美樹の下宿。電話が鳴る。
- 美樹
- 「はい狭淵です」
- 彼方
- 「あ、狭淵さんですか、士堂ですけど」
- 美樹
- 「あぁ、なんかお久しぶり」
- 彼方
- 「生きてたんですか? 最近顔出さないから餓死してるん
じゃないかと皆さん心配してましたよ」
- 美樹
- 「あぁ、お陰様でなんとか生きております。そう皆様にお
伝え下され」
- 彼方
- 「まだ試験なんですか?」
- 美樹
- (唐突に)「追試は続くよ〜〜どこまでも〜〜」
- 彼方
- 「……なんか疲れてません?」
- 美樹
- 「疲れてます」
- 彼方
- 「要するにまだ試験なんですね」
- 美樹
- 「そう。取りあえず明後日が次の試験。その後もまだまだ
あるし」
- 彼方
- 「じゃぁ、合宿は無理ですかね」
- 美樹
- 「いつ?」
- 彼方
- 「再来週の日曜日から二泊三日ですけど」
- 美樹
- 「う〜む、完全に無理だな。追試ともろにぶつかっている」
- 彼方
- 「そうですか。それは残念」
- 美樹
- 「用件はそれだけ?」
- 彼方
- 「それだけですが」
- 美樹
- 「あ、しばらくパン屋の方にも顔だせないから、皆さんに
宜しくゆーといてくれない?」
- 彼方
- 「はいはい、判りました。それではそういうことで」
- 美樹
- 「ではまた」
電話は切れた……
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