- 朝
- 「何か最近結構お客が増えてきたなぁ。繁盛するようになっ
たやないか。よかったなぁ……でもちゃんと払うてる人は何人おるやら(笑)」
- 観楠
- 「フツーのお客さんはちゃぁんとお金を払ってくれる!」
- 美樹
- 「(読みふけっていた文庫本から顔を上げて)わたしはちゃ
んと払ってますよ。ねぇ、店長」
- 観楠
- 「美樹さんの場合は、パンの代金よりもお茶代の方が圧倒
的に多いですねぇ……」
回想シーン……-------------------------
状況……
昼前。パン屋内に他に客はおらず、
暇そうな店長と、文庫本を読みふける美樹。
- 観楠
- (さっき渡した試食品のパンがいつの間にか無くなってい
るのを見て)「美樹さん、その新製品のパンですけど」
- 美樹
- 「………(話しかけられているのに気がついていない)」
- 観楠
- 「@@@@@と@@@を混ぜてみたんですけどねぇ」
- 美樹
- 「(ようやく、何か話しかけられていることに気付くが、
文庫本から目を離さない)んぅ………」
- 観楠
- 「どうでした? お味の方は?」
- 美樹
- 「うん、まぁ、美味しいと思うよ。うん」
- 観楠
- 「売れますかね」
- 美樹
- 「うん、大丈夫じゃないの。不味くはないよ(そう言いな
がら、更に文庫本のページをめくる。そして残っているコーヒーを啜る) あ、店長、コーヒーお代わりお願い」
- 観楠
- 「………」
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- 観楠
- 「いつもこんな感じで……(笑)」
- 三彦
- 「……自分は、学生でありますので……」
- 観楠
- 「もちろん三彦君の分はツケてありますよ(笑)朝に続い
てツケが多いですからね。ちゃんと払ってくださいよ」
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