クーム内乱


目次



クーム内乱

 06コード多島海好漢録の一遍。

はじめに

 1994年3月20日のプレイオフ関係の書き込みを取りまとめて増補してみたも のです。  sf : とりあえず、多人数向けプルートミアシナリオを作って :おきます。舞台は……多島海でいきますか。多少非道な事 :になっても、大丈夫ですし。 : ごく小さな諸島国家の、内紛をテーマに、マルチゲームっ :ぽくやってみるかな?

初期情報メモ

 ……うーむ。これだけで始めたんですよね……。  プレイヤーが陰謀を戦わせあったので、マスターは楽でした。はい。  プルートミア物語 大規模プレイヤー型プレイ。  舞台は多島海。諸島国家クーム王国。人口3万人。正当を表する二人の王が いる。 ・クームの双王の一人ムフェス  東の王。王家典範の「長男を後継とする」との記述を持って、正当とする。 ・双王の一人ニムス。  西の王。先王の遺言を持って、正当とする。 ・廃嫡された先王の長男セティス。  イシェン島にて雌伏する。リーアを学びピタタレスの遺産を持って、どう動 くのか? ・「残された王弟」こと、先王の四男ソルン。  自ら司教を名乗り、クーム国教会を支配する。マノクのゲーネ教徒との歴史 的対立のは、どうなるのか? ・先王の代からの宰相、「地獄耳の」ルーソン。  82にして、いまだ老いを見せず。  それぞれに付き従う貴族たち。そして、反目。  孤立を守る僧院の島マノク。「ゲーネ」僧達の島。道を求め、修行する僧侶 たち。しかし……陰謀は動き始めている。  クームに食指を伸ばす古王国リーシェン。  人口10万人を数える、多島海では比較的大きな国家である。

主な勢力

 初期情報にプレイ中に決定された兵力分布などが追加されています。 **ムフェル**  先王の長男である為、王位を主張。無能みたい。兵力強。  初期兵力240人。後に300。  武器類を高く売りつけられ、維持費もままならない惨状に。 **ニムル**  先王の遺言により、王位を主張。ばか。兵力強。  初期兵力240人。後に300。  何も考えずに数をそろえたため、士気は低い。 **セティス**  廃嫡された先王の本当の長男。兵力弱。  初期兵力30人。後に傭兵部隊を200加える。訓練中20人が逃亡。 **ソルン**  自ら司教と名乗って教団を支配。ばか。兵力弱  初期兵力90人。後に自警団100以上が加わる。 **ルーソン**  先王の宰相。82歳にして老いを見せず。何を考えているか解らない。兵力中。 初期兵力120人。  豊富な資金をもとに、武器類の予備を備蓄していた。

展開

 しゅぺる氏によって書かれたプレイレポートです。  まずルーソンの孫三兄弟のうち次男(M^2)がソルンのもとへ潜入。 歓心を買 う。長男(召喚絵師いずみ)と暗殺者(しゅぺる)がニムルのもとへ潜入。同じく 歓心を買う。末弟(はやと)はルーソンのもとで護衛。暗殺者は、実はセティス の末息子である。  ムフェル配下の陸軍司令官(魔神N)、 近衛隊長(取石神夜)、海軍司令官(阪 井六郎)、第一王子(警覇)は軍備増強。  セティス配下の近衛隊長(Taiyaki)も軍備増強。この時セティス本人は、友 人たちとともに遺跡探索に出かけている。  流れの商人(たぬきむ)はストリートファイター(FutureX) をセティスに紹 介し、セティスの雇ったごろつきどもを訓練させる。そしてムフェルに高額で 武器を買わせる。ムフェル、資金難。逆に、ニムルには応じた長男の説得に失 敗した為に安く叩かれる。長男&暗殺者、その誤差分の大金を着服し、ムフェ ルの兵士を買収して私兵を作ろうとしたが、戦争勃発の為、実行できず。  まず大きく均衡が破れたのはムフェルVSセティスの戦争であった。ムフェル 軍は相手のゲリラ戦を警戒して散開したが、セティス側が重点的に遺跡に篭っ て守りを固めたために、ムフェル軍が各個撃破されました。セティス兵はスト リートファイターの訓練によりレベルが高く、また、ムフェル海軍司令官がセ ティス近衛隊長に一騎打ちで負けて捕虜になった。  最終的には、ムフェル軍が夜襲をかけた際に、セティス軍のそれまで秘匿さ れていた部隊がその背後をつき、さらに遺跡から打ってでた部隊に横撃されて ムフェル軍は潰走。 残存舟艇によってムフェル軍は100人が脱出に成功したに とどまりました。この時、横撃した部隊に対して巴戦を挑んでいなければ、ム フェル軍は全軍が壊滅していた可能性もあります。これは、陸軍司令の好判断 でした。  同時に、ムフェルの大軍がどこかヘ行き、本国が手薄であると聞いた長男と 暗殺者はニムルをそそのかして180人の兵を出す。暗殺者に妖しい商人(阪井六 郎の2番目のキャラ) が言い寄ってき、その船に乗って本国潜入を試みるが商 人が自分を捕らえようとしたのに気付いて商人を切り付ける。幸い毒は塗って いなかったので商人は海に飛び込んで逃亡。実力行使に出る。ムフェル本国で は50人の兵士が城塞から火矢を放った。ニムル側は港に停泊中のムフェル艦船 に火矢を放ち、損害が出たのですたこらさっさと退却した。  長男と暗殺者いわく「自分が死んだらやばい」とのことであった。  次男はソルンがあくどい方法で教団を支配した事を逆手にとってソルンに反 感を持つ者達を扇動。クーデターは成功し、ソルンの私兵90人を我が物とする。 さらにクーデター時に抱き込んだ、ソルン周辺に居たもの達を殺害。偽造して おいたニムスの暗殺指令書を用いて、暗殺者達を征伐したことにした。  この功績により、不要となった私兵を吸収、配下とした。しかし、流れの商 人に大金を巻き上げられて資金難。寄付目当てに奉仕活動に励む。しばらくし て、セティスに王位を約束し、同盟を締結。  次男、味方全軍に呼び掛け、ニムル討伐を実行。  この時、次男は流言を利用して、ニムス軍の兵士を不安にさせ、逃亡者を出 させました。この時減ったのは90人。当然ながら、これだけの脱走者が出たこ とで、既に士気は相当下がっていました。  もともと、ニムスが不用意な集め方をしたために、ニムス軍は安易な寄せ集 めでしたので崩壊しやすかったのです。ニムルは内部の反乱もあってあっけな く落ちる。そして矛先はムフェルへ。  ムフェルの第一王子、何を思ったか父である王を殺害。反乱を起こす。ムフェ ルが大勝利をおさめたとの「大本営発表」を真に受けてしまい、陸軍司令官に 報奨を与えたために「こんな事ではいけない!」と王子が決起した。  第一王子は近衛隊長を一騎打ちで倒し、近衛隊50人を味方につけたものの、 疲れもあってか陸軍司令官に負け、捕虜となる。  そこへ連合軍が到着。陸軍司令官は10〜20名程度の人数の兵を引き連れて逃 亡。王位はセティスのものとなり、ルーソンは再び宰相におさまる。

感想より

取石神夜: 皆さんはOFFのレポートを書かれているようですが、僕は語り :部の初めてのプレーの感想を書きたいと思います。 : まず、今回のプレーで一番思った事は、これってもしかしてTRPG :じゃなくてTSLGじゃないの。ってことです。というのは始めからい :きなり各勢力との外交政策から始まり、我々の場合いきなり戦争おっ :ぱじめるなど、パソコンゲームで言えば「ディアドラム」のような :感じにプレーが進んで行った事です。 :(もっともプレーヤーが原因ですけど。(^^;) しゅぺる: あれは仕方が無いと思うよ。多人数でのマルチプレイとなるとそ :うなってしまってもね。でも、第一王子VS近衛隊長みたいな1対 :1の戦いもあっていいんではなかっただろうか? sf : まあ、商人との値引き交渉対決もありましたし。(;^^) : PC同士でないと、マスターが拘束されてしまいますから、ダイス :を振り合う機会が少なかったのは確かですね。 : 陰謀をめぐらしあう、人と人との戦いでしたから、実際 SLGっぽ :い話ではあります。 : まあ、あれだけの大人数を管理する方法としては、シミュレーショ :ンゲームっぽくした方が、スムースにいくだろうと考えたためでも :ありますが。 : ほんとは、もっと内部抗争なんかも起こして欲しかったんですが、 :初回でしたしね。 取石神夜: あと、もう一つ意見ですが今回のような軍隊などを指揮するとき :にも兵力の大きさとかで勝敗を決めるよりあそこでもせっかくダイ :スがあるんだから、部隊の熟練度などを決めてダイスを振って勝敗 :を決めるっていうふうにしたらどうかなって思いました。 :(でもこうなると本当にSLGになっちゃいますね。(^^;) : 楽しめた事は楽しめたんですが、戦争などをプレーにいれるんな :ら語り部でも大型戦闘をサポートした方がいいんじゃないかな。と :シミュレーションゲームをやってる自分として思った事です。 sf : 大規模戦闘については、「指揮」技能の効果値と絡めて、どうに :かする予定があります。 #結局公開できるだけの大規模戦闘ルールは未完成、なのかな。(;^^)


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