冬の寒さも本格的になってきたある日の夕方。ベーカリー楠にて、“岩沙琢磨呂”が”片山慎也””酒井三彦”と駄弁っている。どうやら“岩沙琢磨呂”は、女の子の部屋を盗撮しようと言う計画を立てているようである……
- 三彦
- 「ふ、婦女子の部屋を覗くとは、それでも貴様、帝国軍人
か!」
- 琢磨呂
- 「残念。俺は民主国家の軍人なもんでな。それに、覗くだ
なんて失礼な。俺の崇高なる、写真撮影の腕前で、姐さまの普段見れない日常生活を美しく撮るんだよ」
- 三彦
- 「と、とにかく私は行かん。貴様一人で行け!」
- 琢磨呂
- 「ケッ……! これだから、お堅い奴は……」
- 三彦
- 「何だと、貴様! 私を侮辱す……」
- 慎也
- 「カラン、カラン(扉のあける音)おう、悪い、悪い。補習
が長引いちゃって」
- 琢磨呂
- 「よう、シン。早速なんだが、姐さまの家の偵察作戦の話
しなんだが、お前はもちろん来るよな」
- 慎也
- 「え、俺かぁ? まあ、かまへんけどそんなん撮っていっ
たいどうするんや?」
- 琢磨呂
- 「え?(汗) いや、まあ、そのだなぁ。特殊条件下で俺の
写真撮影の腕前が何処まで通用するかを試そうとだなあ……。
まさか、あんなことやこんな事や(以下自粛) の為と言うわけには……)」
- 慎也
- 「へぇ〜(疑いのまなざし)、特殊条件下での写真撮影ねぇ。
どうせあんなことやこんな事や(以下自粛)の為やろ。(にやり)」
- 三彦
- 「貴様、やはりそのような……」
- 琢磨呂
- 「うぐっ! (図星) いや、何の事かな? 慎也君。私は
そんなことを言った覚えは全くないが?(やたらと真顔で)」
- 慎也
- 「まあまあまあ(笑) だいたい、お前の考えそうな事やん」
- 琢磨呂
- 「ふん、勝手にしろ! (まあ、よい) ところでお前、来
るのか来ないのか?」
- 慎也
- 「で、いつやるん?」
- 琢磨呂
- 「作戦実行日は、今日。作戦準備開始時刻は1830だ」
- 慎也
- 「え? 今日か? (なんかあったような……) 三彦。今
日、何曜日だ?」
- 三彦
- 「うむ? 今日は、水曜日であるが。どうかしたのか?
シンよ」
- 慎也
- 「おおう! 今日はあれがある日ではないか! 悪いな今
日は無理だわ!」
- 琢磨呂
- 「ケッ……! これだからシンは……(呆れる)」
- 慎也
- 「ふっ……。人の事言えた身分かっての」
- 琢磨呂
- 「なんだとぉ。この野郎!」
- 慎也
- 「お、もうこんな時間や。はよ帰らなければ……。では酒
井、岩沙両名、私はこれで。(敬礼) では、さらばだ」
- 琢磨呂
- 「おい、畜生! (あいつ、自分の分払わないで帰りやがっ
た……)」
- 三彦
- 「どうやら、戦友にも見放されたようだな……。(ずずっ
と緑茶)」
- 琢磨呂
- 「ふん、私は天才だ。シンなしでもこれくらいの作戦見事
に成功させてやろう。 (俺もさっさと引き上げるか。シンの分まで払うこたねえや) では、今から準備があるので俺も帰投する。じゃあな」
- 三彦
- 「うむ、さらばだ」
- 琢磨呂
- 「……しかし三彦の奴、代金三人分払う金持ってるんだろ
うか? まあ、ええか。姐さん待ってろよぉ〜!」
- 琢磨呂
- 「ふふん、この俺様に突破できないトラップなどない!
軍事マニアをなめんなよっ。くふ、くふふ、うわはははははは! (高笑い)」
- 管理人
- 「あんた、なにか用かい」
- 琢磨呂
- 「第一関門、管理人室! おい、じーさん!」
- 管理人
- 「なんじゃい若造」
- 琢磨呂
- 「ここ、開けろっ」
- 管理人
- 「部屋の人間呼び出して開けてもらうんじゃ、そんなこと
も知ら……」
- 琢磨呂
- 「(発砲) 2度は言わん」
- 管理人
- 「ひっ! (逃亡を試みる)」
- 琢磨呂
- 「バカがぁ! (当て身を食らわせる) さて……おぉ、こ
れか」
マスターキーを手に入れた!
- 琢磨呂
- 「じじいを部屋に置いて……ふっふっふ……待ってろ姐さ
ん、今行くぜぇ!」
- カメラ
- 「……」
- 琢磨呂
- 「おおぅ、こいつを処理しなければっ!」
ペイント弾をレンズに撃つ。
- 琢磨呂
- 「で、ビデオテープを……よし。関門1、クリアー! こ
れより侵入する」
玄関を開ける……。
- 琢磨路
- 「お、おぉぉ! なんだこれわぁっ! か、肩が……」
- 竜胆
- 「あれ、結界に反応? ってことは、無茶してここに入っ
たってことよね。……いー度胸してるわねぇ」
- 悪霊
- 「\‥”♂°″¥∞%&★※●□〒∴〜」
- 琢磨呂
- 「こんなモノおいとくのは……姐さんしかいねぇ!」
- 悪霊
- 「‖[》÷≠>≧°○◎℃$!」
- 琢磨呂
- 「俺がこーいうの苦手だって知ってたのか? そりゃねー
ぜ!(大汗) う、うるせぇ! こいつでもくらいなっ!」
対妖魔弾発射。
- 竜胆
- 「突破した!? 一体どんな奴かしら……よし、見にいこ☆」
- 剽夜
- 「どうしたのだ? ……あきりんの結界が破られたようだ
が」
- 竜胆
- 「うん。だから見てくる」
- 剽夜
- 「私もつきあうか?」
- 竜胆
- 「更ちゃんはいーよ。1人で大丈夫☆」
- 剽夜
- 「危なくなったらすぐ連絡するのだぞ」
- 竜胆
- 「心配性なんだから(笑) じゃねっ」
- 琢磨呂
- 「ふ、ふふん(汗) この俺様にこの程度のトラップが通用
するかって……(こ、怖かった!) さて、姐さんの部屋は、と。……○階の○○○号室か。なんでそんな上に部屋を借りるんだ! ルート選択……非常階段から屋上、そこからラペリングでベストポジションへ到達だな。
よし、いくぜっ(ダァッシュ!)」
- 竜胆
- 「また、随分と手荒に突破してくれたわね……」
- 悪霊
- 「#*§£☆★」
- 竜胆
- 「あんたも、やられたんならさっさと消えなさい。えいっ」
- 悪霊
- 「(消滅)」
- 竜胆
- 「せっかく苦労して張ったのに……いーや。今度はもっと
強力な奴を……(ごにょごにょぶつぶつ) ……わぁ、暴走した!」
- 悪霊2
- 「▼▲□◇●★§*#£$℃′♀∴∞≧<=≠±】「”!」
- 竜胆
- 「だ、だめ! あたしじゃ制御しきれない……(焦)」
- 悪霊2
- 「〃々〇―/〜|‥’“(〔》」【】≠∴♀♂℃$¥!」
- 竜胆
- 「こ、こんのぉ……おとなしく……しな……さ……」
- 剽夜
- 「あきりん!」
- 竜胆
- 「さ、更ちゃん」
- 剽夜
- 「また無茶をしたな? 私が何とかする、とにかくさが
れっ!」
- 竜胆
- 「……たいがぁ〜」
- 剽夜
- 「ぼけてる場合かっ!(汗) しかもそんな古いネタで……
呆)」
- 竜胆
- 「言ってみただけよっ(照)」
- 悪霊2
- 「(襲いかかってくる)」
- 竜胆
- 「きゃぁっ!」
- 剽夜
- 「(素早く印を結ぶ)調伏っ!」
- 悪霊2
- 「(消滅)」
- 剽夜
- 「(ぶつぶつぶつぶつ……) これで良いだろう。大丈夫か?」
- 竜胆
- 「う、うん。ごめんね(しゅん)」
- 剽夜
- 「まったく。戻ったらたっぷりと説教してやる」
- 竜胆
- 「いまから夕飯じゃないのぉ」
- 剽夜
- 「そんなものはアトだ!」
- 竜胆
- 「(更ちゃんのお説教ってば、 もぉぉぉんのすごく長いの
よね……あーあ……)」
- 琢磨呂
- 「ロープチェック、よし! 安全装置、よし! カメラ、
よし! おっしゃぁ!! 『姐様激写・俺様の腕を見ろ作戦』最終段階、GO、GO、GO! (ラペリング)」
- 竜胆
- 「ねぇ、続きは明日にして、ご飯食べよ☆」
- 剽夜
- 「そういうことを言っているから今回のような……
くどくど×100)」
- 竜胆
- 「(ふぇぇぇぇぇぇん、お腹空いたよぉ)」
- 琢磨呂
- 「……なに怒られてんだ姐さんは……(汗) まりまり氏が
いるのは計算外だったな……しかし! 俺の萌えるハートを止められるモノはなにもない! ここで一枚、あっちで一枚(含み笑い)」
- 剽夜
- 「……くどくどくど。よし、今日はここまで。飯にする」
- 竜胆
- 「(ふわわ…… やっと終わったぁ)ね、先にシャワー浴び
ていい?」
- 剽夜
- 「よかろう」
- 琢磨呂
- 「お……おおぅ! なんていきなりの展開なんだ! えー、
浴室、浴室のマドは、と……なにぃ、ユニットバスだと! お、俺としたことが…… 上開きのマドでは写せない!」
- ビィ
- 「あぎゃ」
- 琢磨呂
- 「(なんだ?)」
- ビィ
- 「あぎゃあぎゃぎゃ!」
- 竜胆
- 「ビィ〜 あんた外にいたの? りん姉様はお風呂だよぉ☆」
- ビィ
- 「あぎゃぁ! あぎゃぎゃ、あぎゃあぎゃあぎゃっ!」
- 琢磨呂
- 「(うるせぇ、静かにしろ)」
- ビィ
- 「あぎゃぎゃ! あぎゃあぎゃぎゃあぎゃあぎゃぎゃあ
ぎゃぁ!」
- 琢磨呂
- 「(気付かれちまうだろーがっ)」
- 竜胆
- 「うるさい!」
- ビィ
- 「あぎゃぁ! あぎゃあぎゃぎゃ、ぎゃぁぁぁぁす!」
- 竜胆
- 「……誰かいるの?」
- 琢磨呂
- 「(いねぇよっ)」
- 竜胆
- 「……更ちゃ〜ん」
- 琢磨呂
- 「(あ、あぁぁ……) おめーが騒ぐから、いっちまったじゃ
ねぇかっ」
- ビィ
- 「あんぎゃ!」
- 琢磨呂
- 「あんぎゃ、じゃぁねぇっ(撲っ)」
- ビィ
- 「ぎゃ!」
- 琢磨呂
- 「おめーのせいで……」
- 竜胆
- 「誰のせいですって? (怒り笑顔)」
- 琢磨呂
- 「(ぎくっ)」
- 竜胆
- 「岩沙くん、妙なところで会うわね☆(怒り笑顔2)」
- 琢磨呂
- 「お、おう。姐さんこそ(汗)」
- 竜胆
- 「ロープにぶら下がって人んちのベランダで…… なにやっ
てんの?」
- 琢磨呂
- 「こ、これはだな…… テロ対策の…… 訓練だ!(大汗)」
- 竜胆
- 「その首から下げたカメラは?(怒り笑顔3)」
- 琢磨呂
- 「(ばれたか!) ……ふははははは! さらばだ、姐さん!
飛び降りる)」
- 竜胆
- 「さらばだ! って、あんたここ何階だと……(下を見る)」
そこには「私の勝ちだ」と大きく描かれた真っ白なパラシュートが1つ、市街地のほうへと漂っていくのが見えた……。
- 琢磨呂
- 「ふ、ふふふははは…… 高感度フィルムを選択した俺様
の勝利だな。姐様の艶姿、ばっちり撮らしてもらったぜ!さぁ、早速現像だ!」
- 剽夜
- 「どーかしたのか? なんか騒いでいたよーだが」
- 竜胆
- 「更ちゃん、どこ行ってたのよ?」
- 剽夜
- 「いや、パイポを買いに行っていたのだが」
- 竜胆
- 「外で、岩沙見なかった?」
- 剽夜
- 「いや。ワーレン君がどうかしたのか?」
- 竜胆
- 「(言わない方が良いかも)……言ってみただけ(^^;)」
- 剽夜
- 「……またか。最近、そーゆー投げやりなギャグが好きだ
な」
- 竜胆
- 「ごめんなさい」
- 剽夜
- 「それより、ご飯にしないか。なんか、忘れていた(^^;)」
- 竜胆
- 「そーだね」
- 剽夜
- 「私が、しっかりとあきりんの料理技能を上げてやるぞ」
- 竜胆
- 「あう……(^^;)」
- 竜胆
- 「こんにちはぁ」
- 観楠
- 「おや、竜胆ちゃんいらっしゃい」
- 竜胆
- 「紅茶いただけますか?」
- 観楠
- 「はい。ところで、今日はどうしたの? 早いね」
- 竜胆
- 「3限目が終わって直で来ましたから(^^;)」
- 慎也
- 「こんにちわぁ……あ、りん姉さん」
- 竜胆
- 「あら、慎也君、元気? ちょっと話があるんだけどぉ」
- 慎也
- 「昨日のエヴァですか?」
- 竜胆
- 「ごめん、まだ見てないの(^^;)。 それより……今日、岩
沙のヤツ、学校に来た?」
- 慎也
- 「ワーレンですか? なんかうれしそうでしたよ」
- 竜胆
- (あんにゃろう)
- 慎也
- 「あ……もしかして…… (ばれてるんか……。ふっ……、
岩沙のおバカ。) あ、ぼかぁ無関係ですから」
- 竜胆
- 「知ってる事だけでいいから、話してご覧なさい」
- 慎也
- 「(ばれてるんやったら、しゃあない) まあ、(かくかく
しかじか) というわけです」
- 竜胆
- 「ほーう。その時、慎也君は止めようとは思わなかったの
ね?」
- 慎也
- 「止めて作戦中止するような奴に見えます?」
- 竜胆
- 「……まあ、言われてみればそうね。(^^;」
- 慎也
- 「それに、わちし。エヴァを見る為に急いでたんで。(^^;」
- 竜胆
- 「ヘぇー、慎也君は私が岩沙に激写される事より、エヴァ
の方が大事だったとでも言うのね?」
- 慎也
- 「はい(あっさりと) あ、いや(こ、これは殺されるぅ)」
- 竜胆
- 「しぃんやぁくぅ〜ん」
- 慎也
- 「え? はい? いやぁ、まあ、りん姉の隠し撮りなんか
もたまには見てみたいかな、なんて。 (これは完全に墓穴掘ったな) ねぇ?」
- 竜胆
- 「だれに同意求めてんのよ! ……もうっ! こんなこと
で時間をロスしてる場合じゃないわ。事件の大元を捕まえないと。岩沙のヤツの居場所を教えなさい!」
- 竜胆
- 「……岩沙のヤツの居場所を教えてくれたら、見逃してあ
げるけど?」
- 慎也
- 「きっと、写真部の部室に……」
- 竜胆
- 「ついでに、彼の電話番号も教えてくれるかしら?」
- 慎也
- 「(言うがままやぁ)はい、これです。(電子手帳を見せる)」
- 琢磨呂
- 「ふーっはっはっはっはっ☆ フィルムの現像終わりっ!
コレを写真部員に見られてはまずいな。カーテンの影に重なるよーに隠しておこう。よしっ、これで姐様の艶姿、オレのモノっ! ふふふふふふ、ははははははははは!」
- 竜胆
- 「……ここね。一応用務員さんに聞いとこうかな……不法
侵入なんて思われたらやだし……めんどくさい。問答無用!」
- 用務員
- 「すいません、 御用の方はこちらで手続きをお願いしま
す……」
- 竜胆
- 「(げ。もう見つかった(^^;)) い、いえ、何でもないんで
すのよ、ほほほほ。失礼あそばせ〜(とんずら)」
- 用務員
- 「……何? 一体?」
- 竜胆
- 「侵入は不可能のようね。犯罪者になってまで、岩沙をとっ
ちめるのもアレだし。門の前で待ってるのがいいわね」
- 琢磨呂
- 「今日はいい一日だァ〜♪ はっ、あれは、姐さん!(隠
れる) ちくしょー。学校に来るか? なんて執念深いんだ……」
- 竜胆
- 「(む? 岩沙の霊気! 気配を隠せても、霊気は隠せな
いわよ) そこの、門柱の影に居るのね……」
- 琢磨呂
- 「(げ! こっちに来やがる……気配は完全に消してたの
によぉ)」
- 竜胆
- 「岩沙くん? 怒ってないから出てらっしゃい」
- 琢磨呂
- 「(ウソだ。この声は絶対に、攻撃態勢だ……)」
- 竜胆
- 「まったく、隠れても無駄だって言ってンのに、どーして、
みんな、無駄な努力をするのかしら……えい(浸透攻撃)」
- 琢磨呂
- 「(うおっ、なんじゃあ?) あ、姐さん……オレを迎えに
来たのかい? そんなにオレの事が……」
- 竜胆
- 「そうよん☆ もうこの手に捕まえたくてうずうずしてた
の☆」
- 琢磨呂
- 「……照れるじゃねーか」
- 竜胆
- 「が、柄でもないこと言わないのっ。さあ、覚悟なさい?」
- 琢磨呂
- 「何のことだよ?」
- 竜胆
- 「ほーう。みなまで言わすか……いい度胸ね……」
- 琢磨呂
- 「(げ。殺気が出てる……やべえ、言い逃れるしかねえ)
い、いや、姐さん? フィルムなんだけど、落下のショックでカメラの裏蓋が開いちゃってさ。フィルム、全滅だったんだよ……」
- 竜胆
- 「その割にはうれしそうね」
- 琢磨呂
- 「そりゃあ、姐さんがわざわざオレに会いに来たからさ」
- 竜胆
- 「……な、なに言ってンのよ!」
- 琢磨呂
- 「(お? なんか効いてるぞ) 姐さん。オレは反省してる
んだよ。いくらなんでも、姐さんの部屋をのぞこうとしたのは、行きすぎだと思った。悪かったよ」
- 竜胆
- 「……ウソじゃ、ないでしょーね?」
- 琢磨呂
- 「この目を見てくれよ(きらきら)」
- 竜胆
- 「……イマイチ、信用出来ないんだけど」
- 琢磨呂
- 「姐さん。姐さんはそんな目でオレを見てたのかっ?」
- 竜胆
- 「うん(あっさり)」
- 琢磨呂
- 「(をい) オレは悲しいぜ。姐さんがそんな目でオレを
見てたなんてさ」
- 竜胆
- 「自業自得ってゆーのよ。そーゆーのを」
- 琢磨呂
- 「……もう、いいよ。姐さんの信用を裏切ったのは事実だ
しな。でも、フィルムは本当に駄目だったんだ。それだけは信じてくれよ」
- 竜胆
- 「……ウソじゃないみたいね。わかったわ。追求したりし
てごめんなさい」
- 琢磨呂
- 「(やった、ちょろいぜ)解ってくれればいいんだ。じゃな、
姐さん。オレ、電車だから」
- 竜胆
- 「乗ってく? メットもあるし」
- 琢磨呂
- 「ん、いいよ(恐いしな)」
- 竜胆
- 「……岩沙も結構、まともなのねえ(からんころん)こんに
ちわぁ」
- 正
- 「でへへへへ……げっ。まずい、隠せっ」
- 竜胆
- 「? 何見てんの?」
- 音祇
- 「はっ、これはですね……」
- 正
- 「なんでもないんだぁ! しまった!」
空に舞う写真。お約束……。
- 竜胆
- 「(ぴっ)……な、こ、これは……(赤面)あんたたちぃ……」
- 音祇
- 「いやー、あまりに美しかったから、つい……」
- 竜胆
- 「えっ……(赤面)」
- 音祇
- 「じゃ……そゆことで」
- 竜胆
- 「ちょっとまったあぁぁぁ!」
- 正
- 「後は任せたぞ!」
- 音祇
- 「ま、待ってください、師匠!」
- 竜胆
- 「どぉこへ逃げようってェの? (三白眼)」
- 正
- 「わあっ、なんじゃこりゃあ! 変なのがまとわりついて
るぅぅぅ」
- 音祇
- 「僕もです、師匠!」
- 竜胆
- 「ひとつ、卑怯者は許さん」
- 正
- 「ぎゃあ! やめろぉぉぉぉ(涙) 頼むから、この変なの
に体中なめ回させるのはやめてくれぇぇぇ」
- 音祇
- 「(ぶるぶる)こ、恐い……」
- 竜胆
- 「ふたつ、不埒な悪行三昧……」
- 観楠
- 「り、竜胆ちゃん、それって、もしかして、桃太郎侍?」
- 竜胆
- 「(にこ)はい☆」
- 観楠
- 「それだったら、なんか違うと思うんだけど(^^;)」
- 竜胆
- 「そうですか? ……それはともかく」
- 音祇
- 「ひいぃぃ」
- 竜胆
- 「入手経路を言ってくれるかなァ……」
- 音祇
- 「は、はい、言います。言いますから、お願い、助けてェ」
- 竜胆
- 「はよ言わんか……気は長い方じゃないのよ」
- 音祇
- 「は、はい、い、岩沙です。やつから一枚千円で買ったん
ですぅぅ」
- 竜胆
- 「ほーう……情報提供感謝するわ……」
- 音祇
- 「は、はいい、ですから、ね、助けて……」
- 竜胆
- 「師匠ほっといて、自分だけ助かろうたァいい度胸だ……」
- 音祇
- 「そ、そんなぁぁぁぁ(涙)」
- 観楠
- 「竜胆ちゃん? そこの二人、どうかしたのかな?」
- 竜胆
- 「迷惑でしたら、あたしが外に出して来ましょうか?」
- 観楠
- 「いや、そういうんじゃなくてね(苦笑)。具合が悪いンだっ
たら」
- 竜胆
- 「なんか、内輪で面白いギャグ言ってたみたいですよ。そ
れがウケてるみたいです」
- 正
- 「ひっひひっ、く、くるちぃぃぃ」
- 音祇
- 「あああああ。師匠ぉぉぉぉ(涙)」
- 竜胆
- 「悪党に祈る言葉はない」
竜胆がパン屋を出て行って数分後。
- 素子
- 「遅くなりましたぁ」
- 観楠
- 「あ、そんなに忙しくないから、気にしなくていいよ(にこ)」
- 素子
- 「は、あ、は、はい……き、着替えて来ます」
- 三彦
- 「む? 音祇ではないか。昼間から何をやっとるか。たる
んどる」
- 音祇
- 「ぐ、ぐるぢいぃぃぃ」
- 正
- 「はあああぁぁぁ」
- 三彦
- 「平時からの訓練が足らんから、そうなるのだ」
一方、正正正くんと音祇くんを屠った(笑)りん姉。
- 竜胆
- 「おのれ、岩沙……この純真無垢で可憐な乙女を騙すとわ、
いい度胸だ……どーしてくれよーか……えーい、前行く車!幅寄せすんな!(爆走)」
- 竜胆
- 「ほーほほほ。あたしの行く手を遮るからよっ☆」
- パンダ車
- 『あー、そこのバイク、なにわ@@−@@@@、路肩によっ
て止まりなさい』
- 竜胆
- 「はえ? パ、パトカー……(^^;)」
- 警官
- 「君、何キロオーバーか解ってるか?」
- 竜胆
- 「に、にじゅうよんキロ……」
- 警官
- 「よく解ってるな。免許証出して」
- 竜胆
- 「はい……(とほほ。どじ踏んだぁ(T_T))」
- 竜胆
- 「(意気消沈)……おとなしく走るっス……」
- 竜胆
- 「(自宅に着いて)……しばらくバイクに乗れない……(T_T)」
ぷるるるる ぷるるるる
- 竜胆
- 「はい、豊秋です……」
- 剽夜
- 『あきりんか。私だ! 』
- 竜胆
- 「更ちゃんか……なぁに?」
- 剽夜
- 『ブルーだな。今から行くぞ! 』
- 竜胆
- 「うん……」
- 竜胆
- 「そーゆーわけでね。きっぷ切られたの」
- 剽夜
- 「アホだな」
- 竜胆
- 「自分だって切られたくせに。お互い様でしょ」
- 剽夜
- 「ふっ、何の話だ? (^^;)」
一方。
- 琢磨呂
- 「それにしても、LV(モデルガンなどのショップ)に避難し
てはきたが……姐さん、今日は来なかったな……おっと、油断は禁物だぜ」
- てんちょ
- 「なんや、岩沙、ごっつビビっとんな? どないしてん」
- 琢磨呂
- 「てんちょー、バルカンかして! 頼むm(__)m」
- てんちょ
- 「俺の私物&売りもんやからなァ・……あかん」
- 琢磨呂
- 「裏AV5本貸すから!」
- てんちょ
- 「……しゃぁない。貸したろう。せやけど、壊すなよ。な
にせ一丁30万円やからな」
- 琢磨呂
- 「分かってるって、生涯最大の強敵が迫ってるんだ……」
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