エピソード19『我々は非常識なのか?』


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エピソード19『我々は非常識なのか?』

朝  
「観楠ぃ、なんか店の中狭くなってないか?」
観楠 
「あ、お前も思うたか?俺もそんな気がしてた(笑)」
朝  
「今日の朝、椅子とか机とか、一応、元の位置に戻したは ずやろ?……で、今はいつものメンバーしかおらへんのに、なんでこんなに窮屈やねん(笑)」
観楠 
「そうやなぁ? 今朝来た時は、物があちこちに倒れたり してるから狭く感じるんかと思ってたけど………狭いな、確かに(笑)」
大輔 
「実は、私も同じこと考えてた(笑) 私だけ狭いと思っ てたりしたら嫌だから、言わなかったけど。やっぱ狭いわなぁ、うん。ねぇ?(周りに同意を求めている)」
文雄 
「そういえば、普段が広すぎたような気がしないかな?」
三彦 
「おお! なかなか鋭い意見でござるな、高村閣下(笑)」
一同 
「そう言われてみれば……(と、お互いの顔を見合わせる)」
文雄 
「考えられるのは……店内の空間が、外の空間とはまた別 の世界になっていて、表から見ているのとは違った広さを、云々……」
大輔 
「……そんな非常識な事、ほんとにあるんかいな?(笑)」
文雄 
「あのなぁ。我々も十分非常識な存在なんだぞ!(笑)」
大輔 
「みゅ? 何処が?」
文雄 
「分からんのかぁ?(苦笑) これはここの常連、皆にも言 えることだが……」
一同 
「えっ? どこが非常識なのだろう……?(お互い顔を見 合わせる)」

お題が「我々は非常識なのか?」で、結構まじめな話し合いがはじまった。

大輔 
「……ということは、その非常識な人間がこの空間を作っ たから、大勢が入っても店の中は広かった、ということかいな。君の言うところの、"特殊能力"のおかげで」
文雄 
「そう。空間を操るのだから、かなりの実力を持っている はずだ」
大輔 
「文ちゃん、オカルト雑誌の読みすぎちゃうんかいな?(笑) 普通そんなん信じへんで(笑)」
文雄 
「自分の事を全然疑問に思わん、君の方が信じられんぞっ」
朝  
「……なぁ、観楠。ここを建てたのって誰やねん、いった い?」
観楠 
「うん? 勿論、そりゃぁ……知らんぞ、よく考えてみた ら(笑) ここの店借りた時から、店内の広さとか全然気にもしとらんかったしなぁ(笑)」
素子 
「何故、今まで疑問に思わなかったんですか!(笑)」



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