ベーカリー楠突然の来客のこと
- 正
- 「お〜、パン屋。今日は客としてきてやったぞ」
- 観楠
- 「はいはい。何にします?」
- 正
- 「そうだな。正スペシャルをくれ」
- 音祇
- 「じゃあぼくはクリームパンを」
- 観楠
- 「正さん。そ、そんなものありませんよ」
- 正
- 「だったら作れ。私専用のパンをだな(きっぱり)」
- 観楠
- 「わ、わかりましたよぉ。ちょっと待っててくださいね
奥に引っ込む)」
- 正
- 「おい、早くしろよ。(ん? なんだあいつ隅で何やってい
るんだ? 見てみるか)」
不意に爆発音が轟く。
- 孝雄
- 「はははははははははっ! 科学だ!! 科学の力だぁ!!」
- 音祇
- 「し、師匠! あ、危ない奴ですよ!!」
- 孝雄
- 「(突然、音祇を見る)ふふふふ……いたよ、いたよ実験台
が……ふふふふふ……」
- 正
- 「なかなか興味深いな。音祇。握手でもしろ」
- 音祇
- 「そ、そんなぁ(涙)」
- 孝雄
- 「ねぇ。君ぃ。この液体を飲んでくれないかい?」
- 音祇
- (うわっ! 臭っ! それになんかドロドロしてて気持ち
悪るっ!)
- 孝雄
- 「大丈夫だよぉ。変な副作用とかはないからぁ、安心して
よぉ……ひひひひひひ」
- 音祇
- (最後の笑い声が……)
- 孝雄
- 「ほら! 早く! 早く飲んで!!」
- 音祇
- 「い、いらない! ぼくは飲まないぞ!」
- 正
- 「おもしろそうだな。所詮私には被害は及ばん。音祇。飲
んで見ろ」
- 孝雄
- 「なかなか話がわかる人ですね。では遠慮なく」
- 音祇
- 「ひぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ(涙)」
- 正
- 「いやぁ。まったくうちの馬鹿弟子のおかげで苦労が耐え
ませんよ」
- 孝雄
- 「そうですかぁ……おいちい!(プリンを食べつつ)」
- 正
- 「そういえば、孝雄さんには娘がいるとか?」
- 孝雄
- 「ええ、しっかりとした娘でしてねぇ……おいちい!」
数分後……。
- 観楠
- 「さぁ、できましたよ……ってなんですかぁ、これは!」
- 孝雄
- 「むぅ。実験対象が狐だったのが間違いだったのか……
いずれにしても計算のやり直しだな(撤収)」
- 正
- 「音祇ぃ。まさか爆発するとは思わなかった。すまん。こ
んな超絶華麗天才的英雄な師匠を許してくれ。あ、パン屋。私は失礼するが勘定は音祇からとっておいてくれ」
- 音祇
- 「し、師匠……(力尽きる)(バタッ)」
- 観楠
- 「はい、お勘定(笑顔を絶やさず手には金属バットが……)」
#なんか別バージョンもあってややこしかったけど、まとまっているのにし
#ました。
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