某月某日 正正正宅
- 音祇
- 「あれ? 師匠。日曜なのに出かけるんですか?」
- 正
- 「ああ、ちょっと師匠にあいさつしてくるんだよ」
- 音祇
- 「そうですかぁ……(やった〜日曜が空いた!)」
- 正
- 「(ふと思い出したかのように)あ、そうだ音祇。おまえ
も来い」
- 音祇
- 「えっ……?」
- 正
- 「師匠が私の弟子をみたいというのだよ。わかったか?」
- 音祇
- 「(しぶしぶ)はい」
- 正
- 「なんだぁ? その嫌そうな顔はぁ? うれしくないのか
い? (と言いつつ音祇の頭をグリグリする)」
- 音祇
- 「い、いたたたたたたた……わかりました! わかりまし
た!」
- 正
- 「ようし。じゃあ、出発だ」
- 音祇
- 「こんなのばかりだから、弟子が増えないんだよ。うちの
師匠は……」
車内で。
- 音祇
- 「ねえ。師匠? 師匠の師匠ってどんな人ですか? (怖い
人だったらやだなぁ)」
- 正
- 「そうだなぁ……一言で言うと私をパワーアップさせた感
じかな?」
- 音祇
- 「(師匠のパワーアップ……考えたくもない)そう……です
か。師匠の師匠はなんて名前なんですかぁ? 強いんですよね?」
- 正
- 「まあ、強い事は強いがな。ケタ外れなんだな。あの強さ
は」
- 音祇
- 「ケタ外れって? どういう意味です?」
- 正
- 「そうだな。おまえと将棋をやったら20秒で負けるな」
- 音祇
- 「どこが強いんですか! 僕なんかに負けるなんて! し
かも20秒で!」
- 正
- 「勘違いしてるのか? おまえが20秒で負けるんだよ」
- 音祇
- 「そんな馬鹿な。第一、僕が20秒以上手をささなければ、
20秒で負ける事なんてことありませんよぉ」
- 正
- 「まあ、会えばわかるはずだよ」
#未完
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