ガン、ガガガッ、ガンッ!
コルト・ガバメント改造エアーガンを手にする琢磨呂が、5m離れた丸いターゲットに、瞬時に5発の弾丸を叩き込む。3発が10点ゾーン、残り2発が9点ゾーンにヒットしている。
- 琢磨呂
- 「ふぅ……」
- 店長
- 「ど真ん中3発! 腕上げよったな」
- 琢磨呂
- 「トーゼンじゃねーか! テスト勉強中は暇だったからな。
一日中撃ちまくってたぜ」
- 店長
- 「お前なァ〜勉強せんかい」
- 琢磨呂
- 「今度な(爆)」
- 店長
- 「……ったく、で、今日は何買いにきたんや?」
- 琢磨呂
- 「撃ちに来ただけ……ッてわけにはいかんか?」
- 店長
- 「……」
- 店員(服井)
- 「岩沙か。ポテチ食わん?」
- 琢磨呂
- 「ア、いただきまーす」
ポリポリ……バクバク……
- 琢磨呂
- 「服井さん、ジュース飲んでもいい?」
- 服井
- 「ええぞ」
- 琢磨呂
- ゴクゴクゴク……
「さて、帰ろうかな……」
- 店長
- 「待たんかコラー(笑)」
- 琢磨呂
- 「ジョークだってば。今日はな、PSG1の試射に来たのだ」
- 服井
- 「めっちゃええで、あの銃は!」
- 琢磨呂
- 「服井さんの”めっちゃええで”はいつも当たるんだが……
……」
- 店長
- 「(電卓を押しつつ)四万六千円やで! まいど!」
- 服井
- (苦笑)
- 琢磨呂
- 「待てコラァ〜! 誰もそんな金もっとるかいな! ロー
ン組んでくれるか?」
- 服井
- 「どうせ1000円46回ローンとか言うんやろ?」
- 琢磨呂
- 「さすが 服井さん、よくわかってる……(爆)」
- 店長
- 「(銃を向けて)帰るか?」
- 琢磨呂
- 「だから試射しにきたんだってば」
- 服井
- 「試射はええけど、これ室内で撃っても良さわからんで?」
- 琢磨呂
- 「シュートレンジの4分の1の長さの銃だもんなァ……。
店長、窓空けるぞ?」
- 店長
- 「俺知らんぞぉー、苦情来ても(笑)」
- 琢磨呂
- 「田んぼに撃って誰が怒るんだ?」
- 服井
- 「お百姓やないけ」
- 琢磨呂
- 「……服井さん、おもんねーぞ……」
- 服井
- 「……」
バン! バン!
撃たれた弾はスコープの十字に吸い込まれるように飛ぶ。
- 琢磨呂
- 「こいつはすげぇ! サバゲで友達が持ってたんやけど、
やっぱ何度撃っても凄いわ……」
- 服井
- 「やっぱりローンか?」
- 琢磨呂
- 「しつこいわい! 年度内に買うからな…… 店長、1つ
残しとけよ」
- 店長
- 「お前が買う時には既になかったりして……」
- 琢磨呂
- 「限定でもないのにそげなこと言うなってば!」
- 服井
- 「大丈夫や、高いからそんなに売れへん」
- 琢磨呂
- 「貯金だぁぁぁぁぁぁぁぁぁアぁぁぁぁぁ」
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