エピソード59『鍋が食べたい』

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エピソード59『鍋が食べたい』

剽夜

「……この前片付けたばかりなのに、もうこのありさまか ……まったく、あきりんってやつは」

竜胆

「あ、あのね。これはビィが……」

剽夜

「怪獣のせいにするのか？」

竜胆

「だって、本当なんだもん……これ見てよ」

剽夜

「……もう、いい」

竜胆

「だいたい、あたしってば衣装持ちだから」

剽夜

「……たんすがあっても足りないからなあ(^^;)。 しかた ない、引き出しを買いに行くぞ」

竜胆

「いこっか。何処にいく？　ハンヅ？　ダイエー？」

剽夜

「ダイエーの方がいいだろうな」

ダイエー店内。

竜胆

「あ、あった。これ買おっと。更ちゃん、これ持って☆」

剽夜

「おう。一個でいいのか？」

竜胆

「こんなに大きいんだから、大丈夫でしょ……」

剽夜

「それもそーだな」

竜胆

「なんか他にも掘り出し物ないかな……あっ、これは……」

剽夜

「どーかしたのか……これは！」

竜胆

「(カセットコンロ2280円……)買うしか」

剽夜

「なに！　買うのか」

竜胆

「だって、これがあればすき焼きでも、しゃぶしゃぶでも、 焼肉でも、鉄板焼きでも……」

剽夜

「……肉ばっかりだな(^^;)」

竜胆

「はっ、いや、その、水炊きも作れるなぁ〜って(^^;)」

剽夜

「……ううっ、かわいそうに、あきりん(T_T)」

竜胆

「はあ？」

剽夜

「一人暮らしだとどうしても、焼肉なんかとは無縁だよな あ。
そこまで焼肉が食べたいだなんて、可哀想にィィィ(T_T)」

竜胆

「あの、更ちゃん？　(^^;)」

剽夜

「あきりん、心置きなくそれを買うがいいぞ。そして暖か いものを食べるんだ！」

竜胆

「は、はい(^^;)」