- 大輔
- 「お願い、浅井ちゃん! こんな時に、亜紀さんと二人に
しないでぇ〜(泣)」
- 素子
- 「でも、あの……(悩)」
- 亜紀
- 「素子ちゃんは、学校がありますっ!」
- 大輔
- 「しかし、(私の目の前には)まだ出来上がってない原稿が
こんなにあって……」
- 亜紀
- 「ダメです、素子ちゃんには学校に行ってもらいます!
……だいたい、こんな状態になるまで仕事をおいておくというのは、どう考えても出雲さんが悪いんですよ!」
- 大輔
- 「実は、気づくとこうなっていて……(泣)」
- 亜紀
- 「あなたは、お休みの宿題残して、最後の日に泣いている
子供ですかっっ!?
それも、次の日学校があるような女の子にまで手伝わせて、まだ『行くな』なんて世迷い言をっっ!(爆怒)」
- 大輔
- 「ああっ、いったい私が何をしたと言うんですか〜!?(泣)」
- 亜紀
- 「何もしなかったから、今、怒ってるんですっ!(怒髪天)」
- 素子
- 「……アハハハ(苦笑)」
- 素子
- 「あぁ……空が白い……。うーっ、ん、久々の修羅場だっ
たなぁ。師匠大丈夫かな? 亜紀さんと二人きりにして来たのはまずかったかなぁ(苦笑) ふ、ふわぁ〜ぁあぁ……眠いよぉ」
- 観楠
- (ウイイイン)
「ん、空が白み始めてるなぁ。それにしても昨日なんで朝の家に泊ったんだろ? ……ま、いいか。早く店行って仕込みしなくちゃなぁ」
- 素子
- 「眠い……(うつらうつら)」
- 観楠
- 「あふ……さすがに少し眠いなぁ」
- 素子
- (ふらふらふら)「あぁ、バイクがこっちに向かって……」
- 観楠
- 「……あ、危な!(きぃきききききっ!)」
- 素子
- 「わっ!(どすん) いたたたた」
- 観楠
- 「……! 大丈夫ですか!」
- 素子
- 「いちちち……は、はい、……!?(え……この人……かっ
こいい……)」
- 観楠
- 「……どこか痛む!? だったらすぐ……」
- 素子
- 「あ、あの、大丈夫です。しりもちついただけです」
- 観楠
- 「……ほんとにすいません、僕の不注意で」
- 素子
- 「いえ、そんな、こっちがふらふらしてたのが悪いんです。
車道歩いてましたし。それにほらどうにもなってませんし
くるりん) そんなにあやまらないで下さいよ(頬燃え)」
- 観楠
- 「そうですか……それじゃもし後からなにかあったらここ
に連絡して下さい、湊川……店長って言ってくれれば解りますから」
- 素子
- 「店長って、何かお店やってるんですか」
- 観楠
- 「パン屋を……大きな店じゃありませんけどね(笑)。あ、
もうこんな時間か。それじゃなにかあったらそこに連絡して下さい(どりゅりゅるるるるる)」
- 素子
- 「あ、はい……そうだ、あたしの連絡先……」
- 観楠
- 「……いいですよ。それでは、また機会があれば」
- 素子
- 「……あ……行っちゃった。湊川さんか……ちょっと好み
だったな(笑)……あ、もうこんな時間! 早く帰んなきゃ学校に遅れるっ!」
……数日後。
- 素子
- 「あの、アルバイト募集の広告見て……」
エピソード1に続く。
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