エピソード45『ヨット』


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エピソード45『ヨット』

ベーカリー楠にて

素子
「……というわけで、今度琵琶湖でヨットに乗るんだぁ。 由加梨も来ない? (笑)」
由加梨
「私はかまわないわよ。予定も何もないしねぇ……うん。 その日は開いてる」
三郎
「看板娘が2人して何喋ってるかな?」
由加梨
「私は違うわよ? (笑)」
三郎
「えーからえーから(笑) で?」
素子
「コレコレこういうワケで、こういう話なのよ。で、こう なってるわけ」
三郎
「……わかったような……わからんような。つまり『そう いうコト』やな、なるほど」
素子
「わかってるじゃない(笑) で?」
三郎
「当然参加ね」
素子
「他は?」
三郎
「そやなぁ。うおぉい、三彦ぉ!」
三彦
「曹長と呼べぃ! で、何ようだ」
三郎
「素子が琵琶湖でヨットだそうだ」
三彦
「?? ……了解した。諸君! 『模擬戦闘訓練』だ!!」
慎也
「いつぅ?」
「どこで?」
涼介
「休みは終わっちゃっただろ?」
三彦
「たるんどる! 日本男児たるモノ、常に有事のことを頭 に入れておけぃ! さて、今回の我々の任務だが。琵琶湖での水上戦闘訓練となる!!」
「……どうかなぁ? バンドの練習があるかもしれんから なぁ」
慎也
「水上訓練って……なに? 水際でゲームすんの?」
涼介
「装備買ってないよ、まだ」
三郎
「素子ん家のヨットに乗って琵琶湖遊覧。サバゲは……な し! だと……思いたいなぁ(笑)」
三彦
「貴様らそれで……」
素子
「バカ言ってるんじゃないわよ! あんたらうちのヨット 破壊するつもり?」
三彦
「帝國軍人の勤めだ。多少の犠牲はやむを得……ぐわっ」
素子
「あれ?  結構もろいね、 このトレイ……ひび入っちゃっ た」
由加梨
「酒井君、大丈夫? 素子ぉ!?」
素子
「だぁぃ丈夫よぉ(笑) これくらいでまいるようなヤツじ ゃ無いってネ」
観楠
「それはさておき、素子ちゃん。トレイが……(苦笑)」
素子
「ひぁ! ごめんなさぁい!!」
由加梨
「ぁ! 素子、店長さんは誘わないのかなぁ? (にやり)」
素子
「え?(汗) そりゃまぁ、ねぇ? 誘おうとは思ってたん だけど……」
観楠
「なにかな? (笑顔)」
素子
「あの……今度琵琶湖でヨットに乗るんです。それで、も しよかったら一緒に……って」
観楠
「へぇ〜ヨットねぇ。 だけど、 今回はパス……かな? ちょっと予定が空きそうにないんだ」
素子
「そぅ、ですか……」
観楠
「ごめんね(笑顔) あ、じゃぁその日は休みだね……素子 ちゃん、休み、と」
素子
「……」
由加梨
「残念だね」
素子
「……いいもーん(苦笑)」



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