エピソード85『剽夜君と竜胆ちゃんのナイスな休日』


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エピソード85『剽夜君と竜胆ちゃんのナイスな休日』

某月某日:レンタカー屋

竜胆
「さあ、行こうか」
剽夜
「おう」

彼らは、今日は滋賀県にドライブがてら、友人のパソコンを仕込みに行くのだ。

竜胆
「なんか、プラスチックが焦げるようなにおいがしない?」
剽夜
「……あきりん。ハンドブレーキをおろしてないぞ」
竜胆
「あっ。……いやあ、バイクにはないから(汗)。レイヴレー サーにもないし(汗)」
剽夜
「よく見ると、左足でブレーキを踏んでいるし(笑)。もう、 あきりんってやつは」
竜胆
「……えへ」
剽夜
「車に乗ってない事がバレバレだな」

名神高速・瀬田西インター出口

門番
「はい、チケット出して」
竜胆
「更ちゃんに預けたよね」
剽夜
「おう。……(探る)ない」
竜胆
「ええっ。本の間に挟まってない?」
剽夜
「……(必死)ない……」
門番
「どこから乗られたか、証明出来るものはありますか」
剽夜
「吹利からですけど……」
門番
「すいませんけど、証明書書いて頂きたいんで、免許証持っ て事務所の方に来て頂けますか?」
竜胆
「はーい。更ちゃん、捜す努力は怠らないでね」
剽夜
「おう(捜す)」
門番
「……(てくてく)」
竜胆
「……(てくてく)」
門番
「じゃあ、これに書き込んでくれるかな……」
竜胆
「はい。んー……」
剽夜
「あきりん、あったぞ。はい、これです」
門番
「ありましたか。@@@@円になります」
竜胆
「よかったあ……はい」

帰途

さて、帰途についた二人。名神下りは、京都南から茨木まで、13キロの渋滞だった。

竜胆
「……ペプシ取って……(ぷしゅ。ぶしゅーっ) わあぁぁ」
剽夜
「おおっ、大丈夫か?」
竜胆
「Tシャツはいいとして、おしりにしみて来た(泣)」
剽夜
「はい、これで拭くがいい」
竜胆
「情けないよぉ……(泣)」
剽夜
「ついてないな、あきりん」

名神から近畿自動車道に乗り継ぎ、下りてから。

竜胆
「……この道、混んでるから、こっちにいこう」
剽夜
「あきりん、道がわかるのか」
竜胆
「なんとなく」
剽夜
「……」

しばらくして。

竜胆
「ええい、こっちにいっちゃえ(ぐいっ)」
剽夜
「ホントにそっちであってるのかぁ?」
竜胆
「たぶん」
剽夜
「……」

さらにしばらくして。

剽夜
「おお。我が母校、暁工科大の近くではないか。このまま いけば、吹利駅につくぞ」
竜胆
「やったあ(嬉)。やっぱ、あたしって天才?」



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