エピソード145『大輔、素子を口説く』


目次


エピソード145『大輔、素子を口説く』

登場人物

出雲大輔【いずも・だいすけ】
漫画家
浅井素子【あさい・もとこ】
アシスタント
北原亜紀【きたはら・あき】
編集者

本文

大輔
(後ろから抱き寄せて)「すこし痩せたかな?」
素子
「……そう?」
大輔
「……悲しい恋をしてるからだ」
素子
「どうして……そんなことが分かるの?」
大輔
「それはね。涙の通り道にほくろがある人は、一生泣きつ づける運命にあるからだよ……」
素子
「……これから口説くつもり? ……でも、ダメよ。怖ー いお姉さんが見ているわ(苦笑)」
亜紀
「……って、何やってるんですかぁ!?」
大輔
「え? 何って、口説いてるんですけど(笑)」
亜紀
「『口説く』って……脈絡もなく、そんないきなり……」
大輔
「ちゃんと、前振りはありましたよ(笑)」
亜紀
「……?(悩)」
素子
「さっきのエヴァンゲリオンですよ、コレ。……加持君が、 リツ子さんを口説くシーンです(笑)」
大輔
「あったでしょ?(笑)」
亜紀
「知りません!」
大輔
「こんなに面白いのは、 しっかりチェックしておかない と(笑)」
素子
「そうそう(笑)」
亜紀
(この娘だけは、わりとまともだと思っていたのに……)



連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部