星間民族紛争前史関連年表


目次



星間民族紛争前史関連年表


1982


「ファウンデーション計画」

 アメリカで文明崩壊後の人類再興計画開始。


2000


「崩壊」

(人類の黄昏(TS)シリーズ開幕)
 この年より「人類の黄昏」期。
 地磁気の消失を始めとする大異変により、人類文明は崩壊の危機にさらされ
る。この年、人類の人口は一桁減少した。人類の存続すら危ぶまれる危機的状
況の中、技術開発の速度は急上昇して行った。
 平成東南海地震(東海地震と南海トラフ系の地震の連動)。
 大地溝帯が引き裂かれて噴火する。
 巨大台風多数発生。
 火山活動の活性化。
 中央構造線地震。
 富士山の山体消失をともなう噴火。
 大西洋隕石群によりアメリカ合衆国とアフリカ西岸、西ヨーロッパは壊滅的
打撃を被る。


2001


「希望」実用化

 C4化耐性イモチ菌ササニシキ、通称「キボウ」の作付け始まる。同時期に普
及した濃密栽培法との相乗効果により、稲作文化圏の生産効率は90年代半ばの
半分近くまで回復した。



2005


最初の「パーソナルファクトリー(PF)」完成

 マイクロマシン技術の研究の成果として冷蔵庫サイズの実用的な万能化学工
場が開発される。のちには機械製造や精練も行なえるように拡張されて行くこ
とになる。


2008


東日本連邦成立

 東海原子力研究所、筑波研究学園都市を中核とした大学系組織で、妙見山地
下に本部を置いて宗教系組織や社会主義国家、環境団体系国家と戦った、科学
保全機構の主導による政府。首都は元茨城県日立市。この時点では日本の約三
割を支配下に置いていた。


2014


「局部重力偏差」の発見

 重力理論を根底から揺るがす現象が観測される。後にコンパクト化次元の利
用技術と重力工学の基礎を形作る。


2018


「地球知性化計画」着手

 人類復興計画の一環として、環境を自在に操作するために、マイクロマシン
と分散コンピュータ技術を利用した生活環境の知性化が実施された。つくもが
み計画ともいう。この計画がのちに地球追放を産み、日本人を「諸悪の根源」
や「悪魔の顕現」などとまでいわしめる原因となった。


2019


「連接論理学」の成立による数学革命

 部分独立な事象を大域的に扱う新たな論理学の構築によって、数学が大幅に
進歩した。副作用として素数の性質解明に飛躍的な進歩がもたらされ、公開暗
号鍵が無意味なものとなってしまった。


2020


「不連続効果」仮説

 不確定性のマクロ宇宙への適用のための基礎理論「不連続効果」仮説が提唱
され、重力工学を可能にする基本原理となっていく。


2043


「大追放」

(人類の黄昏シリーズ終了)
 大移民船団による、人類の地球脱出。その原因は、地球知性化計画にあった。
 各移民船には、緊急用の不連続推進装置も搭載されていたが、安全のために
亜光速航行を行う事が決定された。→星紛


2064


「遭遇」事件

 日本の移民船団が、時空を揺るがす変動に遭遇、四散する。ブラックホール
と宇宙ひもを組み合わせて作られた、はるかな過去の文明が作り上げたワーム
ホールであった。
 そのうちの一隻は銀河中核領域の「系百光年の大気圏」に囚われることにな
る。→気海


3015


植民開始(星間民族紛争開幕)

 地球より百光年離れた所に、最初の一般居住惑星が成立。これ以内は封鎖宙
域となる。



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