測用コンピュータ《航宙用語》
航法コンピュータの機能の一つで、特に星位特定に用いられるシステムの総称。中でも、過去の物理理論を超えた技術による未来予測機 能を備えたものを、特にこう呼ぶ。
星図を元にした計算性能こそが航法コンピュータの善し悪しを左右 するが、観測結果を元にした入力と電子ロジックによる演算では超光 速の速度と百万光年単位の距離スケールに対応するには限界があるた め、何らかの未来予測技術を併用することで計算量に起因する致命的 なタイムラグを回避しようと言う手法がいくつか採られている。それ らの先端技術においては、単なる計算による推測の範囲を超え、確率 的な事象の発生をも確実に捕捉するためとして、超物理的な技術によ るある程度の未来予知機能が不可欠となっている。
星位予測用コンピュータの代表として想像力科学の産物である"占 星術師"などがあり、これを使ってAPGS航法が誕生している。
APGS
占星術師
せいず
星図《航宙用語》
銀河系基本座標に対する各天体の固有運動及び確定時間における座標記録を、可能な限り記載したデータベース。このデータベースと銀 河基本時間を元に航法コンピュータで演算することにより、星位を特 定する。正式な呼称は「銀河系天体総覧データベース」だが、昔なが らに「星図」と呼ばれる。
星位予測用コンピュータ
せんせいじゅつし
占星術師《コンピュータ名》
APGSに用いられる、星位予測用コンピュータ。
“こっくりさん”と呼ばれる心霊機械を多数用い、それをネットワー ク化する事で近未来の予測を行う。通常1000〜10000機程度をネット ワーク化するが、非常に希に数十万単位の機器を使っている事もあり、 そういう物は“予言者(よげんしゃ)”などと呼ばれる事もある

そくこう
即工《用語》
コンピュータ利用設計技術と工作機械の高度な融合がもたらした先進的な生産技術のこと。プロトタイプがそのまま量産体制に入ること ができ、99年価格革命を引き起こす原動力となった。
匠精機が1998年に発表した工作機械「即工」シリーズが語源となっ ており日本語以外でもSOKUKOUで通用する。
21世紀には一般工業製品においては設計即量産は常識となる。

たくみ・せいき
匠精機《会社名》
もともとは工作機械の会社であり、日本の産業界を裏から支えてきた企業のひとつ。
即工シリーズによる価格革命によって世に知られるようになり、IR (想像力炉触媒反応炉)機器の開発により、宇宙雄飛時には一大企業グ ループを築き上げることになる。

ちきゅうけい・こくさいれんごう
地球系国際連合《組織名》
正式名称は The United Nations of Earth 。略称 UNE 。恒星間社会への参入の際に国際連合が改称したもの。
権限的には地球を単一の国家として運用することのできるほど強く は無く、20世紀末と大差はない。軍事的にも国連軍は外征能力を持た されていないために強力とはいいかねる。
ただし地球系諸国家の外交分野、とくに軍事同盟についての許認可 権を握ることなどにより、地球防衛時には国連加盟国軍の指揮権を掌 握することができる。また、組織的に工作員を派遣する能力を持たな いがゆえに、有能な自主独立の独立エージェントのたぐいを擁するこ とにしている。
ちきゅう・ぼうえいぐん
地球防衛軍《組織名》
特定の国家・国際組織・星間組織に従属しない任意団体。構成員は流動的で若年層が多い。主要兵装は想像力駆動型の諸兵器で、とくに いわゆる"巨大ロボ"のたぐいを多用する。
もともと国家による防備体制の整わなかった2000年に呪的航行技術 を再発見した人々の手で発足し、アトランティス辺境第72軍にたいす る遅延防御やタウ七惑星連邦の侵攻艦隊の撃破などの戦功を上げた。
2045年には火星植民地をめぐる合衆国と中華民国の動乱のさいに地 球を危うくしてまで太陽系外勢力の力を導入しようとした国家群に危 機感をおぼえた人々により月面チコクレーターの統治権を獲得、地球 系諸国家からも地球国際連合からも独立した地位を保証され、以後地 球防衛のために活動を続けている。

でんせつ・による・ふししゃ
伝説による不死者《用語》
その実績、特に地球防衛に関する活躍が伝説となり、その伝説によって年老いることが無くなったもの達のこと。
解放されたばかりの地球の魔力と想像力触媒反応炉の余波とが組み 合わさって発生した。

にほん・ばいでん・きょうどうくみあい
日本買電協同組合《団体名》
発電施設を持つ零細企業や個人の共同体。大企業や電力会社の横暴に対抗するために作られた圧力団体である。

ノイマンマシン《種族》
地球人のロボット工学が生みだした異端児。自律・自己複製機能を具えた戦闘システムで、機動工場を具えた戦闘母艦を中核に、小惑星 帯から採鉱して艦隊を建造する能力を持つオートマトン。
純然たる機械システムであるため、IR駆動システムに対する威力は 極度に小さい。主にIR抑圧結界との組み合わせや、遅滞戦術での消耗 戦術に利用された。
20世紀のSFから名を取ってバーサーカーと呼ばれることもある。
一部は2065年に地球系国際連合で人権を認められた。

ヒテン《製品名》
ホンダ開発した最初の量産エアカー。1999年8月に発売された。

ふししゃ
不死者《用語》
一般に老化が進まなくなった存在のこと。
自らの力によって不死者になるものもあれば、装置や薬品の作用に よって不死者になるものもいる。
伝説による不死者
細胞賦活装置

ベロナ
Bello-nal《薬品名》
コード02より。
とある惑星に産する薬物。鎮静効果のある安全な薬物として、ひそ かに流通していたが、中毒時の症状が判明してからは禁止されている。 しかし、鎮静効果とそれによる管理費の削減が可能なことから、ビー ルに混入するなどしてひそかに利用する管理者も多いという。
中毒化すると、切れた際に暴走する。この時、理性的な判断能力を 失い戦闘能力を極度にあげる。
惑星ジュリエットγの生物、通称ドライフィッシュを食わせること で中毒状態から回避可能であり、のちにはその薬効物質をもつに薬剤 が開発された。

メタ・プログラマー
meta programer《技術名》
事象に対してプログラミングを行なうメタプログラミングが可能な超能力技術者の一種。
メタ・プログラミング
meta programing《技術名》
事象を書き換えてプログラムとなし、世界法則に対して干渉するという超能力技術。

レイライン・こうほう
レイライン航法《移動手段》
惑星上も含めて、宇宙空間に張り巡らされたレイラインを利用した超光速航法の一種。断面積が小さいほど航行に有利なために、鉄道型 の宇宙船を利用して航行する。
もともとは、JR東海や近畿日本鉄道の呪的な高速化・低騒音化手段 の研究から誕生した。高速化のために呪的なコーティングを試行して いる際に、レイライン上を走ると異常なまでに高速化され、列車が空 を飛ぶなどの自体が発生した。最終的にその原理を解明することに成 功し、地球人類は新たな宇宙航行手段を入手したのである。
最初に実用化したJRと近鉄は、レイライン鉄道における最有力企業 となっている。


索引


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