エピソード31『ターゲット』


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エピソード31『ターゲット』

近所によくしてくれるラーメン屋のおばさんがいる、と言う話になる。

三郎 
「……おばさんまで射程距離内なんですか? (爆)」
朝  
「観楠……そこまでやとはさすがに思ってなかったわ……」
観楠
「……あ! なんか、誤解してるやろ!  ち、 違うっ! 俺の守備範囲はそんなに広くないっ!!」
三郎 
「ん……まあ、そんなに広くはない、んですね。そんなに 広くは」
「なるほど。じゃあやっぱり……(意味深な笑い)」
観楠
「な、なにが『やっぱり』やねん、何笑てんねん!」
美樹 
「解説しよう。彼の標的とするのは、女性ならば誰でも良 いという訳ではない。子孫を残すという重要な目的がある以上、妊娠可能な女性でなければならないのだ、と。 (どこかに向けて解説) (振り向いて)そうですよね、店長」
観楠 
「(目の幅涙)……ところで三郎君……そぉんなコト言って もいいのかなぁ?」

と、未払いの帳簿をちらつかせる(笑)

朝  
「そんな脅迫に負けるようでは“つっこみ”はできへんで。 俺なんか、そんな帳簿なんか、屁でもない(大笑)」
観楠
「そういう口をきけるなら……(どっこいしょぉ) このた まりにたまった朝専用のツケ台帳の未払い分、今すぐこの場でもらってやろう、さぁ払えっ!」
朝  
「あ、そーゆーことするなら、かなみにあることないこと 実写で吹き込んだろかい(笑) おーい、かなみー!」
大輔 
「これこれ(笑) 大人の都合で、子供の純真さを汚さない ように(笑) それに今、かなみちゃんお絵描きしてるんですから(笑)……うん、上手い上手い。じゃ次は、セーラーウッド描いてみようか? これ、この子(笑)」
朝  
「ちぇーっ、つまんなーい。子ども嫌いやから、はやく大 人にしたろーと思ったのに……」
観楠
「お前なんぞにまかせてたまるかっ!」
文雄 
「なんですな、セリフだけ聞いていると妙な想像をしてし まいますな。『はやく大人にしてやろうと』ってのは。うん、誤解しかしようがないような気がする」
大輔 
「(小声モード)……おいおい(苦笑) ここにかなみちゃん がいるというのを分かってて、言ってるんかいな?(苦笑)尋ねられて中途半端な説明しかできんことは、口に出さん方がいいと思うぞ、この子の前では。……あ、朝さん。映像で、ばっちし説明するのも無しにしてね(笑)」
かなみ
「大輔兄様、あのね(かきかき)」
大輔
「ん、できた? どれどれ」
かなみ
「かなみね、『かすたーる』が描きたいの」
大輔
「ふぅん……か、カスタール!? (汗)」
かなみ
「うん、かすたーる! TVでいつも見てるモン。すごく 強くて、とってもかっこいいのっ(笑顔)」
大輔
「……TV? そんなのやってたっけ?」
かなみ
「えとね、ぷるーとみあって言うTVなの。で、それに出 てくるのっ」
大輔
「う〜ん……浅井ちゃん、知ってる?」
素子
「あら? 師匠、知りませんでした? けっこ人気あるん ですよ、あの新作アニメ(笑)」
大輔
「し、新作ぅ〜!? しまったぁ、ノーチェックだった!」
亜紀
「ノーチェック! なのはいいんですけどね……(怒) やっ ぱりココにいましたか(怒り笑顔)」
大輔
「(ぎっくぅぅぅぅ) あ、あぁ亜紀さん……(大汗) き、 奇遇ですね、はは、ははは(乾いた笑い)」
観楠
「……大輔さん、全然懲りてませんね(笑)」
大輔
「いや、あのその……ちょっと気分転換に散歩してたんで すよ。で、気がつけばココに来てるじゃないですか。来た以上はよってかなきゃぁ、という次第でして(笑)」
観楠
「また、前みたいなことになっちゃいませんか? (苦笑)」
亜紀
「さぁぁ、セ・ン・セ。 お仕事に戻りましょうねぇぇぇ
般若のような顔) 今度から首輪でも付けようかしら」
大輔
「トホホ……」



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