エピソード32『らいばる出現』


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エピソード32『らいばる出現』

某月某日水曜日昼、観楠宅にて

観楠
「ふぁ……ぁ。休みの日はごろごろするに限るっ……と。 布団は干した、掃除は終わった、ウチには誰もいないっ……うーん、くつろぐねぇ(ふにゃ)」
ミか
「パパ、ぱぱ! かなみちゃんが帰ってくるの、お迎えの 時間よ」
観楠
「え、もう? しまった、お昼の用意忘れてた! ええっ と……駄目だ、 なにか買いに行かなきゃ。 ミかもくるかい?」
ミか
「うん、ミかもいく」
観楠
「ええっと……財布財布、鍵? 鍵、鍵っと、よし。あ、 頭、頭……お待たせ、いくよぉ」
かなみ
「父様、ただいまぁ! (笑顔)」
観楠
「あ、あれ? かなみちゃん、1人で?」
かなみ
「あのね、お友達となのっ!」
観楠
「お友達? このマンションにかなみちゃんのお友達、い たっけ?」
かなみ
「うん! きのうからなのっ。のぞむちゃんがお隣にきた のっ、きのうなのっ(笑顔)」
観楠
「の、望ちゃん? ……ミか、昨日隣で引っ越し、あった かい?」
ミか
「あのね、たくさん人が来てたよ。よく見えなかったけど」
かなみ
「ねぇ父様、あとで遊びに行ってもいーい?」
観楠
「(望……男か……)え、えぇ? あぁいいよ。そっか、 かなみちゃんのお友達なら、ご挨拶しに行かないとね……じゃぁ、お昼食べたら行こうね」
ミか
「今からお昼の用意、買いに行くのよね」
観楠
「かなみちゃん、ちょっと待っててね。すぐに帰ってくる からね(笑顔)」
かなみ
「……うん。かなみ、おるすばんするの」
観楠
「(あれ? いつもなら『いくっ』 って言うのになぁ) う ん、じゃぁたのむね。鍵、閉めていくから、開けちゃ駄目だよ?」
かなみ
「はぁーい」
観楠
「元栓……よし、電気関係……よし。それじゃいってきまぁ す(かちゃり) 隣か……どっちだろ?」
ミか
「早く行こうよぉ」
観楠
「そ、そうだな……(あとでいくから、まぁいいか)」
男の子
「あ、かなみの父ちゃん! こんちわっ(笑)」
観楠
「と、父ちゃん? えっと、君は誰かな? (しゃがむ)」
男の子
「昨日引っ越してた、伊川 望(いかわ のぞむ)、伝明寺幼 稚園年長組! ねぇ、かなみ、いる?」
観楠
「(ははぁコイツのことか……)ん? ちょっと待っててね。 お昼終わってないからね。終わったら望君の所に行かせてもらうから、お母さんによろしくね(笑顔)」
「ふぅん……じゃぁ待ってる。かなみによろしくなっ(笑顔)」
観楠
「(呼び捨てにしてんなよこのくそがきゃぁ!) じゃぁ、 あとでね〜」



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