- 湊川観楠【みなとがわ・かなみ】
- ベーカリー楠を経営。超パン屋。
- 日阪朝 【ひざか・はじめ】
- 観楠の友人であり、ライヴァル(笑)
- 豊秋竜胆【とよあき・りんどー】
- 女子大学生
今日も今日とて、ベーカリー楠。
朝の幻術に、観楠が『目の幅涙』でマットに沈む。
そう、いつものように……
……いや?
今日は(珍しく)観楠が『ニヤリ』と不敵な笑みを浮かべ、再び立ち上がったのであった……?
ああ、ついに『下克上』の時来たり?(笑)
- 観楠
- 「ふっふっふ……いつも一方的やったけど、それはもぅお
わり! 新しい技見したるっ!」
- 朝
- 「強気やな。負け惜しみか?」
- 観楠
- 「負け惜しみちゃう!」
- 朝
- 「ま、一応聞いといたろか……何や?」
- 観楠
- 「……(教えていいものか一応思考中)……ふっ、教えてや
ろう。名付けて『食パン観楠乱舞・剣と盾の嵐』だっ!」
- 朝
- 「しょくぱんかなみらんぷ?」
- 観楠
- 「食パン観楠乱舞っ!」
- 朝
- 「あ、そう」
- 観楠
- 「クッ……(苦)」
- 朝
- 「で?」
- 観楠
- 「……まぁ、『粉からパン』の応用だな。これを使って、
剣なり盾なりを作りだす技だ」
- 朝
- (無言、無表情)
- 観楠
- 「(少し不安)……基本的に『攻防一体』だから、俺の近く
にいたら避けられん。 物理攻撃だから、幻術は効かんぞ
笑)」
……妙な間。
- 朝
- 「ふーん……その『剣』っていうの、やってみ」
- 観楠
- 「……言っとくけど、これは絶対後悔するぞ」
- 朝
- 「もぅ能書きはええから」
- 観楠
- 「そこまでいうならしゃあないな……いいか、よーく見と
れよ。『おぉぉぉぉぉ、食パンぶれぇぇぇぇぇぇぇど!』」
三斤棒が大量に降ってくる。
- 朝
- 「『盾』は?」
- 観楠
- 「『食パンしぃぃぃぃぃるどぉぅっ!』」
三斤棒が大量に降ってくる。
朝は大量のパンに半分埋もれている……
- 朝
- 「……」
- 観楠
- 「ふふん、恐れ入ったか!」
- 竜胆
- 「(呆れている)」
- 朝
- 「……どっちも同じやないか」
- 観楠
- 「(ぎく)ち、ちがう!(汗)」
- 竜胆
- 「なにがどう違うんです?」
- 観楠
- 「ブレードは普通の食パンで、シールドは山形パン」
- 竜胆
- 「……はぁ」
- 朝
- 「……つまらん」
- 朝
- 「……帰ろ」
- 観楠
- 「あ、こら!(汗)」
- 朝
- 「片づけは手伝えへんで」
- 観楠
- 「おーい、ちょっと待て〜ぃ(涙)」
今日も今日とて、ベーカリー楠。
(やはり)いつものように、穏やかに時は過ぎていく…… 了
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