エピソード29『同窓会?』


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エピソード29『同窓会?』

(某月某日夜
観楠のマンションにて)
観楠
「ただいま〜」
かなみ
「あ、父様! おかえりなさいっ(笑顔)」
観楠
「ごめんね、遅くなったね。すぐにご飯作るからね (いそ いそ)」
かなみ
「あのね、父様にお手紙来てるよ」
観楠
「手紙? うーん、そんなモノもらう覚えは無いんだけど なぁ……(冷蔵庫を開ける) 誰から来たのかなぁ (お湯を沸かし直す)」
かなみ
「えとね、むつかしい字が書いてあるの」
観楠
「ふぅ〜ん……(野菜を洗って切る) アトで見るから、お いといてくれるかな? (フライパンを熱する)」
かなみ
「うん、じゃぁココにおいとくねっ。ミか、いーい? こ のお手紙にさわっちゃだめよ? 父様のなんだから」
観楠
「 (ご飯は…… よし)  かなみちゃん、 ちょっとお手伝 い……できるかな?(笑)」
かなみ
「うん、 できるよっ! かなみ、 もうおねぇちゃんだも ん!(笑顔)」
観楠
「えらいえらい(笑) じゃぁ、お椀とお箸とお皿、上手に 並べられるかなぁ?(野菜を炒める)」
かなみ
「えーと、父様のと、かなみのと……ミかはお箸とお椀持 つのっ。あ、父様、ミかのは?」
観楠
「 (しまった!)  あ、 ごめん!  買うの忘れちゃった ね …… かなみちゃんと ミか、 先に食べてて ……(味噌汁……よし)」
かなみ
「や! 父様も一緒に食べるのっ。じゃなきゃかなみも食 べないモン!(キュルル……)」
観楠
「困ったな……(苦笑)あ、来客用のが一組あった。じゃぁ、 ミかのはこれを使おうね」
かなみ
「あ、綺麗なお皿! ミかいいんだぁ……父様、かなみも そのお皿がいい!!」
ミか
「これはミかのっ!!」
かなみ
「ミかにはかなみのをあげるのっ! かなみもそのお皿が いいのっ(ぶー!)」
観楠
「あらら …… じゃぁ 明日はかなみちゃん の番にしよう ね(苦笑) 今回はミかに貸してあげようよ。こんど綺麗なお皿、買ったげるからね(笑)」

(夕飯モード進行中……………終了)

観楠
「よーし、洗い物終わりっ。風呂の湯は……よし。かなみ ちゃんお風呂入ってね〜」
かなみ
「父様、一緒にはいろ?」
観楠
「(ドキ) あ、あ、アトで入るからね」
かなみ
「ふぅん……ミか、ミか! お風呂に入るよ」
ミか
「はぁ〜い」
観楠
「(びっくりしたなもぉ) さて……手紙が来たって言って たな……往復はがき……これかな? だ、誰だこれ! こんな人知らんぞ? 女性からなんて…… え、 と同窓会? あぁなるほど……で、いつなんだ…… 土曜日か。 難しいなぁ……明日考えよう」
(翌日午後
ベーカリー楠にて)
観楠
「ふぇぇ、休憩休憩! この時期、厨房は地獄だ……」
素子
「相当暑いみたいですね。はい、アイスティです」
観楠
「あ、ありがと(ごく) うん、あれは『暑い』というより 『熱い』だね。汗の出方が尋常じゃない。もうシャツがぐっしょり……」
「そんなにオーバーなもんでもないやろ」
観楠
「……一度パン焼いてみ。わかるから……って、何でお前 が事務所に入ってる!?」
「何でて……2人きりにすると、素子さん危ないやろ(笑)」
美樹
「そうそう、その通り(ページをめくる) あ、素子ちゃん、 コーヒーお代わり」
観楠
「な、何故、美樹さんまで?」
三郎
「あ、なになに? みんなこんなトコにいるし」
涼介
「いくらなんでもまずいんじゃ……」
三彦
「そういう貴様もきているではないか!」
慎也
「あ〜涼し〜い」
「店長、なんか店の空調、おかしくない?」
彼方
「現在の店内温度……27度。現在も徐々に上昇中……こ のままだと商品に異常の出る危険性、有り……」
観楠
「ええっ! そりゃぁ大変だ!(空調の基盤を見に行く)」
「しかし、狭いな。こんだけ入ると」
三彦
「よし、久永上等兵!」
涼介
「なんだよ」
三彦
「貴様のことは生涯伝えてやる。我々のために外に出ろ!」
涼介
「何で僕ばっかり……」
三彦
「貴様の犠牲はムダにはせん!(ぐぐっ) 階級もあげてや ろう!! 今日から貴様は兵長だ!」
涼介
「だーかーら! 何で僕なんだ? サブが出ればいいじゃ ないかぁ!」
素子
「何言ってるんだか……あんた達がココにいることが間違 いなのよっ! この『関係者以外立入禁止』の張り紙が見えないのっ!? さぁ皆さん、出てって下さい!」
「……そんなことゆーてたら、観楠に喰われるで(笑)」
素子
「そそそ、そんなことはありませんっ(赤面) もぉっ」
観楠
「あ、皆さぁん、直りましたよ〜」
一同
「ちぇーっ(ぞろぞろ)」
「ちっ、しゃーないな。もどろか……あれ? この葉書な んやろ……あ!」
観楠
「朝ぇ、お前もはよでんかい……ってなにして……こ、こ ら!(焦)」
「ふっふっふ。なぁ、観楠」
観楠
「なななななな、なんだよっ! 違うっお前が考えてるよ うなことはなにもないっ!(大焦)」
「俺、まだなにもゆーてへんで(笑) で、この葉書の女の 人、誰?」



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