岩沙琢磨呂。若干17歳……。
ある日、彼はパソコンソフトの購入で多額の出費を余儀なくされ、回避出来ない超ヤバヤバな資金難に陥っていた。両親は何故か1週間ほど旅行に行っており、食費が無くて半死状態である。
- 琢磨呂
- 「うぅっ、は、腹減った……ここは……女の部屋……」
- 竜胆
- 「あら岩沙、目が覚めたのね。行き倒れてるなんて今時い
ないわよ」
- 琢磨呂
- 「行き倒れ……ちっ、オレとしたことが、食料の確保を怠
るとは」
- 竜胆
- 「まったく、 ウチの前で倒れてるからなにかと思ったわ
よ……」
- 琢磨呂
- 「よく考えたら、資金もねえ……まったく、オレとした事
が……迂闊だったぜ。これが敵地でなくてよかった」
- 竜胆
- 「(笑) ホントね。やさしい竜胆お姉様に感謝しなさい。
ご飯まで作ってあげてるんだから」
- 琢磨呂
- 「そう言われりゃ、うまそうな匂いがしてるな。ありがた
い、感謝しきれねえ。さすが姐様だ」
- 竜胆
- 「そういうこと。おとなしく待ってなさい(とんとん)」
- 琢磨呂
- 「(あの手つき、あまり慣れてねェな)」
- 竜胆
- 「なんか言ったぁ?」
- 琢磨呂
- 「何でもねぇっス(^^;)」
- 竜胆
- 「まあ、ウチで死なれても困るしね……」
- 琢磨呂
- 「(……なんて言い草。……おっ、洗濯ものが溜まってる……
さすが姐様だ。まりまり氏に洗濯させてるのかも知れねえな。だとしたら、まりまり氏も大変だな……)
- 竜胆
- 「ざぁんこぉくなてんしのテェェゼ☆(鼻歌)」
- 琢磨呂
- 「(をををっ、ブラジャーがてっぺんに……見てくれって
言ってるよーなもんじゃねーかぁ)
- 竜胆
- 「いらなぁい・なにも・すててしまおぉ☆」
- 琢磨呂
- 「(どれどれ)……(B75−77)……小せぇなあ……」
- 竜胆
- (ぴくっ)
しゅっ どかっ
- 琢磨呂
- 「いてェ! 何すんだ、姐様よぉ! (T_T)」
- 竜胆
- 「今、何と言ったぁ?」
- 琢磨呂
- 「な、何でもねぇよ……(^^;)」
- 竜胆
- 「この竜胆イヤーには、はぁぁぁっきりと聞こえたんだけ
ど……」
- 琢磨呂
- 「(ヤベェ……) す、すまねえ、いや、ごめんなさい(^^;)
つい素直な感想を……」
- 竜胆
- 「なぁんだとぉ? 素直な感想ぉ?」
- 琢磨呂
- 「うををををっ! ……夢かよ……よかった……死ぬかと
思ったぜ」
- 琢磨呂
- 「サブたちはいるかなっと。ををう。このバイクは……姐
様しかいねぇな、こんな目立つバイク乗ってるのは。 ZZRの方がいいと思うが」
- 竜胆
- 「どーせ、変なバイクですよーだ……」
- 琢磨呂
- 「うぉっ、姐様、おはようございます(^^;)」
- 竜胆
- 「もう夕方よ」
- 琢磨呂
- 「それにしても、オレのバックをとれるやつなんてそうは
いないぜ。さすが姐様だ(じーっ)」
- 竜胆
- 「……そぉ? ま、この天才美少女転生戦士のあたしなら、
とーぜんねっ。……入んないの?」
- 琢磨呂
- 「い、いや、入るぜ……」
からんころん。
- 素子
- 「いらっしゃいませぇ……あら、岩沙くんじゃない、珍し
いわね」
- 琢磨呂
- 「まあな(じーっ)」
- 素子
- 「? なんかついてる?」
- 琢磨呂
- 「いや、なにも」
- 由加梨
- 「こんにちは、岩沙君。三彦くんなら奥にいるわよ」
- 琢磨呂
- 「おう、サンキュ。(じーっ)」
- 由加梨
- 「? 変なの」
- 琢磨呂
- 「(やっぱ、姐様は、小さいぜ……)」
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