エピソード0『すべてはここから……』


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エピソード0『すべてはここから……』

(某月某日、湊川 観楠の部屋にて)

朝  
「観楠……何も隠さんでもええのに」
観楠 
「な、何を言ってるんだ!俺は知らん!!」
子供 
「父様ぁ! (なつく)」
観楠 
「!?お、……いいや、あのね?」
朝  
「ほら、やっぱり」
観楠 
「知らんって、マジで! お嬢ちゃん、何処からきたのか な?」
朝  
「あ、そや!、名前は言えるかな?」
子供 
「えとね。かなみ なの」
観楠 
「はい!?」
子供 
「湊川 かなみってゆーのよ。父様とおなじ名前なの。ネ! 父様」
観楠 
「…………………………………」
朝  
「あきらめたら? もぉ……(笑)」
観楠 
「たまるかよっ! 大体、常識で考えりゃぁ判るだろーが よ、この異常さが!? って、何処へいくんだ、朝?」
朝  
「みんなにいいふらす!!(大笑)」

朝、原付で走り去る

観楠 
「やめんか! 聞こえるかぁ!? 俺は絶対無関係だから  なぁぁぁ!……あ〜ぁ、行っちゃったよ……ねぇ、本っ当に俺が、お嬢ちゃんの、父親なのか?」
かなみ
「何言ってるの、父様? かなみは父様の娘よ? 決まっ てるじゃない」

決まってねーよ……と心の中で叫びながら、これからどうなるのだろうか、と不安に思わずにいられない湊川観楠。しかし何よりも気になるのは、おそらくは朝によって植え付けられるであろう、友人知人への誤解をいかにして解くか、というコトだった。



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