エピソード27『臨時休業』


目次


エピソード27『臨時休業』

(某月某日日曜
ベーカリー楠前にて)
学生1
「あれ、今日定休日だっけ? 水曜……だよね、確か」
学生2
「そのハズ…困ったな、明日の朝のパン買おうと思ったの に……」
学生3
「さぁ〜て、今日はなにを喰っおうっかな〜、おろ?」
学生4
「誠に勝手ながら、本日臨時休業致します……って、おい おい、それはないよ……」
学生5
「なに、今日開いてないの?なんで?」
学生6
「ちぇっ。つまんねーの。せっかく目の保養と食欲を満た しに来たのに!」
学生7
「目の保養というと…… ちょっと前に入った、 あの子か な?」
学生8
「ちょっと前……ショートに眼鏡の?」
学生9
「そうそう! 俺もあの子にあうの楽しみなんだよなぁ」
学生10
「名前、なんつったっけ?」
学生11
「確か……浅井素子さんだったと」
学生12
「でかした! 今度声掛けようと思ってたんだ、俺」
学生13
「うーん……あの子の友達? もいいよな、美人だし(笑)」
学生14
「でも、たまにしかいないところが残念!!(笑)」
学生15
「俺は、あのちっちゃな子がいいなぁ。可愛いじゃん」
学生16
「なに!貴様、ロリコンだったのか!!」
学生17
「悪いか! 好きも嫌いも個人の自由だ!!」
学生18
「もう我慢できん!浅井嬢は俺様がいただく!!」
学生19
「なら俺はその友達を落とす!」
学生20
「いや、 あの子供を我々でプリンセスに 仕立て上げる方 が!」

わいわいやってるところへラーメン屋のおばさんが通りかかる。

学生達
「(ケンケンガクガク)」
おばさん
「うるさいよ、あんた達っ!」
学生達
「(沈黙)」
おばさん
「まったく、いい若いモンが昼間っから大勢でなんだい! ちょっとはましなこと、できないのかいっ?」
学生達
「(言い訳を口々に始める)」
おばさん
「お・だ・ま・り・っ!!」
学生達
「(沈黙)」
おばさん
「あんた達ねぇ、少しはココの店長のことも考えておやり よ。あの若さで店一軒構えてんだ。休みたくても休めないんだよ?」
学生達
「それは……(ぶつぶつ)」
おばさん
「だったら、たまには日曜くらい休ませておやり! お腹 が空いたんなら、あたしのところへおいで!! ちゃんと食べさせてあげるから」
学生達
「本当ですか……(ざわざわ)」
おばさん
「ココに店を出して十年のあたしが言うんだ、信用できな いってのかい!?」
学生達
「なら、まぁ……なぁ(わいわい)」
おばさん
「わかったね ? なら 散った散った !! …… ほんとに しょーがない子達だねぇ……(微笑)」



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