エピソード102『緑、リミッターを付ける』


目次


エピソード102『緑、リミッターを付ける』

登場人物

水島緑(みずしま みどり)
戦闘サイボーグな女子高校生
角田美々(つのだ みみ)
物真似幻術師 緑の友達
水島孝雄(みずしま たかお)
緑のパパ アレな科学者
浅井素子(あさい もとこ)
パン屋の看板娘な女子校生
正正正(しょうせい ただし)
天才棋士

学校帰りにて

美々
「(じーっと緑を見る)」
「な、なに? 美々さん……(汗)」
美々
「いや、 緑ちゃんのあの怪力はどこからくるんかなぁ 、 と……」
「え、そ、それは(怪力って言われちゃったよぅ) (;_;)」
美々
「それって、やっぱ……」
「改造なんかしてませんよ(大汗)」
美々
「なに言うてんの緑ちゃん、トレーニングしてんのって聞 こうと思ったんやけど」
「あは、あははははは(怪力〜 (;_;))」
美々
「じゃね」
「あ、さようなら美々さん(怪力〜 (;_;))」

別れる二人……。

水島家にて

「ただぁいまぁ〜(怪力〜 (;_;))」
孝雄
「おお、緑、おかえり」
「はぁぁぁ (怪力〜 (;_;))」
孝雄
「ん? どうした緑、悩み事か?」
「うん……あ、あのねっ、今日……美々さんにね……怪力っ て言われちゃったの」
孝雄
「なに、そんなことか、力が強い分にはいいじゃないか」
「そんなの嫌、力が強すぎるってのは女の子にとっては致 命的なのっ」
孝雄
「それなら、通常モード時にのみ作用するリミッターを付 ければいいじゃないか」
「そ、そんなのあったの?」
孝雄
「あったぞ、おまえが最低限のオプション以外はいらないっ て言うから付けなかったんだが……」
「そ、そんなのがあったなんて知らなかったぁ(涙)」
孝雄
「(うぉぉぉぉ、泣かせてしまった、 水島孝雄一生の不覚っ) 緑、お願いだから泣かないでくれ、リミッターはすぐに付けるから」
「うん(ぐすっ)」
孝雄
「さーて、地下のラボに電源入れんとな」

2日後、ベーカリー楠にて

(ベーカリーに入る)
浅井
「あ、いらっしゃい水島さん」
「あ、こんにちは」
浅井
「何にします?」
「えっと……コーヒーとメロンパンください」
浅井
「はい、少し待ってね」
(美々さん来てないかなぁ〜キョロキョロ……あ、 居たっ、 よーし)
「美々さんっ!(ドンッ)」
美々
「わっ、緑ちゃん、驚いた……怪力じゃなくなってる」
「うん、一晩寝たら消えちゃったの(にこ)」
美々
「そんなあほな話が……」
「あるんです(にこにこ)」
美々
「緑ちゃんて一体……」
「ただの人間ですっ」
(改造だと分かるのは私だけだな)



連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部