エピソード57『竜胆の脅威!』


目次


エピソード57『竜胆の脅威!』

空腹

岩沙琢磨呂。若干17歳……。
 ある日、彼はパソコンソフトの購入で多額の出費を余儀なくされ、回避出来ない超ヤバヤバな資金難に陥っていた。両親は何故か1週間ほど旅行に行っており、食費が無くて半死状態である。

琢磨呂
「うぅっ、は、腹減った……ここは……女の部屋……」
竜胆
「あら岩沙、目が覚めたのね。行き倒れてるなんて今時い ないわよ」
琢磨呂
「行き倒れ……ちっ、オレとしたことが、食料の確保を怠 るとは」
竜胆
「まったく、 ウチの前で倒れてるからなにかと思ったわ よ……」
琢磨呂
「よく考えたら、資金もねえ……まったく、オレとした事 が……迂闊だったぜ。これが敵地でなくてよかった」
竜胆
「(笑) ホントね。やさしい竜胆お姉様に感謝しなさい。 ご飯まで作ってあげてるんだから」
琢磨呂
「そう言われりゃ、うまそうな匂いがしてるな。ありがた い、感謝しきれねえ。さすが姐様だ」
竜胆
「そういうこと。おとなしく待ってなさい(とんとん)」
琢磨呂
「(あの手つき、あまり慣れてねェな)」
竜胆
「なんか言ったぁ?」
琢磨呂
「何でもねぇっス(^^;)」
竜胆
「まあ、ウチで死なれても困るしね……」
琢磨呂
「(……なんて言い草。……おっ、洗濯ものが溜まってる…… さすが姐様だ。まりまり氏に洗濯させてるのかも知れねえな。だとしたら、まりまり氏も大変だな……)
竜胆
「ざぁんこぉくなてんしのテェェゼ☆(鼻歌)」
琢磨呂
「(をををっ、ブラジャーがてっぺんに……見てくれって 言ってるよーなもんじゃねーかぁ)
竜胆
「いらなぁい・なにも・すててしまおぉ☆」
琢磨呂
「(どれどれ)……(B75−77)……小せぇなあ……」
竜胆
(ぴくっ)

しゅっ どかっ

琢磨呂
「いてェ! 何すんだ、姐様よぉ! (T_T)」
竜胆
「今、何と言ったぁ?」
琢磨呂
「な、何でもねぇよ……(^^;)」
竜胆
「この竜胆イヤーには、はぁぁぁっきりと聞こえたんだけ ど……」
琢磨呂
「(ヤベェ……) す、すまねえ、いや、ごめんなさい(^^;) つい素直な感想を……」
竜胆
「なぁんだとぉ? 素直な感想ぉ?」
琢磨呂
「うををををっ! ……夢かよ……よかった……死ぬかと 思ったぜ」

次の日のベーカリー楠

琢磨呂
「サブたちはいるかなっと。ををう。このバイクは……姐 様しかいねぇな、こんな目立つバイク乗ってるのは。 ZZRの方がいいと思うが」
竜胆
「どーせ、変なバイクですよーだ……」
琢磨呂
「うぉっ、姐様、おはようございます(^^;)」
竜胆
「もう夕方よ」
琢磨呂
「それにしても、オレのバックをとれるやつなんてそうは いないぜ。さすが姐様だ(じーっ)」
竜胆
「……そぉ? ま、この天才美少女転生戦士のあたしなら、 とーぜんねっ。……入んないの?」
琢磨呂
「い、いや、入るぜ……」

からんころん。

素子 
「いらっしゃいませぇ……あら、岩沙くんじゃない、珍し いわね」
琢磨呂
「まあな(じーっ)」
素子 
「? なんかついてる?」
琢磨呂
「いや、なにも」
由加梨
「こんにちは、岩沙君。三彦くんなら奥にいるわよ」
琢磨呂
「おう、サンキュ。(じーっ)」
由加梨
「? 変なの」
琢磨呂
「(やっぱ、姐様は、小さいぜ……)」



連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部