エピソード115『琢磨呂の日常:LVガンショップにて』


目次


エピソード115『琢磨呂の日常:LVガンショップにて』

ガン、ガガガッ、ガンッ!
 コルト・ガバメント改造エアーガンを手にする琢磨呂が、5m離れた丸いターゲットに、瞬時に5発の弾丸を叩き込む。3発が10点ゾーン、残り2発が9点ゾーンにヒットしている。

琢磨呂
「ふぅ……」
店長
「ど真ん中3発! 腕上げよったな」
琢磨呂
「トーゼンじゃねーか! テスト勉強中は暇だったからな。 一日中撃ちまくってたぜ」
店長
「お前なァ〜勉強せんかい」
琢磨呂
「今度な(爆)」
店長
「……ったく、で、今日は何買いにきたんや?」
琢磨呂
「撃ちに来ただけ……ッてわけにはいかんか?」
店長
「……」
店員(服井)
「岩沙か。ポテチ食わん?」
琢磨呂
「ア、いただきまーす」
ポリポリ……バクバク……

琢磨呂
「服井さん、ジュース飲んでもいい?」
服井
「ええぞ」
琢磨呂
 ゴクゴクゴク…… 「さて、帰ろうかな……」
店長
「待たんかコラー(笑)」
琢磨呂
「ジョークだってば。今日はな、PSG1の試射に来たのだ」
服井
「めっちゃええで、あの銃は!」
琢磨呂
「服井さんの”めっちゃええで”はいつも当たるんだが…… ……」
店長
「(電卓を押しつつ)四万六千円やで! まいど!」
服井
(苦笑)
琢磨呂
「待てコラァ〜! 誰もそんな金もっとるかいな! ロー ン組んでくれるか?」
服井
「どうせ1000円46回ローンとか言うんやろ?」
琢磨呂
「さすが 服井さん、よくわかってる……(爆)」
店長
「(銃を向けて)帰るか?」
琢磨呂
「だから試射しにきたんだってば」
服井
「試射はええけど、これ室内で撃っても良さわからんで?」
琢磨呂
「シュートレンジの4分の1の長さの銃だもんなァ……。
店長、窓空けるぞ?」
店長
「俺知らんぞぉー、苦情来ても(笑)」
琢磨呂
「田んぼに撃って誰が怒るんだ?」
服井
「お百姓やないけ」
琢磨呂
「……服井さん、おもんねーぞ……」
服井
「……」

バン! バン!
 撃たれた弾はスコープの十字に吸い込まれるように飛ぶ。

琢磨呂
「こいつはすげぇ! サバゲで友達が持ってたんやけど、 やっぱ何度撃っても凄いわ……」
服井
「やっぱりローンか?」
琢磨呂
「しつこいわい! 年度内に買うからな…… 店長、1つ 残しとけよ」
店長
「お前が買う時には既になかったりして……」
琢磨呂
「限定でもないのにそげなこと言うなってば!」
服井
「大丈夫や、高いからそんなに売れへん」
琢磨呂
「貯金だぁぁぁぁぁぁぁぁぁアぁぁぁぁぁ」



連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部