エピソード109『ベーカリー化け物騒動』


目次


エピソード109『ベーカリー化け物騒動』

登場人物

豊秋竜胆(とよあき・りんどう)
勘違いしやすい女子大生
湊川観楠(みなとがわ・かなみ)
ベーカリー楠の店長
高村文雄(たかむら・ふみお)
ベーカリー常連のボス
浅井素子(あさい・もとこ)
ベーカリーの看板娘 じょしこうせぇ
日阪朝(ひざか・はじめ)
観楠の友人 ツッコミの達人
岩沙琢磨呂(いわさ・たくまろ)
やまとなやつ 竜胆と仲良し(笑)

うなり声

近所のオバハン
「最近、パン屋さんから無気味なうなり声が聞こえるらし いザンス」
オバハン2
「あらまあ、恐いザンスね。昼ザンスか、夜ザンスか」
オバハン1
「開店前ザンス。コワイザンス。ウチのワンちゃんがもう 怯えて怯えて」
オバハン2
「それは大変ザンスね、のほほほほ」
竜胆
「……(大変)」
観楠
「あ、竜胆ちゃん、いらっしゃい」
竜胆
「店長さん! この店に、化け物が棲みついてます! 退 治しないと大変な事に……(大慌て)」
観楠
「え? 化け物? どこにどこに?」
竜胆
「通りすがりの人がくっちゃべってるのを聞いたんですけ ど、無気味なうなり声をあげるそうです! 店長さん、心当たりはありませんか?」
観楠
「うーん、それって、いつ頃の話?」
竜胆
「開店前だそーです。店長さんが仕込みやってる最中に、 どこからか現れてるんでしょうねっ」
観楠
(も、もしかして)
竜胆
「心当たりがあるみたいですね。教えてください、あたし が今から退治しますからっ(やる気まんちん)」
観楠
「ち、違うんだ(汗)。竜胆ちゃん、笑わないで聞いてね。 それはたぶん、僕の歌ってる声だと思うんだけど(汗)」
竜胆
「はえっ? じゃあ、うなり声ってのは……」
観楠
「いやあ、開店前でパートさんが来るまでは暇だし、誰も いないから、カラオケの練習してたんだよ(汗)」
竜胆
「……じゃあ、化け物の正体は店長さんだったんですか」
観楠
「そーいうことになるかなあ(汗)。皆には内緒に、ね」
竜胆
「はい☆ 口止め料ににメロンパン下さいね☆」
観楠
「はいはい(しっかりしてるなぁ)。紅茶もつけてあげるよ」
文雄
「大変だぞ、観楠さん」
観楠
「あ、高村さん。どーかしたんですか」
文雄
「この界隈で、ベーカリーに異界の存在が棲みついてると 噂になっておるぞ」
竜胆
「ぷぷっ。竜王様、それは……」
観楠
「り、竜胆ちゃん」
竜胆
「(あ!) な、なんでもないですよ。魔物退治だったら、 手伝わせて下さい」
文雄
「うむ。閉店後にでも……」
素子
「て、店長ぉ! 店に化け物が出るって……」
「なんやぁ、化け物飼うとったんか、観楠ぃ!」
琢磨呂
「店長! 化け物出たら、撃っていいよな?」

とまあ、来る人来る人、化け物が出ると大騒ぎ(笑)
 竜胆は律義に真相をしゃべらなかったので、閉店後に化け物退治をやる羽目になってしまった(笑)

観楠
「な、なんてこった……(目の幅涙)」



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