エピソード9『素子、弄ばれる!!』


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エピソード9『素子、弄ばれる!!』

某月某日:夕方
ベーカリー楠にて
素子 
「こんにちわぁ〜。浅井、入りまぁす」
観楠 
「いや……今日はいいんだ、素子ちゃん」
素子 
「はぁ? なんかあったんですかぁ?」
観楠 
(じっと見つめる)
素子 
「私、今日は休みじゃないですよね……」
観楠 
「ああ。休みじゃぁ、ない(素子に近づく)」
素子 
「(壁際にさがる) え、と……店長……?」
観楠 
「(素子を壁際に追いつめ、両側に手をつく)」
素子 
「な、なにかの冗談……ですよね?(汗) 私……」
観楠 
「……コレが……冗談だと思うかい?(顔を近づける)」
素子 
「……あ…の……かなみちゃんが見てます……(赤面)」
観楠 
「(耳元で囁く)素子……結婚してくれないか」
素子 
「にゃぁ!?(ドキッ)」
観楠 
「かなみの……母親になって欲しいんだ」
素子 
「えっ……で、でも……私……(さらに赤面)な、なに言っ てるんですか店長、やだな……ははは(乾いた笑い)」
観楠 
「(見つめる)……ダメかい……?」
素子 
「ダメって……あの……あ〜ん、どうしよぉ〜」
大輔 
「(カランカラン)ちわぁ〜……な! なにやってんです  か!!」
素子 
「し、師匠!!」
観楠 
「見てのとおりさ……邪魔しないでくれるか……」
大輔 
「……見損なったよ、店長!(観楠を殴り倒す)……素子ちゃ ん、大丈夫だった?」
素子 
「う、うん……」
大輔 
「そう、良かった(微笑) 素子ちゃんは僕の大切な人だか らね。誰にも渡せないんだ」
素子 
「(はぁ?) あの、師匠……?」
大輔 
「今後こんなコトがないためにも、僕らの間柄をキチンと 世間に認知させなきゃね(笑)」
素子 
「え゛! ひょっとして……(汗)」
大輔 
「僕と結婚してくれ、素子ちゃん!!(抱きつく)」
素子 
「ひゃぁ!」
朝  
「なにしてんねん、こら!(大輔を蹴り倒す) 素子はなぁ 俺の女や! なぁ、素子!!」
素子 
「あ、え……と……」
三郎 
「なにを言うか!(朝を撃ち倒す) 素子は自分が生涯の伴 侶にと決めた女。何人たりとも手出しはゆるさん!!」
三彦 
「それは俺の言葉だ! 貴様が言うな!(三郎を切り倒す) さぁ素子、こっちへ!」
素子 
「こっちへ! ってあんたらねぇ……。え〜ん、なにがな んだかわかんないよぉ〜(泣)」
文雄 
「なら、わかるようにしてあげよう……ほいっ、と(男共 を資料にする) どうかね?」
素子 
「どうかねって……文雄さん、元に戻せないんでしょ!?」
文雄 
「うむ。しかし、コレで私も求婚しやすいと言うモノ。  さぁ、資料になりたくなければ私と結婚してくれたまえ!」
素子 
「悪魔かぁぁぁ!」
美樹 
「(本のカドで文雄を強打)……全く、ひどいね。素子ちゃ んの心に『狭淵さんが大好き!!』という文字が浮かんでいるのが見えないのかい?」
素子 
「浮かんでません!! ホントになんなのよぉ〜(泣)」
顕  
「(美樹に音響攻撃) 素子、俺だけを見ろ!!」
彼方 
「美樹さんになんてことするんだっ!(顕を突き飛ばす)  それはさておき、僕とつきあって下さい!」
慎也 
「(女装で駆け寄る) 僕だよね、素子ちゃん!」
涼介 
「みんな、やめろよっ!(ESPでなぎはらう) 素子ちゃ ん……僕と、僕と!!」
素子 
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…(目の幅涙)」
素子 
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!(跳ね起きる) あ……? なんだ、 夢か……はぁびっくりしたぁ……にしてもなんて夢見るのよ全く……」
先生 
「……お目覚めだな、浅井(ひきつった笑い)」
素子 
「え? あ……せ、先生……あはは……(汗)」
先生 
「あはは、じゃないっ! 廊下に立ってろぉ!!(怒)」
素子 
「は、はぁいっ!(がらぴしゃん) ふうっ……でも……ホ ントに……(赤面) やだぁ! どんな顔してバイトにいけってゆうのよぉ!(悩)」
観楠 
(美樹が渡した「児童心理学概論」を見ながら) 「やっぱり、子供には母親ってのも必要なのかぁ素子ちゃんはどう思う?」
素子 
「(赤面) し、知りませんっ(大慌てで奥に消える)」
観楠 
「? なにかあったのかな? 急に真っ赤になって……」
朝 
「お前まさか……あの子に手ぇつけたんとちゃうか?」
観楠 
「ひ、人聞きの悪いことを言うなっ! これ以上誤解され るようなコトするかよっ!」
美樹 
「でも、体が知らないウチに……とか」
観楠 
「美樹さん……(最近つっこみがきついなぁ)」
朝  
「ちょっとまて! “これ以上”誤解されるコトするかと か言うたな? 認めたな? 認めたな!(高笑) ちょっと電話貸せ!」



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