- 某月某日:夕方
- ベーカリー楠にて
- 素子
- 「こんにちわぁ〜。浅井、入りまぁす」
- 観楠
- 「いや……今日はいいんだ、素子ちゃん」
- 素子
- 「はぁ? なんかあったんですかぁ?」
- 観楠
- (じっと見つめる)
- 素子
- 「私、今日は休みじゃないですよね……」
- 観楠
- 「ああ。休みじゃぁ、ない(素子に近づく)」
- 素子
- 「(壁際にさがる) え、と……店長……?」
- 観楠
- 「(素子を壁際に追いつめ、両側に手をつく)」
- 素子
- 「な、なにかの冗談……ですよね?(汗) 私……」
- 観楠
- 「……コレが……冗談だと思うかい?(顔を近づける)」
- 素子
- 「……あ…の……かなみちゃんが見てます……(赤面)」
- 観楠
- 「(耳元で囁く)素子……結婚してくれないか」
- 素子
- 「にゃぁ!?(ドキッ)」
- 観楠
- 「かなみの……母親になって欲しいんだ」
- 素子
- 「えっ……で、でも……私……(さらに赤面)な、なに言っ
てるんですか店長、やだな……ははは(乾いた笑い)」
- 観楠
- 「(見つめる)……ダメかい……?」
- 素子
- 「ダメって……あの……あ〜ん、どうしよぉ〜」
- 大輔
- 「(カランカラン)ちわぁ〜……な! なにやってんです
か!!」
- 素子
- 「し、師匠!!」
- 観楠
- 「見てのとおりさ……邪魔しないでくれるか……」
- 大輔
- 「……見損なったよ、店長!(観楠を殴り倒す)……素子ちゃ
ん、大丈夫だった?」
- 素子
- 「う、うん……」
- 大輔
- 「そう、良かった(微笑) 素子ちゃんは僕の大切な人だか
らね。誰にも渡せないんだ」
- 素子
- 「(はぁ?) あの、師匠……?」
- 大輔
- 「今後こんなコトがないためにも、僕らの間柄をキチンと
世間に認知させなきゃね(笑)」
- 素子
- 「え゛! ひょっとして……(汗)」
- 大輔
- 「僕と結婚してくれ、素子ちゃん!!(抱きつく)」
- 素子
- 「ひゃぁ!」
- 朝
- 「なにしてんねん、こら!(大輔を蹴り倒す) 素子はなぁ
俺の女や! なぁ、素子!!」
- 素子
- 「あ、え……と……」
- 三郎
- 「なにを言うか!(朝を撃ち倒す) 素子は自分が生涯の伴
侶にと決めた女。何人たりとも手出しはゆるさん!!」
- 三彦
- 「それは俺の言葉だ! 貴様が言うな!(三郎を切り倒す)
さぁ素子、こっちへ!」
- 素子
- 「こっちへ! ってあんたらねぇ……。え〜ん、なにがな
んだかわかんないよぉ〜(泣)」
- 文雄
- 「なら、わかるようにしてあげよう……ほいっ、と(男共
を資料にする) どうかね?」
- 素子
- 「どうかねって……文雄さん、元に戻せないんでしょ!?」
- 文雄
- 「うむ。しかし、コレで私も求婚しやすいと言うモノ。
さぁ、資料になりたくなければ私と結婚してくれたまえ!」
- 素子
- 「悪魔かぁぁぁ!」
- 美樹
- 「(本のカドで文雄を強打)……全く、ひどいね。素子ちゃ
んの心に『狭淵さんが大好き!!』という文字が浮かんでいるのが見えないのかい?」
- 素子
- 「浮かんでません!! ホントになんなのよぉ〜(泣)」
- 顕
- 「(美樹に音響攻撃) 素子、俺だけを見ろ!!」
- 彼方
- 「美樹さんになんてことするんだっ!(顕を突き飛ばす)
それはさておき、僕とつきあって下さい!」
- 慎也
- 「(女装で駆け寄る) 僕だよね、素子ちゃん!」
- 涼介
- 「みんな、やめろよっ!(ESPでなぎはらう) 素子ちゃ
ん……僕と、僕と!!」
- 素子
- 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…(目の幅涙)」
- 素子
- 「あぁぁぁぁぁぁぁ!!(跳ね起きる) あ……? なんだ、
夢か……はぁびっくりしたぁ……にしてもなんて夢見るのよ全く……」
- 先生
- 「……お目覚めだな、浅井(ひきつった笑い)」
- 素子
- 「え? あ……せ、先生……あはは……(汗)」
- 先生
- 「あはは、じゃないっ! 廊下に立ってろぉ!!(怒)」
- 素子
- 「は、はぁいっ!(がらぴしゃん) ふうっ……でも……ホ
ントに……(赤面) やだぁ! どんな顔してバイトにいけってゆうのよぉ!(悩)」
- 観楠
- (美樹が渡した「児童心理学概論」を見ながら)
「やっぱり、子供には母親ってのも必要なのかぁ素子ちゃんはどう思う?」
- 素子
- 「(赤面) し、知りませんっ(大慌てで奥に消える)」
- 観楠
- 「? なにかあったのかな? 急に真っ赤になって……」
- 朝
- 「お前まさか……あの子に手ぇつけたんとちゃうか?」
- 観楠
- 「ひ、人聞きの悪いことを言うなっ! これ以上誤解され
るようなコトするかよっ!」
- 美樹
- 「でも、体が知らないウチに……とか」
- 観楠
- 「美樹さん……(最近つっこみがきついなぁ)」
- 朝
- 「ちょっとまて! “これ以上”誤解されるコトするかと
か言うたな? 認めたな? 認めたな!(高笑) ちょっと電話貸せ!」
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