- 大輔
- 「ここなら亜紀さんも来ないだろう。締切? まぁ、亜紀
さんに見つかるまでは、もう少しここに。あ、歌っていいです? んーと、何歌ったらウケるかなぁ」
- 店員
- 「いらっしゃい! 何名様ですか?」
- 男性1
- 「えと、3人なんだけど……」
- 店員
- 「はい、3名様ご案内〜」
- 男性2
- 「さぁ、今日は飲むぞぉ! ささ、『北原』さん(笑)」
- 男性1
- 「ちがうだろぉ。今度から『副編集長』だぜ? そう呼ば
なきゃ」
- 男性2
- 「あぁ、そうだった! (笑)」
- 亜紀
- 「まだ決まったワケじゃないんだから……(照)」
- 男性1
- 「またまた、今日はその前祝いなんですからね(笑)どんど
んいきますよ(笑) さぁて……すいませーん! これとこれとこれと……あと何がいいですか? 北原副編」
- 亜紀
- 「まだ副編じゃないわよ……そうねぇ、じゃぁこれをお願
いね」
- 男性2
- 「すいませーん!」
- 男性1
- 「さて、感想なんてのを聴きたいんだけど、どう? 副編
やるってのは」
- 亜紀
- 「私に務まるのかってのはあったわね。でも、余計にやる
気が出てきてるかなぁ……最近」
- 男性1
- 「おぉ、それはたのもしい(笑)」
- 男性2
- 「しかし、あとは誰が引き継ぐんだろう? ……結構『難
儀な作家』多くなかった? 北原の担当って」
- 亜紀
- 「う……(汗) それなのよねぇ……実際、それが一番気が
かりなのよ(溜息) 特に……」
- 男性1
- 「特に、誰?」
- 亜紀
- 「出雲さん……かしらね。次の子も手を焼くのは間違いな
いわね、あの人には……」
- 男性2
- 「そういえば彼、今回も読者アンケートで結構いい評価出
てましたよ。この頃人気出てきたなぁ」
- 男性1
- 「さ来月、本誌に載せるんだろ? うちの人気作家2人か
3人。うーん……出雲の人気が出てきたのって、北原が担当についてからじゃなかったっけ?」
- 亜紀
- 「そうだったかしら?」
- 男性2
- 「あ、言えてるね、それは(笑) なんかあったりして……」
- 亜紀
- 「な、何もないわよっ! なによそれ……」
- 男性1
- 「なんだろね(笑)……にしても、あそこのテーブル賑やか
だな……カラオケなんか唄ってるし……」
- 男性2
- 「(聴いている)でも、あれって……軍歌ですか? 若いの
に、何であんな歌知ってるんだろ。最近の子は良くわかんないなぁ」
- 亜紀
- 「出版社勤めがそんなこと言ってるようじゃまだまだよ(笑)
あ、終わった様ね……こ、この声はぁっ!」
- 大輔
- (気持ちよく唄っている)
- 亜紀
- 「(大きな溜息)締め切りがあるって言うのにあのお気楽作
家ぁ! こんなところで唄ってる場合じゃ……」
- 男性1
- 「まぁまぁ、彼にも息抜きは必要だろうし、北原もあまり
仕事ばっかりしてるのもどうかと思うな」
- 亜紀
- 「でも……締め切りが……」
- 男性2
- 「まぁ困るのは彼だろうし、割り切ることもしなけりゃ……
ね? そんな事より飲みましょうよ(笑) ささ、 一気にぐーっと」
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