- (某月某日日曜
- ベーカリー楠前にて)
- 学生1
- 「あれ、今日定休日だっけ? 水曜……だよね、確か」
- 学生2
- 「そのハズ…困ったな、明日の朝のパン買おうと思ったの
に……」
- 学生3
- 「さぁ〜て、今日はなにを喰っおうっかな〜、おろ?」
- 学生4
- 「誠に勝手ながら、本日臨時休業致します……って、おい
おい、それはないよ……」
- 学生5
- 「なに、今日開いてないの?なんで?」
- 学生6
- 「ちぇっ。つまんねーの。せっかく目の保養と食欲を満た
しに来たのに!」
- 学生7
- 「目の保養というと…… ちょっと前に入った、 あの子か
な?」
- 学生8
- 「ちょっと前……ショートに眼鏡の?」
- 学生9
- 「そうそう! 俺もあの子にあうの楽しみなんだよなぁ」
- 学生10
- 「名前、なんつったっけ?」
- 学生11
- 「確か……浅井素子さんだったと」
- 学生12
- 「でかした! 今度声掛けようと思ってたんだ、俺」
- 学生13
- 「うーん……あの子の友達? もいいよな、美人だし(笑)」
- 学生14
- 「でも、たまにしかいないところが残念!!(笑)」
- 学生15
- 「俺は、あのちっちゃな子がいいなぁ。可愛いじゃん」
- 学生16
- 「なに!貴様、ロリコンだったのか!!」
- 学生17
- 「悪いか! 好きも嫌いも個人の自由だ!!」
- 学生18
- 「もう我慢できん!浅井嬢は俺様がいただく!!」
- 学生19
- 「なら俺はその友達を落とす!」
- 学生20
- 「いや、 あの子供を我々でプリンセスに 仕立て上げる方
が!」
わいわいやってるところへラーメン屋のおばさんが通りかかる。
- 学生達
- 「(ケンケンガクガク)」
- おばさん
- 「うるさいよ、あんた達っ!」
- 学生達
- 「(沈黙)」
- おばさん
- 「まったく、いい若いモンが昼間っから大勢でなんだい!
ちょっとはましなこと、できないのかいっ?」
- 学生達
- 「(言い訳を口々に始める)」
- おばさん
- 「お・だ・ま・り・っ!!」
- 学生達
- 「(沈黙)」
- おばさん
- 「あんた達ねぇ、少しはココの店長のことも考えておやり
よ。あの若さで店一軒構えてんだ。休みたくても休めないんだよ?」
- 学生達
- 「それは……(ぶつぶつ)」
- おばさん
- 「だったら、たまには日曜くらい休ませておやり! お腹
が空いたんなら、あたしのところへおいで!! ちゃんと食べさせてあげるから」
- 学生達
- 「本当ですか……(ざわざわ)」
- おばさん
- 「ココに店を出して十年のあたしが言うんだ、信用できな
いってのかい!?」
- 学生達
- 「なら、まぁ……なぁ(わいわい)」
- おばさん
- 「わかったね ? なら 散った散った !! …… ほんとに
しょーがない子達だねぇ……(微笑)」
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