プルートミア物語人名録


目次


アキウ・クイノ《人名》
ニモトの渡航管理者で、ユーロ近辺の担当。教育論と運命分析学の
専門家である。
小柄だが頑健。
冗談が好き。娘アリアネを溺愛している。
館霊ロルフに人の姿を与えたのは彼である。
アスティ・ハーク《人名》
ハーク一族の末裔。ナーケス王国兵法指南役。
父親は幼い頃からアスティにカーニス流無血剣法の全てを叩き込み、
自らの後継者たるよう鍛え上げた。その結果、天賦の才の助けもあり、
アスティは14でカーニス流を皆伝し、その後、父が兵法指南役を退い
た時、それを引き継いだ。当時若干24だったアスティを若造扱いし批
判する者もいたが、アスティはその口を実力を持ってふさいだ。今で
は王国中枢に味方を多数持ち、王国全土をカバーする独自の情報網す
ら持っている。4105年現在で26歳。
ライトブラウンの髪を後ろで軽くまとめて縛っている。美人だが視
線は限りなく冷たい。
直属の隠密部隊「」を持つ。
アタリィ・ロナシェイ《人名》
4106年時点で16才。
ひ弱そうな女の子。余り他人を信用しないので、良い印象をもたれ
ない。言葉遣いは丁寧だが、心がこもっていない。
旧ティムナ王国の没落貴族の娘。父ロシンは暗殺された。いまは母
のシャルナと暮らしている。
アフェティ・トーム《人名》
通称「夜の娘」。ナーフェンより一つ年下。
小柄な少女の姿をしている。しなやかな良く締った体付き。濡れて
いるかのようにつややかな黒髪。普段は完全に無表情なだけに、たま
の微笑みがとてもかわいらしい。
思慮深く、淡々としている。口数が少ない。おせっかいな所がある。
夜の町をぶらぶらとさまよう。
体術と操身法の天才。ニモトの基礎学問。闇にとけこむ。
トームの鍵を持つ。
両親がニモトで勉強していた時に生まれた。ナーフェンは彼女から
ニモトの事を聞いた。現在、たいていはアレィナにいる。
アリアネ・クイノ《人名》
父アキウについて来た、ニモト人。
13才で小柄でかわいいらしく、将来が楽しみであるらしい。
好奇心旺盛で活発。やたらと元気。場を盛り上げるのに精を出す傾
向があり、はずむような調子でまくしたてる。身振りが激しい。
予知の成績は悪かったとはいえ、ニモトの学問一通りを学んでいる
のでかなり強い。
カイラスらにはアリアとマクワウィア風の名を名乗り、ニモトの信
用通貨単位を報酬として提示した。
アレス・ウィスタ《人名》
トゥーフ生まれのトゥーフ育ち。4109年時点で19才。
親族は父アレニス、母スィニア、妹ティリア。
通称は短剣使いのアレス。ロトス王国に行った際にアレィナで購入
した誘導剣と多数の投擲用短刀を常に持ちあるいている。
ヒソールを尊敬して目標にしているそうで、伊達男になろうとして
いるが、成功しているとは言いがたい。前髪は左眼を覆わんばかりに
長い。
豪商の息子にも関らず性格的にケチであり、ケチなせいで結果とし
て損をすることが多い。
腕前は卓抜したものがあるのだが、いつもファーンに先手をとられ
るため目立てない。
美女をみたらすぐナンパするが、成功した試しが無い。難しい事や
理解不能な事を考える時は瞑想するが、大抵寝てしまい「せっかくい
いとこまで考えてたのに、邪魔したから駄目になったじゃないか」と
ぼやく。出来の良い妹ティリアを溺愛している。
時の印章トゥーフ支部長のナーフェンの部下として時の印章の行動
員の仕事をしており、時の印章の指輪(障壁(と通信だが、アレスは通
信は知らない)以外の力は、許可を得ないと使えない)を与えられてい
る。
郷土の英雄ヒソールを尊敬し、目標にしている。
アレニス・ウィスタ《人名》
親族には妻スィニア、息子アレス、養子ファーン、娘ティリアがい
る。トゥーフの評議員。
がっしりしていて、豪放で陽気。家族思いで、特に妻をとても愛し
ている。結構親馬鹿で、ティリアをかわいがっている。
酒が好きだが、外では酔っ払って醜態をさらさないように気をつけ
ている。一番の楽しみは、大酒を食らってアレスとたわむれる事。
豪快に笑うくせがある。
本来凄腕の斧使いで、商店経営で鍛えた交渉術も見事である。
アロック・タシェン《人名》
4109年時点で60才。30代の息子が居た。
呪術師をめざし挫折した経験があり、リュスナ・キュランの小間使
い兼執事をしていた。ある事件で行方不明となる。

イシェナ・ハールアイム《人名》
ひ弱なお嬢様に見える。しつこい。嫉妬深い。おっちょこちょい。
涙もろい。許嫁を追いかけている。
サロウェル九公家の一つハールアイム家の令嬢。
イスファ・サーム《人名》
22歳の未亡人としてトゥーフで生活している。子供はいないし、夫
が亡くなる前に宿した子供も、流産したと記憶しているが……。実は
廃帝サームによって生み出された、いわば「人工の地方神」のような
存在である。
憂いを帯びた表情をもつ上品で控え目な女性。
地霊の鈴を力源として、地のリーア相当の神力を行使できる。
イリアン・ブラウソン《人名》
1607年23日生に風の神官の家系ブラウソン家に生まれる。
眼光鋭い痩身の男。女好きで、気楽に声をかける。
ブラウナの神力を操り、風の力の王の位を持つ。
ディスタの親友。不死になる前には、ブラウナの統合神官長を務め
ていた事もある。
イワル《人名》
ピタタレス帝国崩壊後、ユーロ川河口付近に一大帝国を築き上げた
偉大な大帝。その帝国は後のマルックス連邦の礎となった。
最大の親友のサースティン・ミカノスの孫娘らとともに、エトラ・
ギ・ネーセの残滓と戦い、そのまま行方不明となった。

エニイ・カシアク《人名》
ニモトの政務統括者。情勢分析と事務管理に特に秀でている。性格
は真面目で、常にバランスの取れた見方をする。
前髪を後ろになでつけている。
エネマ=ティナ《神名》
マクワウィア語で「星の涙」の意味を持つ同名の滝の地方神。同名
の魔剣をよりしろとして力を発揮したり、姿を表わしたりできる。
瞳は深い青で、髪は金色。十六才くらいのかわいらしい少女の姿を
している。
嫉妬深いが、忘れっぽいためにあまりあとには尾を引かない。自分
の感情に素直で、言いたい事をズバズハと言う。
感情にあわせて髪が動く。水を操る神力を持つ。
ラルシュ家の美男子は自分のものだと思っており、ヒソールが女の
子と親しくしていると、邪魔をしてくる。そのため、やきもちエネマ、
俗物浮遊霊などと称される事がある。
エリーサ・ティロファ《人名》
親族は父トゥエント、母リナ、兄カスト。
ソーン王国連合の騎士で、一時期ソーン王国連合トゥーフ駐在武官
代理を勤めた。
髪は一見黒に思われるが、こげ茶色。スタイルは母親に似て良い。
肌は少し日焼しているが白。瞳は黒、二重まぶただが髪をくくると一
重に変わる。
正義感が強い。自分の顔に自信がある。
男が自然に引っ掛かるので、いつもおごらせる。同年代のいい男と
甘い果物、犬、鳥、明るい所が好き。醜男、苦い食べ物、虎、豚、水
辺は嫌い。暗闇恐怖症。剣術の達人であるが、泳げない。
怒ると自分を見失う。なるべく上品に話す。
破岩剣と本復石(カラィラ・イラーク)を持つ。
出身地はカシェ王国。いつまで経っても目的地にたどり着いていな
い兄の足跡(あちこちで作った女)を追い、トゥーフへ、そしてアフィ・
ユーロにやって来た。
エリノア・フォーレ《人名》
水の地方神にしてミアネの大司祭。ユーロの主の孫娘。
3107年、当時のユーロ・イーム近辺を襲ったエトラ・ギ・ネーセの
余波から逃れるため、時空閉殻により管理してい神殿ごと4107年まで
避難した。

オーリン・キャリク《人名》
始祖の子孫。美学を貫きたがる。
二重十字の暗殺教団の始祖降臨計画のため、やって来た。

カシェム・エレス《人名》

旧姓マリク。
孫娘シーファ
ミアネの上級使徒、ミアネの大司祭、ミアネの監察官、
ロトス王国
68才 どこから見ても好々爺といったところ。小柄。純白の髪。見る人を
安心させてしまう、優しい笑顔が武器である。
性格は思いやりがある人情家といったところ。
自分の身分を隠して捜査する。幻覚を多用する。
剣の達人。ミアネの神力。幻身転法の達人。手練。
イファ・ツホーク。
叩き上げのミアネの上級使徒。今ではミアネの信徒達の監察官をし
ており「浅薄なる真実のしもべ」を摘発している。
ヒスファの旧友。ノーティス学院でのフィールやシェネアの先生の
一人。不死者。ミアネの使徒なのに幻術を使う。
カスタール・ノヘル《人名》

封魔の民、殺戮魔獣、血に飢えた魔獣、魔人、(後に、魔王)
出生年日 4089年123日
容姿 くせのある黒髪。目が据わっている。わりと美形。
性格 残忍「だって最近血を見てないもん」。根に持つ。恩は恩で
返し、恨みは恨みで返す主義。契約は守る(ただし、契約を果たした
後はどうなっても気にしない)。
癖 魔物オタク。料理が趣味。細かい配慮や先読みはできない。
血を見るのが好き。すぐに相手を殺そうとする。姫に絶対の忠誠を
誓っている。
技術 封印。魔獣封身術。風のリーア。料理。剣術。
所有物 魔獣封刀(短刀)。香炉。直剣。風狼フェンリル。炎虎フ
レィ。魔獣メモ。
逸話 親に連れられて里から出て、その時親がクロマに殺されて
しまい、スィーム王国の女王の元で育てられた。窮地に陥った所を
風の御子達に助けられて以来、風の御子に心酔している。 姫は気苦労の種である。シェネアを嫌っている。後の魔王カスター
ルであり、封印される事になる。封魔の民の一部を率い、魔獣の民を
名乗り、戦乱を巻き起こす予定である。
カスト・ティロファ《人名》
カシェ王国出身の4083年199日生まれ。エリーサの兄。親族には父
トゥエント、母リナ、妹エリーサがいる。
至上最高の美男子などと自称しているが、一般には女泣かせのカス
トで知られている。母親に似て顔立ちが整っていて美しい。髪を長く
伸ばしている(正確には切るのを忘れている)。背はすらりと高く、
体つきもしまっている。性格と顔のため、弱そうに見える。清潔な神
官衣を着ている。
性格がとてつもなく軽い。判断力と決断力は優れているが、記憶力
がないのを補うので手一杯である。争いごとが嫌い。その忘却力は恐
るべき域に達している。
元々は父と同じ戦士になるつもりだったが、自分には不向きだと思
い、神官になる事にする。父の知り合い司祭のいる村に行く予定だっ
たが道に迷い、何故かアフィ・ユーロにたどり着いてしまった。道中
多くの女性と知り合った。
光の神スラクマを崇めている。自分は特に関心が無くても、女性が
話し掛けて来る事が多く、男どもにうらまれる。
カティア・マシェラ《人名》
カティアのおやじなどと呼ばれる、飛脚中継ぎ所・宿屋・酒場を兼
ねた「カティアの店」の経営者。
4109年当時で32才。
小太りで、大抵にこにこ笑っている。性格はわりと軽く、女にもあ
まい。好きな女の子に結局告白出来なかった過去がある。
感情がすぐ顔に出てしまうものの、酒の鑑定と話術は巧み。
カリル・クルツ《人名》
28歳男。小山内頃から湖のほとりに育った、水練の達人。
16歳で水軍に入り、以後12年の間延々と操舵畑を歩む。おかげで中
大型の船の操舵で彼の右に出る者はいなくなっている。
ただの平民から軍人になり、功績(内容は未定)でとんとん拍子に出
世、今や水軍大佐。今はキャムス・ラセム水軍将軍の参謀として働い
ている。
剣術にもたけており、また平民出ということから俗世間のことにも
貴族出の士官たちよりは詳しい。ただ、社交界では古くからの知り合
いもないため苦戦しているようである。
言動はさっぱりしており、財産も無い彼は、まだ自分の出世のチャ
ンスを狙っており波乱を求めている。
無能で怠惰な貴族軍人とは、表面上はうまく付き合っているが本心
は全く信用していない。
アゴに2cmぐらいのヒゲを生やしている。
カルマン・ラシェク《人名》
4109年時点で45才。親族には息子のオルテンがある。
トゥーフ市中央議会の議員で、宝石商。評議員になろうと運動して
いる。
カルム・イーロン《人名》
タレス会議の立て役者。空間場工学の創始者。
ピタタレス最強の魔術師としてしられ、プルートミア最強の術者の
ひとりでもある。
時の知恵派の創始者にして指導者(=長)。
タレス連合時代のタレシスで生まれた。
長い顎鬚をたらしており、眼光が鋭い。
冷静沈着で、不正と不実を嫌う。
空間場工学の大導師、リーアの真の王。
フェロンの書を所有している。
空間場工学を創始し、ピタタレス帝国の確立の原動力となった。タ
レス暦法制定の中心人物。彼の功績と力を妬んだピタタレス評議会と
の対立が終わらないのに飽き飽きしたカルムは、時の知恵派を組織し、
ピタタレスを離れた。その後、彼の警告を無視しつづけたピタタレス
帝国は、エトラ・ギ・ネーセにより壊滅した。
カレス・ミリク《人名》
レーン・ミリクの長男。家族は父レーン、母サリア、妻、弟ニルン、
妹スティア。トゥーフ生まれ。34才。
トゥーフの評議員であるが、昔を知る悪友にはカレスの兄ちゃんな
どといまだに呼ばれている。
明るい笑顔と開けっぴろげな陽気さで知られる。直感の命じるまま
に行動し、口が軽い。慎重さにかける所が最大の問題点であると言わ
れている。
ラルシュ流剣術を学んでおり、ヒソールの悪友。

キリマー・シャロ《人名》

母方の祖母、父、母、弟 明るい色の髪を短く切りそろえている。眠そうな目のほんわか幸せ
顔な超マイペース娘。日々失敗を重ねているが、くじけない。必死に
考えて行動してはいるのだが、のんき者と言われていて、そのあたり
父親に似ているらしい。
暗闇恐怖症。走るのが遅い。水色の服を好む。飛行帯、悪霊除けの
守りの指輪、虫(イノ=クト)と呼ばれる偵察用の呪具を持つ。
出身地はカシェ王国。父が歌劇作家をしていたため、家には本が沢
山あり、本を読む事が好きになる。創作して大好きな祖母に聞かせた
りした。歌を歌う方には早くから挫折している。
キリマーとエリーサが暗所恐怖症になったのは、エリーサを誘って
古井戸を探検しようとして、出られなくなったため。エリーサの初恋
の相手と趣味を通じて親しくなり、彼女と絶交する羽目になってしまっ
た。まもなく学校入りが決まり、村を出る(15才の頃)。三年間空間場
工学を中心に勉強して卒業、旅に出た。
ファーンとはボケと突っ込みの仲。ローファと結構趣味があう。エ
リーサを屈折(覚醒)させた張本人。ファーン達のあいだでは全く才能
を発揮出来ないが、文学少女。
ナーフェン宅に住んでおり、何だか良く分からない関係になってい
るため、未来のカフィル夫人などと呼ばれることもある。

クーラン・サーフェレス《人名》
抜けダナクス・ロント、
22才
おっさんじみた威厳にあふれた顔つき。筋骨隆々とした大男。ふて
ぶてしげな口元。猪首。
恐るべき無神経。配慮も遠慮も知らない。目先の事しか考えない。
凄まじく図太い。繊細な心と言うものを理解できない。
周りの出来事から一歩引いた所で、状況を楽しげに観察している。
鋼念疾走を好んで用いる。
ティアナが喧嘩をはじめると、いそいそと後押しをして、火に油を
注ぐ。重々しい口調でとぼけた事を言う。
幽霊をいらいらさせる霊能者。
喧嘩は最高の対話方法だと信じている。
闇と崩のリーアの上級導師。操身法の準導師。サーフェレス流体術
の天才。召喚術。霊視。
崩霊呪針、魔獣封石各種、光破の手甲などを所有。
ダナクス・ロントを抜けたため、追われている。抜けた理由は何と
「飽きた」である。一時期、クロマの弟子だったことがある。
性格的に似た所の多いティアナとは、息の合った漫才コンビである。
クシナ・ラア《人名》
ニモトの歴史解析学の専門家。
ギマ・ドーヌ帝国が亡んでゆく過程を研究した。
クマアラ・アヨラ《人名》
ニモトの量子工学者。量子の匠と呼ばれるアヨラ工房員。
大雑把にまとめた髪。
根本的に凝り性で、いい加減な所で見切りをつけるという事が出来
ない。量子干渉工具を装飾品がわりに身に付けている。
クリィカ・タットゥ(・ユナファ)《人名》
ファランセ公国の支配者ファランセ公。ファランセ公国ファランス
出身。47才。
凡庸な君主であると言われているものの、国家を安定して発展させ
た功績は大きい。
クロマ《人名》
もともとはコスティムという姓を持っていたが、里を出た際にその
姓は捨てている。通称誤解の導き手。
4107年1日時点で35才。
短めの黒い髪を右の前髪だけ後ろにはね上げている。
陰湿で計略好き。本質的に野望家である。人々が戸惑って右往左往
するのを眺めて酒を傾けるのが大好きであり、やり口が少々回りくど
いために失敗することがある。
ルムルの里の封魔の民の出身だったが、野望ゆえに里にいることが
できなくなり、家名を捨てて放浪の旅に出た。追っ手でもあったカス
タールの両親をスィーム王国にて殺害、その後ダナクス・ロントに入
り暗躍している。
封魔の民出身であるために魔獣合成や魔獣封身術に長けているばか
りか、時空門系の空間場工学をもっとも得意としている。偽造や召喚
術も非常に巧みである。用途に応じた魔獣封石多数を常に用意してあ
る。
4107年10日近辺ではスィームの内乱を煽って分裂・崩壊させようと
しており、そのために姫とカスタールを陰から支援していた。途中で
時空の狭間に追放されたとはいえ、最終的には彼の計画は成功してい
る。

ケレト・セラム《人名》
豪商。材木問屋と服飾屋を経営している。
ロー・フィミク出身の53才。
太っている。がらがら声。残忍。容赦を知らない。こびながらも、
相手を操ることに長けている。裏では召喚術も多用している。
炎の蛇×2、粘液獣を配下とし、黒魔ナーラトを呼び出す壷を持っ
ていた。
実は魔物と結んでおり、これまでに六人の女性を生贄にささげて来
た。魔物に放火させ、立て直しでぼろ儲けして資金を作った。

コイノイ・キアタ《人名》
ニモトの呪付・事象干渉工学の専門家。謎の商人と呼ばれている。
中肉中背。筋肉質。ファランス在住でアキウの親友。
コサン・ノハット《人名》

運び屋の大将、
ユーロ王国
22才
大男。 傍迷惑なまでに裏付けの無い自信家。強情。餓鬼大将がそのまま大
きくなったような男。色ボケ野郎。
剣術。
雷導剣。
ごろつきどもを従えている。
コラスィ・ロンタック《人名》
力の珠の主と呼ばれている。
1612年291日生。
小柄で細身。陽気で無頓着。ついつい先走ってしまう。
操念法。空間場工学の大導師。力の珠の行使術。
ディスタの親友。二十個の力の珠を持つ。
コルフェン・サロウェル《人名》
真実の御子、ミアネの御子と称される
ロトス王国サロウェルで産まれ育った。
容姿 淡い栗色の肩までの直髪。
好奇心の塊で、疑問に思うと調べずにはいられない。
人情家。
ミアネの神力。リーアの王。操念法。剣の天才。
イファ・ツホーク。ミアネの目などのミアネの神器のオリジナルを
所有している。

サースティン・ミカノス《人名》
ヌークロイナ・ナスチストの創設者。イワルの親友。
常に冷静沈着で、傍迷惑なほどに研究熱心。
サーム・ユナファ《人名》
大ユーロ帝国の廃帝。
兄レィンとの間の帝位をめぐる争いは、双子の戦争と呼ばれている。
強大な召喚魔術を操り、生命創造の秘法を完璧に操る。その力量の
程は、「人口の地方神」さえ作り得た事からも分かる事である。
サーリャ・ケリス《人名》
二重十字の暗殺教団の新トゥーフ支部長。筋骨たくましい大女。
自分の力に溺れていおり、しかも陰険。相手を力任せに握り潰すの
が好き。遠回しな嫌味を言う。ひ弱な奴、特にかよわげな女などは大
嫌い。
筋力と斧槍をあやつるのが得意。一家全員を重ねて、踏み殺したと
いう逸話がある。
サーレス・アークティス《人名》

亡父、母、兄2人、弟、妹、弟マーティン、
気高き黒獅子、
ロトス王国
4083年106日 黒髪長身。黒づくめのなりをしている。野生的な顔立ちをした美形
で、目つきが鋭い。
父を誇りにしている。妹を大事にしている(シスコン)。
父親譲りの剣の天才。
ミアネの腕利き上級使徒だった父が、仕事中に行方不明になった。
その時追っていた敵は、ダナクス・ロントだった。
サリア・カルフォ《人名》
トゥーフ生まれの15歳の少女。お気楽なたちで、その場しのぎで動
きがち。めんどくさがり。言葉遣いがそっけない。
実はメシェアの従姉妹に当たる。サリアの父が、メシェアの母の兄
である。
母は、サリアに眠るかもしれない力を目覚めさせようとして「地霊
の鈴」を借り受けたことがある。
サリア・ミリク《人名》
レーンの妻。家族は夫レーン、長男カレス、次男ニルン、娘スティ
ア。トゥーフ生まれ。
優しげな雰囲気のひと。陽気で結構お調子者。見た目から予想され
るほど弱々しくはない。感激しやすいたち。
スティアのラルシュ流入門をそそのかしたのはサリアである。
サレス・ラート《人名》
通称後の祭りのサレス。双子の兄レノンがいる。
ファランセ公国ファランス出身の19歳。
優柔不断で、考え過ぎて好機を逃す傾向がある。
地のリーアと体術を使う、ちんぴらどものリーダー。

シーファ・エレス《人名》

祖父カシェム、義妹メレア、 通称輝きの歌姫。吟遊詩人、運命の使徒、
出身地 ロトス王国
出生年日 4088年7日
どことなく寂しげな優しい笑みを持つ、繊細で壊れそうな雰囲気の
美少女。非常に美しい声をしている。
純白の外套を身にまとっており、世間知らずのお嬢様に見える。
明るい栗色の髪を、膝のあたりまで伸ばしている。
性格は優しくて、涙もろい。とはいえ普段は落ち着いていて、常に
淡々としている。思いやりに満ちあふれている。
なしてしまったことには寛容だが、優柔不断な者には手厳しい。
きついことも言うが、根っから誠実なために、嫌な印象を与えない。
問いかけるように話す癖がある。気付いていない思いに、目を向け
させようと努力する。
立居振舞が非常に優雅。言葉遣いが丁寧。
心の弱さを理解できずに、相手を追いつめてしまう事がある。
音楽関係全般に優れた才能を持っており、彼女の歌声は人の心を大
きく揺り動かす事が出来る。幻真転法の天才。
所有物 (ナーフェンにもらった)召霊石。
死神ナーフェンとの奇妙な交友は、いろいろな憶測を呼んでいた。
ナーフェンをシェールに引き合わせたのは彼女である。
彼女も運命の使徒である事は、義妹メレアも知らない。ノーティス
学院でのフィールの同期生。才能があって後ろめたい所のある人間に
とっての天敵。
シェア・ナンシェ《人名》
4106年時点で39才。夫レィン、息子ランカ。
シェール・カルキア《人名》
光の家系の導くものたるカリィナ。時の御子。カエアネの継承者。
運命神(シザン)の御子。真の天才。などと呼ばれている。
タレス歴1619年7日ロトス王国アレィナで生まれた。
容姿を、神々しいとしか表現できないような美女。
優れた人物が埋もれていくのを見逃す事が出来ない性格で、たとえ
敵対する者であろうとも真っ向から相対する。
ラオネイクの最も優秀な発動者であり。シザンの神力を縦横に用い
る事ができる。また、リーアの真の王の一人でもある。
神剣カカヤキ、カエアネの聖衣などを所有している。
ディスタ達との出会いの中で、真の力を解放する事に成功。1636年
からは時の使徒の指導者として活躍している。「大崩壊」に対抗する
ための人材集めと、その人々に対する指導とを使命としている。
シェニファ・ランティア《人名》
「森の娘」と称される森の地方神。十才くらいの女の子の姿をして
いる。舌っ足らずに喋る癖がある。
シェネア・カルキア《人名》
ロトス王国アレィナにて、4090年22日に生まれた。
4107年冬至祭当時17才。
光の家系の傍系。姉ラーヤ、姉シャフィル、異母兄セレス。
ミアネの使徒にしてミアネの上級司祭。操念法の準導師でもある。
また、剣術の腕前も師範級である。
長くたなびく淡い栗色の腰までの直髪をもつ、愛らしい美少女。す
べての過ちを許してあげたくなるような笑顔の持主。わりと童顔。
身長160cm。
性格は「基本的には真面目」ではあるものの、ミーハーそのもの。
思い込みが激しく、好奇心は絶大である。熱血派の自己完結型という
はた迷惑なタイプ。努力型ではあるものの、少し方向がずれている。
感情的で波が激しい。物怖じしない。順応性がある。
王族の生まれであるためか、わがままで自己中心的な所がある。
自分のペースで話をしたがるので、それが通じない場合には腹を立
てることがある。
「愛」や「恋」という言葉を、まったく臆することなく口にするこ
とができるが、その実は自分自身にもよく分かっていない。故に嫉妬
という感情とおよそ無縁である。
誰であろうと(カスタールのような人間でも)差別はしないが、偏
見はすぐに生まれるようである。「罪を憎んで、人を憎まず」の配慮
はあるものの、悪を見逃すことができないことには変わりはない。
体を動かす(要するに悪人退治)のが趣味。
やたらとオーバーアクションで、注目を集めるのが好き。
かっこいい男を追いかけるためなら、職権乱用も辞さない。
理に合わない論法で説き伏せようとする。
頼れる相手には、必要以上に甘える。
相手に高飛車な態度に出られると、腹を立てる。誤解の達人。
呪力返しの腕輪と、セネス・ツホークを持つ。
ノーティス学院でのイシェナの悪友。
「フィール姉様のような、かっこいいミアネの使徒になるの」と進
路を決定する際に大真面目に言って、周りを呆れさせた。
ノーティス学院に入学して間もない頃、セレスに果敢にアタックし
たが、メレアに忠告を受けて事実を知り、脈がない(というより、全
く気付いてもらえない)ことが分かると素直に退散した。メレアとは
その時以来の親友。
その後、セレスの卒業までメレアと二人で(傍迷惑にも)彼の応援
をしたが、ことごとく失敗に終わった。
卒業後、親元で任務に勤めることを考えていたが、その当時追いか
けていた男性に、自分の勘違いから失恋したものと思い込み、勢いあ
まって家出した。
現在シェネア・フェルスの偽名を名乗り旅をしており、傷心を癒す
旅を楽しんでいる。
世間一般の生活からかけ離れた境遇に生まれたためか、自分という
人間についてあまり自覚していない。
ノーティス学院でのフィールの後輩で、彼女を心の底から尊敬して
おり。自分の二人の姉と同様に、フィール姉妹を姉のように慕ってい
る。
恋愛というのは、自分が気に入った、かっこよくて、頼もしい男性
と楽しいひとときを過ごすことだと思っており、ヒソールを愛してい
ると自分自身は信じている。
フィールという存在がなかったら、家族の反対を押し切ってでも、
ルコンヤの司祭になっていたかもしれない。
ナーイーフィーにおいてラオネイクに目覚めた。
シェラク・イーロン《人名》
クラレシアの姉。ルコンヤの使徒かつルコンヤの大司祭である。
出身地はロトス王国アレィナ。4107年初頭時点で26歳。
長いつややかな栗色の髪を、風になびかせて登場する神秘的な美女。
しなやかな体つきをしている。
目立ちたがりのかっこつけで、無視されたり軽視されたりすること
が大嫌い。クラレシアと比較されて来過ぎたため、屈折してしまって
いる。刹那的なところがある。本当は寂しがり屋であるため、人の注
意を引きたがる。
イーロン家のはみ出し者。本来有能な人物なのだが、なにかとクラ
レシアと比べられてきたため、ひねくれてしまった。目立ちたがりな
のは、劣等感から来ている。クラレシアが旅立ったのを、彼女の大人
気ない態度のせいだと心無い人々から不当な非難を受けたため、切れ
てしまい家出した。
口元に手を当てて笑う「私の名はシェラク。よろしくね(笑み)」。
事態をさらに引っ掻きまわし、混乱させるのが趣味だが、別に陥れよ
うとかいう悪意があってしているわけではない。妹に反感を抱いてい
るが、本当は尊敬している。なにかとはぐらかすのが好きで、思わせ
ぶりな口調で悩ませる。優しくされると戸惑ってしまうので、シーファ
のような相手には強く当たることができない。妹に似た相手を苦手と
する。
ルコンヤの神力を巧みに操り、隠密行動は第二の天性。光砂や飛空
衣などの呪具も持つ。光および崩のリーアとシェラーム流剣術、ニミ
シア式構成呪術などを組み合わせて活用する、神出鬼没のトリックス
ター。
シェラン・ルーサ《人名》
4109年時点で28才。妻フェナサ、義弟エリケ。
交霊杖を持ち、制霊符などの符術を駆使する魔狩り師。霊視や離魂
もできる。
痩身で意志が強い。正義漢だが慎重派。
渡り石と制御石にからんだ仮面人形事件で一度死んだが、秘法によ
り復活した。
シャルナ・ロナシェイ《人名》
4106年時点で34才。出身地は旧ティムナ王国。
ティムナ王国においては、ロナシェイ家は代々王の補佐官を出す家
柄だったが、4092年にローラス王国がティムナ王国を併合したため、
娘アタリィを連れて逃げざるを得なくなった。
シェレィ・ランファ《人名》
カシェ王国出身の
家庭的で活発。明るいタイプの美人。キリマーと同門で空間場工学
を修めている。
シェン・ナルミューラ《人名》
吟遊詩人にして運命の使徒。ファレィの知り合い。
シャティ・メイロン《人名》
4109年の事件当時は17才。
ナーフェンの姪。父シャムノン。
笑顔がとても可愛らしい。ほっそりとしている。やわらかな黒髪を
髪飾りでまとめている。はかなげな雰囲気。
素直だが、思い込んだら梃子でも引かない。普段は引っ込み思案な
だけに、感情が高ぶると見境がなくなる。自分の力を恐れている。一
途な人。
照れると口元に人差し指で髪を持ってきて、軽くうつむく。自分で
自分を犠牲にしやすい。信頼を裏切られたと思うと、放心状態になっ
てしまう。酒は弱い。
アレスをアレス様と、チャイルを叔母様と、その他の人はさんをつ
けて呼ぶ。
霊感と霊視能力を持ち、霊が憑依しやすい。感情が高ぶると騒霊現
象を引き起こす。時空門を開く触媒として誕生した。
イスカ王国出身の箱入り娘。父シャムノンは、ナーフェンの異母兄
弟。9才の時にナーフェンによって召喚の器にされた。夢に出てきた
ナーフェンが「商都トゥーフへ来なさい。君の運命が待っている」と
繰り返したためやって来た。
斥霊(せきれい)の髪飾りと隠形の護符を持ち、ハル=シフォンの巡
礼風の白い服を着て旅をした。
アレスに恋している。ティリアとは親友。
シャムアト・タリム《人名》
ツァールの大商人キシェレクの息子。21才。
金のかかった服装。容姿端麗。背が高く、優男風。
演技派。目的のためには手段を選ばないようになろうとしているが、
なりきれない。話しながら右手の中指で左手の甲を叩く癖がある。
所有物はお金沢山、華麗な装飾を持つ紋章入りの金の指輪。
エリーサに好意を持ったが……。裏切ったと思ったエリーサと戦う
なら、全力防御して、負けたら、「エリーサ、君に殺されるなら、文
句はないよ。君とあえただけでも、これまで生きて来て良かったと思
う」。
トゥーフ掌握のため、二重十字の暗殺教団と接触を持つ。

スアール・ナズート《人名》
出身地はナトゥール王国。
ア=ゲーネの創始者。ナトゥールのア=ゲーネ神殿の奥の院から現
われる。その昔、各地で様々なものを封じて歩いたという。
スィニア・ウィスタ《人名》
親族は夫アレニス、息子アレス、養子ファーン、娘ティリア。
優しく包容力がある母で、夫をとても愛している。護身術にも長け、
癒しと薬学の技量に優れている。料理も得意。
アレスとファーンが何をしでかすか心配でしかたがない。ファーン
の理想の母親像は彼女である。
ズィムダ・ムアグル《人名》
ミュラヌコンディ地方から多島海を超えてマクワウィアにやってき
た人物。
背が高い。無口。
独自の棒術・槍術の天才。力素操法の大導師。
スティア・ミリク《人名》
レーン・ミリクの溺愛する末娘。家族は父レーン、母サリア、兄カ
レス、兄ニルン。4087年304日にトゥーフで生まれる。20歳。
小柄てかわいらしいタイプ。一途で、思い込んだら命懸け。てらい
が無く素直。父を一番大事に思っている。普段はおとなしい。
何かと子供扱いする、ニルンを嫌っている。
ラルシュ流剣術と料理・家事の腕前も達人級であるが、その真価は
天才な舞踊の才能と鍛えあげた歌唱力にある。歌幻の舞姫と称されて
社交界の華となっている。
兄に連れられていったラルシュ流の道場でヒソールにひとめぼれし、
兄や父の反対を押し切って入門。当時はセレナと対立していた。16歳
の時、ヒソールが家出同然にトゥ−フを飛び出すきっかけとなった。
舞剣術と呼ばれるラルシュ流は、舞踊の天才であるスティアには学
びやすかったようである。
スティア・ロニア《人名》
4109年当時で30才。ファレィの従姉妹で妹分だった。
大柄で肉感的な美女で、トゥーフの「丘の北」にある売春宿の女将。
気風がよくて豪快。さらに大酒飲み。
従姉妹の息子であるファーンを気にかけている。
スマクトゥ・マーリシャン《人名》
出身地はフェリアル王国の首都フェリアル。4106年時点で19才
トロック風に短く決めたこげ茶の髪。派手な色が好きで、外が緑で
うちがオレンジの外套を好んで身につけ、マティルトの帽子をかぶっ
ているため、その筋では緑衣の男と呼ばれる。
常にいたずらっぽい笑みを浮べており、人生は楽しむためのものだ
と確信している。
フーン・ファルクの古い悪友。
スメッツ・ソーン《人名》
青き衣の聖王子と呼ばれていた。現在は青の騎士団団員の一人。
父トゥール・イシャーシャン、母ナーシャ・ソーン、異母兄マセフ
異母兄クルセカ、異母妹サーシャ。839年生まれ。
さわやかな貴公子。
大変な努力家。人を信じる事を知らない人間が存在する事が信じら
れない。すぐ人を信じたがるため、謀略に引っ掛かりやすい。
剣術の天才。ソーンの力を持つ。
「ミアネの光」と呼ばれる、青い石クトゥロ・イクスがはめてあり、
古形ラークル文字で「真実と心」とかかれた指輪を持っている。
いまは亡きイシャーシャン王国の王子として生まれた。五才の時、
王位をめぐる争いから逃れるために、父王の手で「ユーロの地」へと
送られる。そこで、ユーロの聖人ミュロン・クォールスと謎の剣士ロ
ニ・フライフに教えを受ける。父王が死に異母兄クルセカが即位した
との知らせを受けて王都に戻ると、実は父王を暗殺したのはクルセカ
であったと分かる。降り懸かる火の粉を払いつづけた末、実は生きて
いた父トゥールを助けだす。ソーン家の再興に成功したのち、ロニと
再会し、青の騎士団に所属する事になる。

セラン・スラビア《人名》
自由術師(イソ・シークエンサー)の一人。
砂漠の王ロドソの実体。
背が高い。光を中心としたリーアに長けている。
光のリーアの禁呪「陽光招来」によってシムティ湖を作り出し、ロ
ドッスア王国建国の力となった。その事がのちに砂漠の王と呼ばれる
神の伝説を産む事になった。
「シザンの友」ロタン(縁)を信仰している。
セレス・ローク《人名》
シェネアの兄
親族 父、亡母、異母妹シェネア、
通称 戦う神官、シザンの上級神官、時の使徒
出身地 ロトス王国
出生年日 4087年104日
淡い栗色の直髪を肩に届かないあたりまで伸ばしている、寂し気な
美青年。着痩せするタイプ。世間知らずの貴族に見える。
巧みに隠しているが、激情家。表面的には物静かに見えるが、実は
何をしでかすか解らない(特に酒の席)。
自分が不幸だから、みんなを幸せにしたいと思っている。人を幸せ
にするための行動に関して、非常に積極的。
女性に対して純情。過去にとらわれずに生きようと努力している。
ナルシスト。
なにかと先走る癖がある。興奮すると回りが見えない。
酒に酔いやすく、酔って本性を表わす(目が据わってしまう)。
シーファを前にすると思わず赤面してしまう。シーファの追っかけ
をしている。
仲間の暴走を冷静に抑えようと努力はするが、情に流され易いので
ついつい依頼を引き受けてしまう。
酔うと暗い思い出話をして、場を盛り下げる。趣味は人助けである。
発動していないが、ラオネイク。シザンの神力。操身法と体術の達人。
父の紋章入りの指輪。母の形見の首飾りをいつも身につけている。
逸話 母は父の乳母の娘であった。庶子である。
元々、こんなに戦うようになるつもりはなかった。
ノーティス学院で勉強していて、一年後輩のシーファに惚れた。
シーファに一途である。将来、魔王カスタールを封印する予定。

ソリア・ケレト《人名》

通称 娼婦
出生年日 18才
容姿 色っぽい美女。
性格 力と地位のためなら、手段を選ばない。
癖 優位に立つと、相手を鼻で笑う。
技術 手管。誘惑。床上手。
所有物 チャタンが大将軍だった頃、チャタンに囲われていた。

タシェン・ツォイト《人名》
死者に潜在していた能力を利用できるために、生命の詩人などと呼
ばれている。霊感・霊視に優れている。
品の良い老紳士風。おせっかいやき。
降霊具。交霊杖などを持ち歩いている。
力を秘めたまま死んだ少女を生き返らせたことが、彼がみずからの
力を認識した最初の出来事であった。

ティラシィ《神名》
泉の地方神。エネマ=ティナの友人。
チャイル・カフィル《人名》
4109年当時21才。
ナーフェンの妹。異母兄シャムノン、兄ナーフェン、姪シャティ。
すらりとした長身で、短い黒髪は男のような髪型。真紅の外衣をま
とっている。
思い込みが激しく無鉄砲。おっちょこちょいで意地っ張りな所がか
わいい「あんた達のために同行するんじゃなくて、大事な姪を助ける
ために行くだけよっ!」。通称は烈火のチャイル。
結構さっぱりとしたたち。行き遅れと言われると怒る。
独断専行して失敗する。自分をあたしと呼ぶ。
理法ベースのシハート系の符術を極めている。みかけによらず怪力
の持主。
太陽鏡(呪力反射能力、太陽の理の触媒)のついた護符、風の呪符(風
の理の触媒)、封呪の珠、封印用呪符、矢立て(携帯用の筆と墨)と紙、
竹簡呪符(炎爆、粘着、水撃、崩呪、光爆、閃撃、崩土、溶金、治癒、
解毒など)を持ち歩いている。
出身地はイスカ王国。姪のシャティの父の件などもあってナーフェ
ンに敵意を燃やしていた。結局、勘違いであったことが判明してから
も、これまでの償いと称してナーフェンにたかっている。
テロン《神名》
クラロデ神教、ローデの神々(ローデ・ミナスト)の一柱。大地の
神。地の力の神でもある。
容姿は恰幅のいいおやじとして表現され、福々しい顔であるという。
象徴は球形をしたもの。聖具に聖別された石球がある。
祭儀は収穫祭が最大で、春分祭や秋分祭ても重要な神とされる。
土木工事を行なう時には、必ずこの神に捧げる祭事を行なう。

ティアナ・イファーラ《人名》
ファレーンの恋人。銀糸の舞姫と称されるラメフィーサの上級司祭。
出身地はファレーン同様にラハス=シャラクの里。
出生年日 4087年188日
典雅な顔立ちの彫りの深い美女。背は高め。流れるような銀髪。見
事な銀糸の刺繍をしてある服は、髪を編みこんだかのようである。
性格はからっとしていて明るい。邪気はないが、配慮もない。その
場凌ぎで気が早い。即断即決即実行。
いたずらっぽく笑う癖がある。笑ってごまかす。趣味は細工ものを
作ること。目先の事しか気にしない「そんな先のこと気にしてどうす
るの?」。
彼女の辞書に交渉という文字はなく、みかけによらず喧嘩っ早い。
ラメフィーサの神力。戦闘舞踊サレーシェス。木工・金工細工。木
と金のリーアの準導師。
鋼斬銀糸。仕掛け付き木箱。木工・金工用具。
ファレーンと同じ日に生まれた。
ディスタ・ロドッスア《人名》
軽く波打つ黒髪をトロック風に短めに刈っている。
現実家であろうとしているが、本質的には夢想家。真面目。説明が
くどいという悪い癖がある。
リーアの真の王で、光のリーアを特に得意とする。空間場工学の大
導師で剣の達人でもある。
スラクマの珠と、自ら呪付した小型の刀を持つ。
砂漠のオアシス国家ロドッスア王家第二十三代当主スタラムの三男
として、タレス歴1608年213日に誕生。兄は第二十四代当主ラヴァン。
妹はその美貌を広く歌われ亡国の元を作り出したシラ。
十五才の時、光のリーアの導師であるルーウェン・ファナンクと、
空間場工学の修得者であるファリア・ルゥがロドッスアを訪れた。彼
らの話しに興味を持ったディスタは、父の許しを得ると、祖国ロドッ
スアを出てマクワウィアに向かった。ティーリァ王国の首都トゥーラ
ティでの二年の修行の後、探求者(ミラルド)としてタレシス、アレィ
ナ、ソーン王国連合、多島海の諸国家などをへめぐり、十二年かけて
故郷に戻った。
父王亡き後、愚かな兄と妹によって引き起こされたギマ・ドーヌ帝
国との戦いを指揮し、数倍の大軍を撃退した。その時レナファードで
の事件において、異界の神々に憑依されてシェール・カルキア(当時
はサロウェル姓を称していた)と戦い、シェールが真の力を解放する
きっかけとなった。
気候の変化による国土の崩壊には抗し得ず、ロドッスアの人民を率
いて大移民を敢行したためにロドッスア最後の王となった。
その活躍は人々に強い印象を与え、後々魔術の神、二台目ロドソと
して崇められることになる。
ティック・ラルシア《人名》
4109年当時17才。
人のよさそうな雰囲気の少年。薄茶色の髪、二重まぶたに茶色の瞳。
良く転ぶくせがあるために、擦傷だらけである。
真面目なコツコツ型で、頼まれると嫌とは言えない。まじめだがド
ジで、少しおっとりしている。
数学、会計学に秀で、商才が有るのだが、お人好しの純情少年なの
で今のところは大成していない。両親は無く、長屋を借りて一人で住
んでいる。
ファーンの子分で、通称は駆け込みのティック。なにか事件がある
と、ファーンの所に行く。実はティリアに恋をしており、ファーンに
情報を知らせに行くというのはティリアに会う理由付けでもある。
ティリア・ウィスタ《人名》
アレスの妹。トゥーフ生まれのトゥーフ育ち。350日生まれ。
小柄でかわいいタイプだが、動作に華があり気性のせいもあって、
りりしい感じもする。ファーンからもらった金線細工の髪飾りを身に
つけている。
しっかり者で、まがったことが嫌い。不当な暴力には屈しない。決
断力と行動力がある。弱い立場の者には必要以上に優しい。活動的。
ファーンには口と一緒に手が出る傾向がある。きびきびと行動する。
父から護身術を学んでいる。料理と裁縫は大の得意。
兄貴達とは大違いと巷で言われている。社交界にはあまりかかわり
たがらない。
テトン・ソーシャル《人名》
彫刻を造り、それに生命と意識を与える能力を持つ。
性格がねじくれていて、依頼を曲解するのが好きなために、命与う
る彫刻師、呪わしき彫刻家などの二つ名で知られている。
白い髪をオールバックにしている。
「呪われし町シムトゥ」の悲劇(「ある悲劇の歌」と言う歌をもと
に、一つの町を造った。ただ繰り返し悲劇を演じるだけのために生を
受けた意識ある人形達の悲劇)を生んだ張本人。

トーリン・マフィス《人名》
トゥーフ出身、トゥーフ在住。4109年当時22才。
筋骨たくましい肉体労働者で、強姦・下着泥棒・覗きの常習者。脅
しに弱く余計な事まで喋ってしまう。酒が入ると気が大きくなり、大
胆になるが、強い奴にはすぐ屈する。どこか憎み切れない小心物。
盗んだ下着類を下宿にため込んでいる。
シャティに酒を飲ませて襲おうとして、アレスに捕まった。

ナーフェン・カフィル《人名》
親族は異母兄シャムノン、妹チャイル、姪シャティ。
料理貴族などと呼ばれることもある。昔は死神の二つ名で呼ばれた
こともある。
出身地はイスカ王国。時の印章トゥーフ支部の支部長。
すらりとした長身で線が細い。すっきりとした服装と優しげな表情
から侮られがち。
女に対して優しすぎる傾向がある。昔は目的のために手段を選ばず、
他人の迷惑を気にせずに行動していたが、今では全ての他人に気遣っ
て、できるだけ幸福を呼ぶ解決に導こうとする。
いくつもの策を弄するタイプだが、のんびりしているのも好き。事
前調査を大事にする。ときどき寂しげに微笑むことがある。持って回っ
た言い回しを好む。
料理好きで料理の達人。召喚術。魔法理論。霊視、予見。
フェロンの書、時の印章の指輪、ロルフの館、
祖父の残した魔術の本などを読んで育った。初恋の人はこともあろ
うにシェール・カルキアその人で、彼女との出会い以来まともな人に
なりはじめた。過去の悪行多数。ニモトに行くための修行として、ロ
ルフの館に二十年間いる事になった。
ナーラト《魔人》
黒魔ナーラト。酷薄で裏切りを好むことで知られる。
闇に同化して攻撃を無効にすることができ、人を乗っ取る能力を持
つ存在。
ナディア・ミーグ(・ソーン)《人名》
トロックソーン27家のたばね、ミーグ家出身。父ガルナス、母リー
ナはナボールで現在も健在である。4088年生まれで4107年中頃に18才。
トロック地方ナボール王国出身で、スピアネ・ソーンとニモト行を
共にした一人。リアン大陸を半周する伝説的な旅の末にもとに無事到
着し、一年間ニモトの学問・体術などを学んだ。
その後北方経由でユーロ王国に到着し、ニモト帰りらしい力量を発
揮して諜報組織「時の印章(タシェル・ハリュ)」を復興、総裁として
ソーン王国連合の再確立に尽力した。
ユーロ王国への外敵の侵攻を食い止めた功績と古い盟約の一項目に
よってユーロ王国より領地の割譲を受けてソーン直轄領が制定された
ときになって、四年近い旅を共にしたスピアネと結婚した。
身長158cm。大きな瞳が印象的な美少女。
元気がよくていたずら好きたが、細かい所まで気がまわる。明るく
良く笑う。
水辺の日だまりでぼうっとたたずんでいる時が一番幸せとのたまう。
ソーンの力の発動者であり、隠密行動と体術の天才で、細かい作業
が得意。ニモト流の体術を学んでいる。操身法の大導師でもある。
剣術の達人で風なす剣ツワイ・ウォスクを持っている。

ニルン・ミリク《人名》
レーン・ミリクの次男。家族は父レーン、母サリア、兄カレス、妹
スティア。トゥーフ生まれ。29歳。
トゥーフの準評議員を勤めている。
顔立ちは整っているのだが、陰鬱な表情のため損をしている。陰険
でうちにこもるタイプ。
実はシスコンであり、妹に似た雰囲気の女性にしか興味を持てない。
ミトス呪文字を熟知し、まじないの道具一式を隠し持っている。
ヒソール追い出し作戦の首謀者で、今でもヒソールを毛嫌いしてい
る。いまだ独身。

ネティア・レィシャム《人名》
ラモンの娘。詣でに来る人にはラモンの嬢ちゃんなどと呼ばれてい
る。ファランセ公国ファランス出身、4089年282日生まれの17才。
肩までの黒い直髪で、痩せ型。
献身的なたちで、どんなに苦しくても耐え抜けるだけの強さがある。
辛い事があると、髪の毛の端をギュッと握り締める癖がある。
料理と家事が得意。サーシャレィの神力もかなり扱える。まだ気付
いていないがエフェクの光の異能を持っている。
母は、彼女を産んだ時に死亡した。

ハシェン・カロス=ラン《人名》
ラファの孫。
トゥーフ近郊の山中に住む隠者。
彫りの深い顔立ち。落ち着いた雰囲気。自分でいった事に自分でう
なずく癖がある。
ハシャ・ロマラン《人名》
服屋のぼんぼん。一人息子。
ハラシャ・ミスト《人名》
時の印章ファランス支部長。女性。

ヒスファ・ラルシュ(・ソーン)《人名》
4109年当時で68才。
ヒソールの祖父。親族には娘、娘婿、孫リュキア、孫ヒソール、曾
孫フラスト、曾孫ラセリアなどがいる。
通称長髭のご隠居。白髪に長髭。頑固で口煩く、おせっかい。ラル
シュ流の継承者で、ラルシュ流舞剣術や鞭の達人。
ファーンが小さい頃、いたずらして捕まったのがきっかけになって、
ファーンの師匠となった。ファーンを更生させようと努力したが、完
全な成功を納める事はできなかった。しかし、この出会いがなければ、
ファーンは極悪人になっていたかもしれない。
以前は道場を開いていた。ファーンにとって頭が上がらない人物の
一人。時々近況を見に来る。才能のある者しか弟子にしなかった。
ヒソール・ラルシュ《人名》
祖父ヒスファ、姉リュキア、甥フラスト、姪ラセリア。
トゥーフに道場を持つ武道の家であるラルシュ家にうまれ、ヒソー
ルの才能に気付いた祖父により幼少の頃から、剣術、兵法、乗馬など
の武将としての英才教育を徹底して教えこまれた。
三才の時、両親がニモトへ旅に出た為それ以後、姉のリュキアを母
親代わりに育てられる(両親は現在も消息不明)。
十六才の時、当時のトゥ−フ評議院長の一人娘に手をだしたのがば
れて、家出同然にトゥ−フを飛び出す。それ以後三年間、大陸中をさ
まよい歩き、幾多の伝説を産んだ。
トゥーフに帰還後にはヒスファの命によりスピアネに仕え、その当
時トゥーフを占領していたハイム王国軍を魔剣の力を借りて濁流で押
し流し、それ以後濁流の魔剣士とも呼ばれている。
ラィットゥ王国の、ラスコ−ル公イスタスの反乱を防ぎ救国の英雄
となる。同国では王女シャナ姫の婚約者であると一方的にみなされて
いる。
4087年92日(春分)うまれ。4107年当時に20才。ソーン王
国連合近衛騎士団団長の肩書きを持つが、有事以外には城に居着かず
副団長に任せきりのために、サボリのヒソールなどと呼ばれている。
愛の伝道師、愛の使徒などと名乗る事がある。
いわゆるアフィ・ユーロ王宮の三恐怖の一人。
美形。切れ長で黒い瞳。野生的。つややかな黒髪を後ろで束ねてい
る。着痩せするタイプ。身長185cm。マントを身につけている。 左耳
にイヤリングをしてる。
遊び人。ここぞというときにしか動かない。陰で努力をして、それ
を表には出さない。夜中に、近衛騎士団の訓練場でこっそり練習して
いる。とことん軽い性格のお調子者。ひどい目にあってもまったくめ
げない。懲りたことがない。
浪費家。放浪癖(シモンらと同行する事がある「ようっ!なんか金
儲けのあて、ねえか?」)。右利き。酒にめっぽう強い。女性(特に
美人)と戦わない主義。一応平和主義者。口笛を吹く。暇潰しに賭事
をしにいっては、すって帰る。
偶然に殺られることの恐さを知っているので、むやみに戦わない。
口癖は「すべての美女を愛し、守る事が俺の使命なのさ」「まっ、
何とかなるさ」など。
自分より押しの強い相手を知らなかったので、そういった相手(イ
スティナ、カルマート、キリク)の命令には押し切られてしまいがち。
剣の達人(スピアネの次に強い)。指揮・戦術の天才。乗馬。まだ
発動していないがソーンの力。口笛が巧み。ナンパ。どんな武器でも
それなりに使える。
「星の涙(エネマ=ティナ)」という名の魔剣(祖父から譲り受け
た)。王宮への転移の呪文のかかったイヤリング(通信にも使用可)。
スピアネの親友。カルマートとキリクとイスティナは天敵。シモン
の悪友にしてライバル。
密かにナーシャとセレナを狙っている。
ファーンの兄弟子にあたる。
結構うさんくさい奴。若い娘を持つ貴族達からは目の敵にされてい
る。
姉を母の様に慕う。姉のリュキアにだけは迷惑をかけないようにし
てる。フラストとラセリアをかわいがってる。
誕生日がスピアネと同じ。まさに女難の似合う男。

ファーン・ネイ=カーン《人名》
アレスの乳兄弟。父ラシン、母ファレィ、叔父(父の弟)エリスン。
通称トゥーフの疾風。疾風のファーンなどと名乗る。
旧ティムナ王国出身で、叔父に追われた両親によって、両親の親友で
あったアレスの父アレニスにあずけられた。
かなりの美男子だがそのことに気をつかっていないどころか、自分
が美形であること自体に気がついていない。美形だが、鋭い目つきと
不敵な表情によって近寄る女性は少なくなっている。
鞭を腰に巻いてい真紅のバンダナを巻いている。濃い茶色の髪はボ
サボサ。左頬に古傷がある。瞳も髪と同じ濃い茶色。
性格は一言で言って悪ガキ。陽気で軽くてお調子もので金にはせこ
い。短気で喧嘩好きで、口より先に手が出てしまう。結構ずるがしこ
く、悪知恵が働く。とはいえ、一度引き受けた仕事は真面目にやり通
すという一面もある。また情けに流されることもある。
九才の頃に犬にかまれてからの犬恐怖症。退屈なときスリをすると
いう悪癖がある。左利き。口が達者。ただ働きと命令される事が嫌い
で、他人をからかうのが好き。
家族には悪行を知られていないと、真剣に信じているという純朴な
面もある。
母の送ってきた霊縛鞭を巧みに操る。素手での喧嘩、スリは得意中
の得意。家事全般のうち、洗濯だけは熟練している。
先祖の遺産である久遠の冥帝。耐火の指輪、防呪の外套、両親の形
見の指輪を持つ。つねに仕込み靴ょ履いている。
十四、五才の頃は喧嘩、喧嘩の毎日だった。うまく立ち回り無敗を
誇る。トゥーフ解放の際にいろいろやったが何故かいまだに前科なし
ということになっている。喧嘩の強さから、チンピラ共に顔がきく。
ティリアに惚れている事に自分自身は気付いていない。ティリアに
は頭が上がらない。
長髭のご隠居ヒスファが、鞭の師匠にしてもっとも頭の上がらない
人物で、ご隠居と呼んで恐れている。普通の年寄りはじじいと呼ぶ。
ファティ・タットゥ(・ユナファ)《人名》
ラティス・ナティスやカティア・ナーフィールと共に、探求者をし
ていた。百年前ファランスの町を「繁栄の礎石」の力を借りて興した
功績者。
ファレーン・ツォーサィト《人名》

親族 父ロモール
通称 風の御子、風の使徒、
出身地 ラハス=シャラクの里
出生年日 4087年188日 ほっそりとして、長身。はねあがった銀の髪。夢見がちに見える瞳
の陰に、冷静さの輝きを見て取れる。
さっぱりとした気性。細かいことには、こだわらない。計画性に欠
ける。根本的にのんきである。直感型の人間。
頭の回転に言葉が付いていかないために話が飛ぶことが多く、行動
が一貫していないように見えるため、まわりからは気まぐれな人物に
見られがちである。唐突に「でもさ、何々だと思うよ」と、確信をつ
いた真理を口にする。金銭感覚は皆無に近い。
風の王。剣術・体術の達人。優れた直感力の持主。
冷風剣ツサク・ナォイ。封魔風石。
北方の隠れ里出身。父の足跡を追っている。

ホレス・ハムト《人名》

キリクの甥
叔父キリク、
相談役補佐、ヒソール監視役、(通称)王宮の家政夫、
出生年日 4086年4日
容姿 彫りの深い顔立ち。太い眉。大柄。ごつい。 どこかずれている。女性関係に徹底して厳しい。女性に過大な理想
を抱いている。暑苦しいまでの、おせっかい。世話好き。潔癖症。心
配症。暑苦しいまでの責任感の持主。完全主義。
声が大きい。やたらと叫ぶ。身振りも大きい。規律正しい。隅々ま
で気が行き届く。凄まじいまでの説教癖。「なんてふらちなぁっ!」
「なんと破廉恥な!」「見ちゃおれん!」「これも花嫁修行の一環
だ!」「おまえは手を洗ったか!」が口癖。軽薄を嫌う。「甘い言葉
でだましやがって!」「おぬしを他の連中には任せておけん!」「貴
様、その口先で!よくもぬけぬけと!」とヒソールに対して言う。対
ヒソールの殺し文句は、「ヒソール、叔父上が呼んでおるぞ」。
家事全般の天才。空間場工学の導師。結界術。居合術。
料理用具。掃除用具。
ヒソールを監視するために、ヒソール宅に住み込む。
ヒソールに女性がだまされる事を心配している。起床時間・食事時
間・門限・就眠時間を決めてある。

マトラン・アタラーン《人名》
商人の三男
通称歩く百科事典、押さえのマトラン、女王の護衛役、
出身地 ユーロ王国
出生年日 4078年178日
180cm、57kg。 髪の毛はぼさぼさ。外出する時は、か弱いからだを
守るため、杖と麦藁帽子を常に身につける。
自分のやるべき事は自分でやるべきであると考えている(世間一般
とはずれている事がある)。真面目。とてつもない世間知らず。容姿
をかえりみない。
本の虫。聞かれた事を、相手の迷惑も省みず、延々と答える。
童話コレクター。貧血症。女王に絶対の忠誠を誓っている。
何か訊ねられると、必要な分の三倍は話す。
技術 空間場工学導師位。結界の専門家。
所有物 杖。麦藁帽子。童話のコレクション。結界関係の道具類。
逸話 ソルフの後輩で、セリアの古本屋にも時々立ち寄る。
本が奥さんだとまわりは思っている。まわりに美人が多いので、目
が肥えてしまっている。
マス=フィル・クノイック《人名》
ボルドゥの大司祭
当時のソーン王国連合首都クノイック・トゥムで、 1602年104日に
生まれた。
棍術。ボルドゥの神力。炎の力の王。
棍。「炎持つ者」と言う短剣。
紅蓮戦争で妻子をなくした。ディスタらと共にマクワウィア各地を
旅した。
マファル・キシャン《人名》
4109年当時21才。
派手な飾りのついた白い長衣。黒髪。割とくせのある長髪。白いき
れいにそろった歯。
かっこよく生きていれば幸せという人。服装や髪型にとても気を使
い、汚いものが嫌いなキザな男。
元々は悪の美学を求めて契約の珠という呪具で悪事を働いていたが、
エリーサ等に正義の味方の方がかっこいいと説得されて、ナーフェン
の部下となった。
筋肉男達(タワン)を手下としており、タワンの担ぐ輿に乗って現わ
れることをかっこいいと思っているらしい。
トーマスという黒猫を飼っており、よく話しかけている。エリーサ
が好きである。

ムアラ・カエリタ《人名》
ニモトの相対時空工学の技術者(マナイ・ナテス)。運命収束論の
学位を持つ。
言葉遣いが非常に丁寧。
商人のなりでロドッスアに潜入し、ディスタに気候の変化によりロ
ドッスアが近未来に人が住めなくなる事を教え、ピタタレスの未完成
都市レナファードの事を伝えた。クシナ・ラアの協力者。

メイシェ・キシェフ《人名》
トゥーフ近郊にいる「泉の守護者」と称される泉の地方神。12才く
らいの少女の姿をしている。
性格は簡単に言っていじわる。気に入らない人間をもてあそぶ傾向
がある。気に入った相手をからかうのも大好き。
自らの泉に住み、水を自在に操る神力を持つ。
ファーンに鞭で絡められて追い詰められ、ファーンの腕を腐らせた。
こにくたらしく生意気そうなガキ(ファーン談)。ファーンの天敵。
メシェア・シェリム《人名》

元スィーム王国王女
赤毛のおてんば姫、
スィーム王国
4093年307日 肩より少し長い赤みがかった髪を、二つに分けてまとめている。威
張っていない時は結構かわいい。男装の似合う美少女。
ある意味で世間知らず。おてんば。好奇心の命じるままに行動し、
まわりをかえりみない。遠慮がない。ませているが、無邪気な所もあ
る。負けず嫌いで気が強い。
食い意地がはっている。感情に正直で、表情がころころと変わる。
からかわれるとすぐすねる。意に添わないことがあると、やけ食いす
る。口癖は「偉そうな事言うね」「変な人」。
宮廷作法。足が速い。いまだ目覚めぬ謎の力。霊感が強い。変装。
(ファーンにもらった)金銭運のお守り。
内乱によって、両親を暗殺され、国を追われた。謎の付き人リュン・
タナトスと共に、ナシャ・ユリュという名で旅していたことがある。
東方で、支配の石を手に入れたため、怪しい集団に追われたことも
ある。
成人してしまうまでに殺してしまおうと、刺客を送られている。
ミラハ・カルスト《人名》
きついまなざしの少女。二人称はあんた。歯切れ良くしゃべる。ザ
マの風使いの一族のスンメイ派の生き残り。
はぐれ封魔の民から受け継いだ嵐鳳セムラムと光鷹シリスを持つ。
メラン・サークト《人名》
4109年時点で18才。
鍛冶屋のメランは、からくり小僧などとも呼ばれ、からくり細工を
作るのが趣味である。ファーンの仕込み靴を作ったのは彼。
性格は一言でいって陽気。少年時代のファーンの悪友の一人だった。
メレア・エレス《人名》

兄ヒソール、義姉シーファ、
吟遊詩人、運命の使徒見習い、
ロトス王国 4090年109日。17才
活動的な雰囲気の美少女。純白の外套を身にまとっている。つやや
かな黒髪を短くふわっとさせている。
結構ドジだが、元気がよくて明るい。責任感が強いが、よく空回り
する。くじけてもすぐ立ち直る。情にもろい。なれなれしい。
自分が運命の使徒である事を、迂闊にも洩らしてしまったりする。
「えっ、ええっと・・・私、実は運命の使徒の一員なの。・・・まだ
見習いだけど」「この事は姉さんには秘密だからね」。自分が運命の
使徒の見習いである事は、義姉には秘密にしている。
世間知らずに見えるシーファを守ってやらなくては、と思っている
が、実際には、特に精神面で、義姉を頼りにしている。
困った時には泣き真似でごまかす。問い詰められると、聞かれてい
ないことまでぺらぺらと喋ってしまう。
竪琴の天才。幻真転法の達人。光のリーアの導師。
エルシェフの竪琴。
この子までニモト人風にしてしまうのも何だから、という事で、そ
の時ニモトを去る事になっていた、シーファの叔父に托された。その
後、もう一人娘が欲しかったシーファの母の元に預けられた。
実はヒソールの妹である。ヒソールが気に入るかもしれない。ノー
ティス学院でのフィールの後輩。シェネアの同期生にして親友。

ヤモ・クマラ《人名》
通称サウエル・ヤモ。
4086年81日にニモトで生まれた。20才。
快活。すべての面でニモト人離れした優秀さを誇る。現在、最も若
いサウエルである。

ユーシェン・ストゥーラ《人名》
髭面の大男。良く通る声。説教が好き。
優れた歌唱力の持ち主。封印関係の知識が豊富で実戦家としても卓
越したものがある。。
翼ある破壊者エドラ=ゲンなどを封じた、通称「封印者」。
ユシャム・マーハト《人名》
ファランセ公国ファランス出身の騎士で、巡回検察官。43才。
長細い顔立ちで、いわゆる馬面。陰湿で調子に乗りやすい。権威を
かさにきる癖がある。
剣術と馬術はなかなかのものであるが、賄賂とゴマスリで出世した。
ユロン・ケスティス《人名》
通称は毒蜘蛛ユロン。背は低く、せむしのため余計にその印象は強
まる。長っ鼻。釣り上がった目。
性格は陰険。苦しませながら殺したがり、毒で動けなくして足蹴に
する。毒を塗った非常に細い針金、錆びた釘、少し舌にぴりりとくる
痺れ薬を多用する。
二重十字の暗殺教団の捨て駒にして尖兵。

ラース・タットゥ《人名》
タットゥ家の傍系。フェロンの使徒。非常に腕の立つ博徒。
図書館都市エレファームで学究生活をおくる傍ら、世界各地を調査
旅行している。
どことなく胡散臭い。口が達者。
ラィシャ・ロティア《人名》
ランカの婚約者。
ラシェーン・ユーフォロス《人名》
4106年時点で25才
知識の守護者フェロンの上級司祭。図書館都市エレファーム出身の
貴族で、マレイシェ学問所で学んだ、ナーフェンの知り合い。
落ち着いた雰囲気の男で、彫りの深い顔立ち。背は高め。太い眉に
しっかりとした低い声の持ち主。
性格は粘り強い、意志が強い。
ラスク・トーリス《人名》
二重十字の暗殺教団に潜り込んだ時の印章の一人。
ラセール・ヨーム《人名》
ファランスの辣腕宰相。ファランセ公の為ならば、独断でも行動す
る。ファランセ公に絶対の忠誠を誓っており、ユーロに独断で暗殺の
手を伸ばしたこともある。
実はファランセ公クリィカの私生児であるが、クリィカ自身はその
事を知らない。愛した女性の息子なので取り立てて見たら、有能だっ
たので重用しているだけである。
父クリィカ、養父マーセン。ファランセ公国ファランセ出身。27才。
切れ長の目を持つ、鋭い雰囲気の美男子。
ラティーン・マノール《人名》

フェロンの使徒、フェロンの上級司祭、
出生年日 4088年306日 痩せていて、背が非常に高い。生え際は後退を続けている。
傍迷惑なまでに自信家で、なまじ有能なだけに手がつけられない。
傲岸不遜なのは、劣等感をごまかしているためである。
口癖は、「私に任せなさい。私に任せれば大丈夫です」「これは*
**だから、何々に違いない」。落ち着いた人物を苦手とする。
声が高い。広い額を気にしている。
知識と常識に頼りきり、思わす事に足を掬われがちである。
守銭奴を標榜しているが、根本的には人情家であるために、なかな
か金を手にする事ができない。
技術 フェロンの神力。棍術の達人。雷のリーアの導師。
所有物 赤き雷棍モーティファイ。マイキアの棒。
伝説の毛生え薬を探している・・・らしい。
ラティス・ナティス(・ソーン)《人名》
旧姓ホーリム。
妻レティナ、息子ウォイト、孫ティラム、孫、孫カラティア、曾孫
シャハム、曾孫エシェール、玄孫フラスト、玄孫ラセリア、
ユーロ王国サラトゥで、3988年に生まれた。119才。
長身。壮年の姿。口元にはたいてい明るい笑みを浮べている。
落ち着きが無い。好奇心だけで動いている。頑固で、自分のやりた
い事以外は絶対にしない。
自分だけ納得して行動する。感情がすぐに行動に出る。
空間場工学の大導師。リーアの王。ソーンの発動者。剣の達人。
48才にもなってから大恋愛をして、結婚した。現在不老不死。
ラディス・ジェレィ《人名》
白髪の死神と通称される。
ハジェルで1611年304日に生まれた。
長身。自分にも他人にも高いものを要求する。
風のリーアの王。操念法に似た技。剣の達人。
ディスタと共にレナ・ファードに向かった一行の一人。
ディスタ達との出会いで受けた影響により、ハジェルに「名誉ある
冒険者」と呼ばれる一団を産み出し、その指導者となった。
ラムティア・マークト《人名》
サーシャレイの申し子。白い長髪の30台の女性。
調和法を使用する。
ラモン・レィシャム《人名》
親族としては娘ネティアがある。
ファランセ公国レクト=カナ出身の「命抱きし水の母」サーシャレィ
の神官。42才。
どこか苦悩を隠せない表情を持つ。頑固で厳しく、若気の至りを許
せないタイプ。ときどき不意に口篭る。
サーシャレィの神力と癒しに熟達している。
「慈母の涙」を持ち逃げして、ナーラトを開放する遠因を作った。
その事を恥じて、残る二つの「慈母の涙」を守ってきた。ナーラト開
放事件の時に知り合った女性と結婚した。
ランカ・ナンシェ《人名》
レィンの一人息子。4106年時点で21才。父レィン、母シェア。

リュア・カシュ《人名》
髪を短くまとめている。肉付きがいい。グラマー。
荒っぽく気が強い。錫杖使い。
カストを追いかけていた。
リュスナ・キュラン《人名》
4109年当時で30才。痩せた学究肌の男。
空間場工学と付与呪術に長けた、キリマーのトゥーフでの師匠。あ
る事件で行方不明となる。
守りの指輪を常に身につけていた。
リュン・タナトス《人名》

通称 ナシャの付き人、
容姿 長髪。長身。
能天気。のほほんとしている。
癖はあくび。お気楽な口調「さて、そろそろ始めますか」。
操髪法。体術の天才。

ルシェン・ターリク《人名》

ユーロ王国
4086年51日生まれ。21才 小柄で童顔。丸顔に大きな目。剃髪している。だぼだぼの服を着る。
かかとを浮かして歩くなど、小さな体を精一杯大きく見せようとし
ている。十五、六才に見える。
潔癖家で整頓家。細かいことにこだわる。妥協を許せないのだが、
いつも仲間達に押し切られてしまう。繊細な神経を持つ。細かく計画
するのにこだわる。慎重派で努力家。
よく、「いいんだいいんだ、どうせ僕なんて・・・」といじける羽
目になる。
口癖は、「どうしてそういい加減なんですか!」「どうせ21には
見えませんよっ」。
子供扱いされると、相手の年齢を問い質し、相手が自分より年下な
ら、徹底してやり込める「随分威張ってるけど、僕の方が○歳上です
よ」。自分の年を当てさせるのが大好き。綺麗好きなので、暇さえあ
れば掃除をしている。説教癖がある。
空間場工学の上級導師。身軽ですばしこい。飛礫の達人。
呪力を込めた石。シャルトハィムの杖。自動掃除機。汚れの付かない服。
エシェールのライバルだった。
不幸を一身に背負っている。
ルフェル・サーム《人名》
サームの娘で、ツァレンの母。ニモト帰りで、一時はロルフの館で
生活していたこともある。父サームを封印するのに尽力した。

レィン・ナンシェ《人名》
4106年時点で42才。妻シェア、息子ランカ。
レーン・ミリク《人名》
家族は妻サリア、長男カレス、次男ニルン、娘スティア。
元トゥーフの評議院長で54才。
陰険ではない。人間関係の機微に通じている。
ヒソールが王族になった時点で、いざこざを避けるためにトゥーフ
の評議院長の座から降りた。
34歳になって生まれた一人娘を溺愛している。ヒソールのやった事
を忘れているわけではないが、現在のヒソールの立場が立場なだけに
無駄な圧力をかけはしない。長男は評議員である。
レティナ・ナティス(・ソーン)《人名》
ナティス宗家
夫ラティス、息子ウォイト、孫ティラム、孫、孫カラティア、曾孫
シャハム、曾孫エシェール、玄孫フラスト、玄孫ラセリア。
ユーロ王国サラトゥで4018年に生まれた。
かわいいタイプの顔立ち。
好奇心が強い。気ままなところがある。細かいことを気にしない。
調和法の天才。
ナティス宗家の一人娘だったため、親の監視は厳しかった。しかし
三十才も年上のラティスと大恋愛をして、結婚した。現在不老不死。
レノン・ラート《人名》
通称先走りのレノン。双子の弟サレスがいる。
ファランセ公国ファランス出身の19歳。おっちょこちょいで、思い
込みが激しく、正義感が空回りしやすい。
剣術と体術に長けている、ちんぴらどものリーダー。

ローレン・アイルハート《人名》
流しの傭兵で用心棒。23才のごつい大男。
無口で、喋らないせいで酷い目に巻き込まれた事は数えきれない。
剣術と体術、操念法を操る。
ケレトの用心棒をしていた。
ロニ・フライフ《人名》
背が高い。思わせぶりに喋る。
ニモトの剣術と運命分析学の専門家。
スメッツ・ソーンに剣術などを教えた。
ロルフ・カルシェ《人名》
表向きは現在はナーフェン宅となっている「ロルフの館」の管理人
にして執事となっているが、実際にはロルフの館自体の館霊である。
ニモト人アキウによって人としての姿を与えられた。
温厚な物腰の痩せた老紳士で、ときどき謎めいた微笑みをみせる。
背筋はしゃんとしていて礼儀正しい。人の名前に殿を付ける。
家の自己修復ができ、念動力や高速治癒、霊撃といった能力も持っ
ている。


索引


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