エピソード44『家庭事情』


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エピソード44『家庭事情』

片山宅・リビングのソファーにて

祖母 
「摩人耶寝てるから静かにしたりや」
慎也 
「あっそ。また寝てるんか。こいつは。しゃあないな。 (呆 れる)」
摩人耶
「すう……すう……」
慎也 
「こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ。 なあ? (犬に話し 掛ける)」
摩人耶
「くしゅんっ」
慎也 
「ほらな、やっぱり。(また犬に話し掛ける)」
摩人耶
「う〜さぶっ。 あ、お兄ちゃん、 毛布取ってきてくんな い?」
慎也 
「え?  あ、 ああ。君が取りに行きィや。あ、もう寝て る……」
摩人耶
「すう……すう……」
慎也 
「もう、しゃあないなあ(うるうる)」

湊川家にて

かなみ
「父様、ただいまっ!」
「おっじゃましまぁ〜す」
ミか
「(ぱたぱた) かなみちゃん、おかえりっ」
かなみ
「あ、ミか! 望ちゃんにごあいさつは?」
ミか
「こんにちは、あたしミかってゆーの」
「へぇ〜、こいつが『ミか』か。おれ、望ってゆーんだよ ろしくなっ(笑)」
かなみ
「ミか、父様は?」
ミか
「あのねぇ、あっちでお昼寝してるの」
かなみ
「ふぅん……(からり) あ、ホント!」
観楠
「む゛ぅ〜(爆睡中)」
「なぁ、かなみ」
かなみ
「なぁに?」
「……布団かなにかかけてあげないと、かなみの父ちゃん、 風邪引くんじゃないか?」
かなみ
「どぉして?」
「母ちゃんが言ってたんだけど……おなかが冷えると風邪 引くんだって。だからおれも寝るときはタオルケットかけて寝るんだ」
かなみ
「望ちゃんってものしりはかせみたい! すごいすごい (笑 顔) ミか、おふとん出すの、手伝うのっ。 父様にかけてあげるんだから」
「おれも手伝うよ……よし、かなみ、そっちもって。で、 ミかはこっち。せぇのっ」
かなみ
「お、も、い……っ」
ミか
「う〜んっ」
「よし……かけるぞ。……よいっしょ!」
かなみ
「はぁ、おもかったぁ。でもまだ、足が出てるの」
「かなみの父ちゃん、 せぇ高いからなぁ。よし、 もう一 枚だ」
「よし、これで風邪ひかないぞ(笑)」
ミか
「ミか、もぅふらふらぁ〜」
かなみ
「望ちゃん、まくらはどうするの?」
「えーっと……ここに置いとけばいいんじゃないか? う んかぁんせぇい(笑)」
かなみ&ミか
(ぱちぱちぱちぱちぱち)
「さ、遊びに行こうぜっ! こないだ言ってたおれのひみ つのばしょ教えてやるよ(笑)」
かなみ
「うん、 いく!  じゃぁミか、 おるすばんお願いねっ(笑 顔)」
ミか
「はぁ〜い」
かなみ&望
「いってきまぁす」
観楠
「……ぁ、暑いっ! ん……なんなんだこの布団の山は…… あつ……(どっこいしょ) さぁて……と……(ふわぁぁ)」



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