エピソード154『パパのクッキー・パパのパン!?』


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エピソード154『パパのクッキー・パパのパン!?』

前書き

当エピソードは、語り部正式サポートネット『語り部通信倶楽部』の1996年度末に行われた実際のOFF会の模様を狭間登場人物を使って模写した物です

ft邱にて……

現在、ft邸宅では弾き語り通信倶楽部のオフを行っている。
 観楠の手作りクッキー&パン講座を行っているのだ! 
 最初はクッキーである

観楠
「るんるんっと……こーやって、バターを細かくするんで す。ここで溶かしちゃうと、成分が分離しちゃうから、つぶすってのがポイントかな……あ、火にかけるってのは論外だよ!」
琢磨呂
「(凝視)……うーむ……ポテトマッシャーでつぶしちゃダ メか?」
観楠
「え?」
三彦
「ぽォ〜てとまっしゃァ〜!(投擲する身振り)」
琢磨呂
「……ポテトマシャーってのは、ポテトマッシャーみたい な形した手榴弾のことな、店長」
観楠
「……(^^;……あ、それからこの小麦粉を……(こぼす)」
三彦
「ぬおっ! 被弾した!」
観楠
「酒井君、ごめんっ」
三彦
「うーむ、小麦粉爆弾ですな……」

なんだかんだトラブリながらも、クッキーは進む! 

観楠
「では、小麦粉とバター、卵を混ぜた物に砂糖を入れて、 かき混ぜます……」
紫源
「いい匂いですね」
「どないや……(手を出してつまみ食い)」
観楠
「……まだ美味しないぞ」
「美味しいやん」
観楠
「……勝手にやっとって……もう(呆れ)」
「(また食う)やっぱ美味しい。砂糖の味がする」
一同
「当たり前やろォ〜(爆)」
観楠
「(朝を無視)そして、ココアパウダーを好みの量入れて、 更に混ぜます!」
紫源
「まぜまぜ(必死でこねる)」
一同
「うーむ、凄い(^^;」
「(まだ食べてる)砂糖の味……」
観楠
(こいつはぁ〜)

観楠、ピーナッツの粉末を取り出す。

観楠
「それではお好みの量のピーナッツをいれましょう」
美樹
「では一掴み……鬼」
「はぁ〜そとぉ……ってかぁ!」
一同
((笑))
琢磨呂
(砕いたピーナッツに手を伸ばし、一掴み)
観楠
「ちなみに生だからおいしくないよ?」
琢磨呂
「(食べる)……美味いぜ?」
「どれどれ……ホンマや、美味いわ」
琢磨呂
「だろ? 朝さん、これはベルモットが欲しいところだね」
「ツマミにええなぁ……ホンマ、ビール欲しいわ (と言い ながら、さっきのクッキーの生地を食べる)」
観楠
「お前はピーナッツをつまみに生のクッキーの生地を食う か?」
「……だって、うまいやん」
観楠
「こ、こいつはぁ……(血管浮き出る)」

紫源が混ぜていた生地が出来上がる。

紫源
「うわー、つかれた! こんだけ練れば大丈夫でしょう?」
観楠
「うん、十分だね……じゃぁ、オーブンに火を入れよう」
琢磨呂
「(出来た生地をつまみ食い)……うめぇ」
「どれどれ……なんや、さっきの奴にココア混ぜたような 味やな」
一同
「そのまんまやろぉ〜(爆笑)」
「俺は味に正直や」
観楠
「(無視して)……あれ、オーブンに火がつかない……文雄 さん?」
文雄
「うむっ? 何故に……確かにつかんなぁ」
 美樹 ;「しかしガスの臭いはしますね」
文雄
「ガスを出しといてチャッカマンで付けてみようか」
「なんや危ないことやっとるで…… 俺まだ死にたないわ
ピーナツを一掴みして逃げる)」
琢磨呂
「総員、退避ィ〜」
「(オーブンの正面にいる)伏せな、俺直撃やん」
文雄
「……(成功)……なんとか火はついたようだな」

玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。

紫源
「朝さん、なにも逃げる時までピーナツつかんで逃げなく ても……」
「だって美味しいもん……」
観楠
(血管ぴくぴく)
琢磨呂
「確かにな(また一口)」
観楠
「(ぷちっ)ああもう! 没収、没収!(ピーナツをポケッ トにしまう)」

玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。

「俺のつまみが……」
琢磨呂
「うーむ……(朝と顔を見合わせる)」

玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。

観楠
「じゃぁ、クッキーの方はオーブンに入れて、パンの方を 作ろうか」

ピンポーン……やっと気付いてもらえたようだ。

素子
「あれ? 誰か来たみたいよ?」
琢磨呂
「何も聞こえんぞ? さっきのタイマーの音やろ?」

ピンポーン……。

素子
「ほら!」
文雄
「来客かな……」

出雲大輔登場! 

大輔
「はぁはぁ……誰か開けてくれよぉ〜」

パパのパン!?

続いて観楠のパン講座が始まる。
 ここはft邱、OFFで観楠のパン造りを披露しているのである。

観楠
「ここでサトウの量を調整することによってパンの色を調 整するわけです」
琢磨呂
「真っ黒のパンってのも作れるのか?」
観楠
「入れすぎたら生地がダメになっちゃうから、適度にね(^^;」
琢磨呂
「真っ黒なパン……なんかエッチで良いと思ったのに」
紫源
「なら黒砂糖で作れば……」
琢磨呂
「うーむ、戦闘爆撃機な……」
一同
「どないな日本語じゃ!」
琢磨呂
「凄いと言う事だ……」

観楠、大量の生地がこねられず困る。

観楠
「ちょっと量が多かったかなァ〜どうやってかき混ぜよう ……いつも店では機械でやるんだけどねぇ〜」
文雄
「これを使って見ては?」

文雄が指し示すは、電動モチつき器!

観楠
「……これで行きましょうか……下に穴が開いてるのが不 安ですが」
琢磨呂
「なんとかならぁ」
観楠
「おっし、じゃぁ、GO!」

ゴトゴトゴト……餅つき機が回り始める。

琢磨呂
「パワーが無いなァ〜……うちの実家にあったやつはディ ーゼルエンジン駆動のやつだったから、凄いパワーがあったんだけど……」
美樹
「栄エンジンとか……(笑)」
琢磨呂
「かき混ぜる羽が、住友ハミルトン製の可変ピッチ餅混ぜ プロペラってか!?」

美樹、酒井のみがギャグの意味が判り、二名とも爆笑!

一同
「何が面白いねん?」
琢磨呂
「……解らんギャグを言ってしまったな……気にせんでく れ」
三彦
「エンジン加熱したらピッチを下げるとか?」

またも美樹、琢磨呂のみがギャグの意味が判り、二名とも爆笑!

観楠
「それで、今度はこの生地を寝かせます……」

40分後(この間、琢磨呂による飛行講座をやっていた)。

観楠
「これをこうやって切り取って、丸めます(素早い手つき)」
琢磨呂
「さすが本職! うまい!」
「あんなにまるくならへんぞ?」
文雄
「うーむ、凸凹になってしまうな」
観楠
「こーやってね(実演)……どう、解る?」
琢磨呂
「解らん(^^;」
観楠
「まぁこれは慣れだから……ね。 あ、出雲さ〜ん!」
大輔
「ほい?」
観楠
「そこの ”かなあみ” 取って」
大輔
「はぁっ? ”かなみ” だって?」

一同、このすばらしき聞き違いにより、数分間爆笑。

観楠
「か・な・あ・み だって(目の幅涙)」
琢磨呂
「やっぱり”かなみ”にしか聞こえへんな」
一同
(うなずく)
観楠
「……こうやって、パンの型に入れていくわけです」
琢磨呂
「パンの山ってのはこうしてできるのか!」
「なるほど」
観楠
「ちなみに食パンを造る時は、上を平らにする為にフタす るんだよ」
琢磨呂
「なんと爆撃機!」
一同
「どーゆーこっちゃ!」
琢磨呂
「何とすばらしい! と言う意味だ……」
観楠
「それで、オーブンに入れて……出来上がり!」

数十分後。

琢磨呂
「てんちょー、まだかよぉ?」
観楠
「もうすぐかな?」
琢磨呂
「(オーブンを覗く)おおっ! 膨らんでおる!」

数分後。

観楠
「皆さんお待たせぇー」
一同
「うまい! うまいぞ! さすが ”かなみ” パンや!」
観楠
「どーゆーこっちゃ(爆)」
琢磨呂
「てんちょー、マジで美味いぜ! さすが本職!」
涼介
「でもホンと美味しいですね……やっぱり焼き立てが一番」
三彦
「うむ……うまい……戦場の兵隊さんは麦飯も食えんとい うのに我々がこんなうまいものを食っていていいのだろうか……」
観楠
「いやぁー、そう言ってもらえると作った方も嬉しいよ」

数分後。

素子
「いつになくふわふわしていて……店長さん、美味しいで すね(にこっ)」
観楠
「え、あ、そうかな? ありがとう……(照れれれれ)」

後日談……

結局、観楠にピーナツを奪取された可哀想な朝であったが、その後余ったピーナツは彼の物となった事をここに付け加えて置くこととする。



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