- 浅井素子
- 吹利学校高等部2年生。ベーカリーでバイト中
- 城島由加梨
- 素子の親友。酒井三彦に萌え萌え☆
- 湊川観楠
- ベーカリー楠経営24歳独身、でも子持ち(笑)
- 由加梨
- 「……(溜息)」
- 素子
- 「ね、なにがあったの?」
- 由加梨
- 「……(長ぁぁぁぁぁい溜息)」
- 素子
- 「由加梨ぃ〜(汗)」
- 由加梨
- 「……(じわっ)」
- 素子
- 「ち、ちょっと、由加梨! どーしちゃったのよ?(汗)」
- 由加梨
- 「素子ぉ……私、わたし……(涙)」
- 素子
- 「こらえてっ!(汗)」
- 由加梨
- 「酒井君に……」
- 素子
- 「酒井に? なにかされたの!? 酷いこと?(あんにゃろ!)」
- 由加梨
- 「酒井君に……ふられちゃったぁ!(泣)」
- 素子
- 「……は?(目が点) それって……?(汗)」
- 由加梨
- 「あのね……」
由加梨の説明によると、3/14、三彦がお返しをくれたらしい。
しかし、その直後に(由加梨にとっては)きつ〜い言葉を貰ってしまった、と。
(小説『酒井三彦、意外な一面』参照)
由加梨暫く泣いてのち。
- 由加梨
- 「私、酒井君になにか悪いことしてたのかな……」
- 素子
- 「さぁ……(相手の選択、間違ってるって)」
- 由加梨
- 「ひょっとして嫌われてるんじゃ……」
- 素子
- 「それは無いと思うけど(あのカタブツ相手だからねぇ)」
- 由加梨
- 「う〜ん……他に好きな人がいたとか……(悩)」
- 素子
- 「(絶対ないって(笑))」
- 由加梨
- 「あぁ、もぅ! どうしたら良いと思う?」
- 素子
- 「どうしたらって……新しい恋でもしたら?(苦笑)」
- 由加梨
- 「ふられていきなりじゃないよぉ……余計嫌われるかも知
れないじゃない」
- 素子
- 「なんで?」
- 由加梨
- 「軽い女に見られたくないもん」
- 素子
- 「ふぅん……難しいね」
- 由加梨
- 「難しい物なのよ(悩)」
で、由加梨が(一応)吹っ切れるまで更に時間が経過……。
- 由加梨
- 「はぁ、すっきりした。素子、ありがと」
- 素子
- 「相談ならいつでものったげるわよ(笑)」
- 由加梨
- 「うん……ところで、素子の方は?」
- 素子
- 「はえ?」
- 由加梨
- 「はえ? じゃなくて、ホワイトデーの結果を訊いてるの」
- 素子
- 「あ、あぁ、そう……えっと……まだ(汗)」
- 由加梨
- 「まさか……店長さん、なにも?」
- 素子
- 「……うん(ず〜ん)」
- 由加梨
- 「今日、16日でしょ? 2日も過ぎてるじゃない!?」
- 素子
- 「ん……別に、お返しを期待してるわけじゃないから……」
- 由加梨
- 「それとこれとは話が違うのよ。バレンタインデーに告白
して、お互いの気持ちが判る日がホワイトデーでしょ?
忘れてるとしても……ちょっと酷いじゃない」
- 素子
- 「そんなことない!(動揺)」
- 由加梨
- 「素子?」
- 素子
- 「あ……ごめん(汗) でも、いいの別に。気長に待つんだ」
- 由加梨
- 「……」
- 素子
- 「やっぱり立場のこともあると思うし……あたしは焦らな
いことに決めたの」
- 由加梨
- 「?」
- 素子
- 「余裕が無い時に焦って失敗したくないしね(笑)」
- 由加梨
- 「素子……(それでいいの?)」
- 素子
- 「ありゃ、もうこんな時間……ごめん、バイトあるんだ」
- 由加梨
- 「ん……今日はありがと。また、電話するね」
- 素子
- 「うん」
常連達も予定があるらしく、今日は誰も残っていない。
店内には観楠と素子の2人切り……。
- 観楠
- 「(伝票整理中)」
- 素子
- 「店長、掃除おしまいです」
- 観楠
- 「あ、ありがと。あとはやるから、着替えちゃって」
- 素子
- 「それじゃ……お先です」
- 観楠
- 「うん、御苦労様(笑) あ……あの!」
- 素子
- 「はい?」
- 観楠
- 「えー……あ、あとでいいや。ごめんね」
- 素子
- 「はい(笑)」
- 素子
- 「由加梨と会ったからじゃないけど……やっぱり気になる
……あたし、何とも思われてないのかな……(溜息)」
- 素子
- 「お先でした」
- 観楠
- 「あの、素子ちゃん」
- 素子
- 「はい?」
- 観楠
- 「その、今さらかもしれないけど……これ、受け取って欲
しいんだ(小さな包みを出す)」
- 素子
- 「あ……」
- 観楠
- 「ホントは一昨日渡そうと思ったんだけど、その……(照)」
- 素子
- 「あけて、良いですか?(くすっ)」
- 観楠
- 「う、うん」
- 素子
- 「(包みを開く) これ……ブレスレット……綺麗……」
- 観楠
- 「あ、その、なんて言うか(大汗)」
- 素子
- 「……(喜)」
- 観楠
- 「似合うと良い、じゃなくて気に入ってもらえると嬉しい
んだけど(照)」
- 素子
- 「……大事に、しますね(喜)」
- 観楠
- 「遅くなってごめんね、その……忘れてたわけじゃなくて、
えーと(赤)」
- 素子
- 「嬉しいです、とっても(にこっ)」
- 観楠
- 「も、素子ちゃん!」
- 素子
- 「はい……あっ!?」
観楠、素子の後ろから腕を回す……。
- 素子
- 「て、店長?」
- 観楠
- 「……好きだ」
- 素子
- 「(えっ……)」
- 観楠
- 「……僕は、素子ちゃんが好きだ」
- 素子
- 「あ、の(トクントクン……)」
- 観楠
- 「ずっと、ずっと言いたかったんだけど……め、迷惑、か
な?」
- 素子
- 「あ、わ、わたし……ご、ごめんなさい!!」
素子、外へ駆け出して行く。
観楠、暫く呆然としていたが、自分がしたことに気が付いてそのまま落ち込む(苦笑)
- 素子
- 「……なんで逃げちゃったんだろ……わたし……」
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