星紛01オンラインセッション・レポート


目次



星紛01オンラインセッション・レポート


登場人物・事物

 しかし、ルールの改定で今となってはデータが妙になってしまっているなぁ。


PC

ワン・リホウ【王李鵬】《人名》
	 凶悪な技量を誇る戦闘艇乗り。高麗生まれのテコンドウ使いでもあ
	り、また凄腕の女たらしでもある。
	 身長182cm。26才。

セルジオ・セルジア《人名》
	 トリガーハッピーの危ない奴で、喧嘩をさせれば勝てるやつなどほ
	とんど居ない。宙船乗りとしての腕も超一流。
	 高貴な身分の出身であるものの、あまりの変わり者(自信過剰など)
	ゆえ身分を捨てて旅に出た。本人は全く身分が高いことは自覚してい
	ない。
	 色々な意味のない機械を作るメカマニアであり、遺跡発掘をするの
	も発掘したものをいじりたいからである。
	 盗品のブラスターを「スコーピオン」と名付けて愛用している。汚
	れなどで隠れているが、実はこの銃にはスリーダイヤのマークが入っ
	ているので知られるとかなりまずい。
	 身長189cm。32才。

アミテリィ・グレスファイ《人名》
	 異常なまでに優秀な砲術手。ジプシー出身で占いや心霊治療もかな
	りの腕前である。
	 身長が男性の腰ぐらいの高さで、銀髪に赤い瞳。先に水晶の付いた
	杖をついている。小柄でかわいいタイプ。23才。


NPC

シルビア・ジェラルディン《人名》
	 父から受け継いだ調査船マッキンリーのオーナー。20才。
	 母を知らずに育った。東洋人とアイルランド人の混血。混血である
	事が一目で分かるために、ずいぶんと迫害されている。
	 アイルランド人の父の亡き後、逆境に耐えて、母のことについて知
	るために、自分のうまれ育ったこの船で旅を続けている。
	 優れた「直感能力」と言語学上の才能を持ち、その知識は異常なま
	でに豊富である。

ピソ《人名》
	 天才的な操縦能力を持つブギス族の戦士。マッキンリーの操艦を担
	当している。
	 重々しい声で、楽観的な発言をする。
	 ある事件で命を助けられて以来、シルビアに心服しきっている。
	 背はさほど高くはないが、がっしりとした闘士型。腰に差した短剣
	には毒を塗ってある。29才。

チャカパット《人名》
	 瞬間移動、感応探知、念動力、他心通と多彩な能力を持つ超能力者
	である。感応探知をしている時は、ぼうっとしているように見える。
	 タイ人で16才。親が誰かもわからない孤児で、僧院で育てられた。
	今でも一応修行僧である。


所有資材


マッキンリー【McKinley】《艦船名》
	 来歴不明・高性能の特務母艦級の船で、シルビアの父の遺品。
	 自己修復・燃料精製までが可能な一種の万能艦で、戦闘艇を十機ま
	で格納できる。居住性は異常に高く、30人程度まで陸上と変わりの無
	い生活が可能なほど。
	 武装は、対レーザ能動位相障壁、対物粒子銃4挺、通信兼用大出力
	レーザ砲6門、電磁式物質投射砲(電磁砲)2門。重力カタパルトに
	より、機動爆雷の投射が可能。また、発掘兵器の閉重力爆弾2個、核
	反応遠隔抑制装置1機を装備。
	 レーザ光圧により、光子帆船を推進可能。
	 ロケット推進による非重力推進を用いることで、受動探知機に引っ
	掛らずに移動できる。
	 備品は、艦載機4機(最大搭載可能数は10)、特殊小艇6機、装甲車
	2台、無人探査機4台および、それぞれの予備部品である。


スコーピオン《武器名》
	 セルジオのブラスター。三菱重工製。
	 重力波を投射して、潮汐力で破砕する。

戦闘艇《艦船》
	 アロータイプの二人乗り搭載艇。武装は機動爆雷2個、軸線電磁砲
	と艦尾レーザ砲1門。軸線電磁砲は艦首方向固定で、各種弾体を投射
	可能です。前方を除けばほぼ全域に撃てる艦尾レーザ砲はレーザ通信
	機兼用。昇華式レーザ反射塗装つき。
	 セルジオのものは発掘兵器の重力干渉砲(ブラスターと原理は同一)
	を搭載し、それを利用して、敵艦にジャミングをかける事もできる。
	 リホウのものは、アローのエンジンを利用する質量投射機を搭載し
	ている。これは重力カタパルトの超強力判のようなもので、機動爆雷
	や各種弾体を高速で投射できるものです。
	 ピソのものはブギス族特有の笹の葉型のもの。


あらすじ

 戦闘艇乗りのリホウ、セルジオ、砲術手のアミテリィは、自由惑星「香港」
ににおいて好条件の依頼に応じた。
「戦闘艇・車両を扱える者、砲戦に長けるもの、科学技術に通じるもの。いず
れか、もしくは幾つかを有する者、遺跡発掘に参加されたし。
 報酬は、10万香港ドル。技能・実績に応じて発掘兵器を賞与として提供する」
 異常に高い報酬だ。何か裏にあるに違いない、と思いつつも。

 雇い主は調査船マッキンリーの女性オーナーのシルビア。この宇宙では日本
人の次に忌み嫌われる存在である混血であったが、科学技術を嫌うこの世界で
は異端の存在である宙船乗りのなかでももっとも異端に近い流れ者にとっては
たいした問題ではなかったらしく、契約はうまくまとまった。
 マッキンリーの目的地は、香港から39.6光年離れた所にあるセファイド型の
変光星。極小期の間に第四惑星の調査をする予定であるという。変光星には人
が住める惑星がないために、調査に出かけようなどと考える人間はこれまでに
存在しなかった。変光星の不安定さを考えると極度に危険な仕事である。
 そんな場所に調査に行くことになったわけについて疑念を抱いたものの、契
約後にシルビアがある物を見せた事により疑問は解消されていた。
 それは、直径5cm長さ30cmほどの金属性の円筒であった。表面は銀色で完全
な鏡面になっており、ところどころに宇宙塵によるものと思われる小さな傷跡
が残されていた。円筒の上下には一般的なエネルギーカートリッジと同一の端
子がついており、その充電容量は一般のものの六倍に達するという。 (重磁力
加速砲の全力斉射で180秒ほど持つ)
 それは目的の星の起動上に放置されていた監視衛星の残骸から回収されたも
のだったのだが、なんと悪名高いスリーダイヤのマークが記されていた。そう、
その衛星は日本人の手になるものだったのである。
 そして、もうひとつの証拠品。衛星軌道から撮影された写真には、地上の都
市遺構がはっきりと映し出されていた。大きな基地あとが未盗掘で残っている
可能性は、フリーの宙船乗りにとって大きなチャンスであるといえた。高度な
工業製品だけではなく、へたをすれば未知の技術を用いた船舶までも得られる
可能性があるのだ。

 そうして上陸計画を話し合っていたときのことである。燃料補給にガスジャ
イアントの第六惑星に向かっていたマッキンリーに、直交するように機動爆雷
三基が襲いかかった。爆雷後方にカタツムリタイプの大型艦をも探知したため
急いで重力カタパルトでリホウ艇とセルジオ艇を射出、臨戦体制に入った。
 爆雷そのものはアミテリィによって撃ち落とされたものの、大型艦と思われ
たのは実はおとりであった。エンジンを余分に搭載し、余剰放射により大型艦
に似た重力像を作り出していたのだ。
 機動爆雷の後ろには偽装艦以外にも独立電磁砲が存在し、爆破した爆雷の残
存成分を盾にして接近しつつあった。独立電磁砲とは使い捨て型のレールガン
であり、電磁場により弾体を加速し相手に投射するもの。動力を持たないため
に発見しにくく、奇襲にはもってこいの代物である。

 アミテリィが独立電磁砲の位置を確認したと同時に、電磁砲からなにかが放
たれた。真空に潜在するワームホールを利用した超高速の受動探知器に、弾頭
の航跡が映る。どうやら重力操作系の弾頭らしかった。
 弾頭がマッキンリーに向かい出した頃。セルジオらの光学探知の結果から敵
母船の概略位置をつかんだ搭載艇二機は、受動探知を逃れるために重力場推進
機関を一時的に停止、慣性飛行で敵母船方向を目指していた。
 リホウが偽装していたカタツムリタイプに向かい、セルジオは直接敵母船を
目指す。その時、打ち洩らしていた機動爆雷がリホウ艇の斜め前方で炸裂、破
片が前方に展開し始めた。
「や、やべーぞこのパターンは。記憶が走馬灯のように……ん、そうか! 土方
で使ってたあれを使えば……」
 アロータイプの名にふさわしいリホウ艇の先端部のほとんどを利用して設置
されているに搭載されている軸線電磁砲が、単純核融合弾を投射した。先史文
明が大規模工事用の発破として用いていた、一種の水爆である。
 宇宙空間ではちょっとした花火程度でしかない核融合弾だが、飛来する金属
片の速度を殺す程度の役には立った。爆圧にのったリホウ艇は、無事に爆雷片
から逃れることに成功したのだ。とはいえ、核融合によって生成したヘリウム
の雲が邪魔をして、光学観測・レーザ通信・レーザ砲撃の障害となっていた。
母艦との連絡が途絶え、しかも攻撃の手段がないのである。

 リホウ艇がどうにか難を逃れ、セルジオ艇が慣性飛行を続ける敵母艦に接近
しつつあるころ、母船のほうでは独立電磁砲を拿捕すべく画策していた。発掘
兵器の核反応抑制装置を利用して、独立電磁砲の動力を停止させようというの
である。その企ては無事に成功したらしく、独立電磁砲は余剰電波の放射を停
止した。
 一方リホウ艇は、転移して脱出しようとしていたカタツムリタイプの妨害を
するために、軸線電磁砲と重力カタパルトを使って重力偏移弾を投射した。同
時期にセルジオ艇は敵母船への最初の一撃を敢行。機動爆雷を射出していた。

 (中略)

 変光星の一惑星に上陸、排気された日本人の都市に侵入した一行は、その都
市がまだ生きていたことを知った。高度な科学知識を入手できるかもしれない
と喜んだ一行は、さっそく探索を開始した。
 しかし探索が進まないうちに上空では追っ手が出現したばかりか、変光星が
活動期に入りつつあった。
 変光星の活動期に発生する多量の放射線を避けるために、避難所に向かうと、
なんとまだ中に人間が居るので開けられないとの謎の声の答えがあり、別の避
難所に発行信号で案内された。

 (未完)



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