エピソード28『ライヴセッションinベーカリー楠ぃ』


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エピソード28『ライヴセッションinベーカリー楠ぃ』

(某月某日、ベーカリー楠にて)

一同 
「パチパチパチパチパチパチパチ」 「ヒューヒュー」「ドンドンドンドン」「パフパフパフパフパフ」
顕  
「もうええ、もうええ。ほな、一曲目ぇ」
三彦 
「タイトルは?」
顕  
「25才っ!」
三彦 
「おおおぉぉ!!」
顕  
ジャーンジャーンジャーーーン ジャッジャジャジャジャ ジャジャジャーンジャーンジャーーーン「きょおもぉ〜きょおとて〜 四時おきでぇ〜
(中略)わぁが人生にィ!! 悔いはなしぃぃぃぃぃ」ジャカジャン!
一同 
「やんや、やんや」
顕  
「ちなみに、ワーズ・バイ・酒井三彦、ミュージック・バ イ・長瀬顕で、『25才』でしたぁ」
一同 
「パチパチパチパチパチパチパチ」
顕  
「さて、お次は……」

カランカラン……
 髪の長い、ギターらしきものを背負った兄ちゃんが入って来る
 兄ちゃん、店内のパン屋らしくない異常な空気に気付き、後ずさりする

観楠  
「あ、いらっしゃい」
兄ちゃん
「あ、あの、パンをいただきたいのですが……、パン屋、 ですよね?」
観楠  
「もちろんです。今日はたまたま、でして、はい」
兄ちゃん
「じゃあ、この特大うぐいすアンパンと、んでこの特大アッ プルパイと……おぉぉう!!」
観楠  
「どうしました?」
兄ちゃん
「こ、これも商品ですか!?」
観楠  
「ん、どれ……おぉぉう!! (こんなイタズラするは朝し か……あんにゃろっ!) い、いや、これは違いますです(汗)のけときますね」
兄ちゃん
「じゃ、じゃあ、この特大レーズンパンも。以上」
観楠  
「毎度あり。全部で……960円です」
兄ちゃん
「はい。 あ、ところで、今日は何かあるんですか?」
観楠  
「といいますと、あれのことでしょうか?」
兄ちゃん
「そうです」
観楠  
「いやね、うちの常連さんにギター弾きさんがいましてね、 月に1度くらいこんな風にやってるんですよ」
兄ちゃん
「う、羨ましい……(涙々)」
観楠  
「ど、どうしました?」
兄ちゃん
「い、いや、いいんです。今度また来ます。あ、僕、斯波 といいます。斯波葵。絶対また来ますよ。アデュー!」

カランカラン……

顕  
「いやぁ、とうとう最後になってしまいましたぁ」
一同 
「え〜〜〜っ」
顕  
「まぁまぁ、そう言わずにぃ」

数日後……

葵  
「やあ、また来ましたよ」
観楠 
「いらっしゃい」
葵  
「こないだ買えなかったあれを買おうと思いまして」
観楠 
「あ……あれって?」
葵  
「あれですよあれ。もう、解ってるくせにぃ」
観楠 
「……(たじたじ)」
葵  
「ところでこの間此処に集まっていた人々を紹介して欲し いんですけど」
文雄 
「うむ、よかろう。私が高村文雄だ」

といいつつ、右手を差し出して握手を求める。

文雄 
「吹利大の情報数学の院生だ。よろしく」
葵  
「へえ、院生ですか。なんの研究をしてらっしゃるんです か? あと、吹利市に出入りするようになったのは最近なので、色々教えてもらえるとありがたいです」
文雄 
「うむ、私が研究しているのは雑多な情報をコンピュータ で管理して、必要なときに必要な情報を必要なだけ取り出せるようにするためのシステム作りだ。あと、観光案内について私に聞くのは適切ではないな。もっと、遊びまわっていそうな連中のほうがよかろう」
素子
「どうも、始めまして。ベーカリー楠の看板娘(笑) 浅井 素子です」
由加梨
「その親友の、城島由加梨です」
素子
「ご注文はお決まりですか?……ちなみにあれとあれとあ れは商品じゃありませんから、オーダーできませんよ(笑)」

由加梨ちゃんは最近いりびたっているようです(^^;

観楠
「私はココの店長で、湊川観楠 (みなとがわ かなみ)とも うします。で、あそこで本を読んでいるのが狭淵美樹 (さぶち みき)さん。 向かいにいるのが、 士堂彼方 (しどうかなた)さん。試食品を物色中なのが日阪朝 (ひざか はじめ)と言いまして……3人ともこの辺りの大学生です」
大輔 
「(カランカラン)ちわぁ〜。あ、店長。ただいま帰りまし た」
かなみ
「父様、ただいまぁ(笑顔)」
観楠
「あぁ、大輔さん。いつもすみませんね(笑)かなみちゃん、 おかえり」
「あ、初めまして……」
観楠
「漫画家の出雲大輔(いずも だいすけ)さんと……」
かなみ
「湊川かなみです。はじめまして(おじぎ)」
「みなとがわ? かなみ? あの……」
「実はやな……」
観楠
「まてこら、お前が言うな! ややこしくなる!!」
「ややこしいって?」
観楠
「まぁ、なんと言いましょうか、その……(苦笑)」
三郎
「こんちわぁ〜」
三彦
「酒井曹長、入ります!」
涼介
「おじゃましまぁす」
素子
「あんたら、暇なのねぇ……毎日毎日(呆)」
由加梨
「まぁまぁ、いいじゃない(喜) 酒井君、こんにちは(笑)」
観楠
「えーと、酒井三彦(さかい さぶひこ)君に植木三郎(うえ き さぶろう)君。で、久永涼介 (ひさなが りょうすけ)君。高校生組の3人ですね」
「3人……まだいるんですか?」
観楠
「ええ、彼らとは学校が違うんですけど、片山慎也 (かた やましんや)君と長瀬顕(ながせ けん)君……このあいだギターひいてた彼なんですけど。今日はくるのかな? まぁ大体こんなところですね(笑)」
「覚えきれるかな……」
観楠
「まぁ、そのうちに覚えちゃいますよ、いやでも(笑) す ごく特徴的な人ばかり集まってきますからね(笑)」



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