某月某日「ベーカリー楠」にて。
静かにマヨネーズパンを食いながら、久永涼介が城島由加梨を待っている。
そこへ、言い合いをしながら岩沙琢磨呂と豊秋竜胆が入ってくる。
- 竜胆
- 「店長、メロンパン1つ」
- 琢磨呂
- 「店長、俺はアップルパイとバターロール2つとアップル
teaね」
- 竜胆
- 「良く食うわねぇ……ブタになるわよ」
- 琢磨呂
- 「姐様こそ、パン1つか? どんどん胸がちじむぞ」
- 竜胆
- 「(ちょっと切れかけ)……あんたこそ、絶対腹でてくるわ
よ」
- 琢磨呂
- 「誰かさんが胸太らんのと一緒で、俺も腹は太らねぇんだ
よ」
- 竜胆
- 「(ぶちっ)」
- 竜胆
- 「今日という今日は許さないわよぉ〜ッ」
- 琢磨呂
- 「何だぁ? 俺が何した!」
- 竜胆
- 「自分の胸に聞きなさいよ!」
- 琢磨呂
- 「俺は男だ! 女でも聞けない奴はいるが……」
- 竜胆
- 「……あんた、そこまであたしを怒らせる?」
- 琢磨呂
- 「(チャキッ)やるか? 姐さん?」
- 観楠
- 「うわぁぁぁぁ、また始まった! 涼介君、お願い!」
- 涼介
- 「仕方ないですねぇ……(隅っこに居た涼介が立ち上がる)」
- 涼介
- 「二人とも、ちょっと落ち着いてよ。ここは店の中なんだ
し……喧嘩するのはよくないよ、やっぱり」
- 琢磨呂・竜胆
- 「邪魔をするか……おぬしは……」
- 涼介
- 「だ、だから喧嘩は良くないって……」
- 竜胆
- 「あたしたちの決着に水を注すやつには……(エーテル波
展開開始)」
- 琢磨呂
- 「(銃剣を抜く) 死あるのみ!」
- 涼介
- 「ちょ、ちょ、ちょっと待っ……」
- 琢磨呂
- 「終わったか……」
- 竜胆
- 「またやっちゃったわね」
- 琢磨呂
- 「姐さんよ、しらけちまったなぁ〜」
- 竜胆
- 「久永君には悪いけど、なんかすっきりしちゃったしね」
- 琢磨呂
- 「ゆっくり紅茶でも飲むか」
- 竜胆
- 「そーねぇ……でもお金がないの(笑) だからメロンパ
ン1つだけなのよ」
- 琢磨呂
- 「しゃぁねぇなぁ、ったく……世話のやける……てんちょー、
ダージリン1つ追加お願い」
- 竜胆
- 「あ、ありが……とう……」
- 琢磨呂
- 「姐さんよ、貸し1だぜ?」
- 竜胆
- 「……あ、あの、岩沙? 今度、給料入ったら、お昼おごっ
たげるからね。それで、貸し借りはなしだから」
- 琢磨呂
- 「OkOk。それでいいぜ」
……約1名の犠牲者とともに、ベーカリーには平和が訪れた。
そう……物理攻撃と霊的攻撃、通常のダメージなどとは別次元の破壊力の恐怖に遭った、彼を除いては……
連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部