当エピソードは、語り部正式サポートネット『語り部通信倶楽部』の1996年度末に行われた実際のOFF会の模様を狭間登場人物を使って模写した物です
現在、ft邸宅では弾き語り通信倶楽部のオフを行っている。
観楠の手作りクッキー&パン講座を行っているのだ!
最初はクッキーである
- 観楠
- 「るんるんっと……こーやって、バターを細かくするんで
す。ここで溶かしちゃうと、成分が分離しちゃうから、つぶすってのがポイントかな……あ、火にかけるってのは論外だよ!」
- 琢磨呂
- 「(凝視)……うーむ……ポテトマッシャーでつぶしちゃダ
メか?」
- 観楠
- 「え?」
- 三彦
- 「ぽォ〜てとまっしゃァ〜!(投擲する身振り)」
- 琢磨呂
- 「……ポテトマシャーってのは、ポテトマッシャーみたい
な形した手榴弾のことな、店長」
- 観楠
- 「……(^^;……あ、それからこの小麦粉を……(こぼす)」
- 三彦
- 「ぬおっ! 被弾した!」
- 観楠
- 「酒井君、ごめんっ」
- 三彦
- 「うーむ、小麦粉爆弾ですな……」
なんだかんだトラブリながらも、クッキーは進む!
- 観楠
- 「では、小麦粉とバター、卵を混ぜた物に砂糖を入れて、
かき混ぜます……」
- 紫源
- 「いい匂いですね」
- 朝
- 「どないや……(手を出してつまみ食い)」
- 観楠
- 「……まだ美味しないぞ」
- 朝
- 「美味しいやん」
- 観楠
- 「……勝手にやっとって……もう(呆れ)」
- 朝
- 「(また食う)やっぱ美味しい。砂糖の味がする」
- 一同
- 「当たり前やろォ〜(爆)」
- 観楠
- 「(朝を無視)そして、ココアパウダーを好みの量入れて、
更に混ぜます!」
- 紫源
- 「まぜまぜ(必死でこねる)」
- 一同
- 「うーむ、凄い(^^;」
- 朝
- 「(まだ食べてる)砂糖の味……」
- 観楠
- (こいつはぁ〜)
観楠、ピーナッツの粉末を取り出す。
- 観楠
- 「それではお好みの量のピーナッツをいれましょう」
- 美樹
- 「では一掴み……鬼」
- 顕
- 「はぁ〜そとぉ……ってかぁ!」
- 一同
- ((笑))
- 琢磨呂
- (砕いたピーナッツに手を伸ばし、一掴み)
- 観楠
- 「ちなみに生だからおいしくないよ?」
- 琢磨呂
- 「(食べる)……美味いぜ?」
- 朝
- 「どれどれ……ホンマや、美味いわ」
- 琢磨呂
- 「だろ? 朝さん、これはベルモットが欲しいところだね」
- 朝
- 「ツマミにええなぁ……ホンマ、ビール欲しいわ (と言い
ながら、さっきのクッキーの生地を食べる)」
- 観楠
- 「お前はピーナッツをつまみに生のクッキーの生地を食う
か?」
- 朝
- 「……だって、うまいやん」
- 観楠
- 「こ、こいつはぁ……(血管浮き出る)」
紫源が混ぜていた生地が出来上がる。
- 紫源
- 「うわー、つかれた! こんだけ練れば大丈夫でしょう?」
- 観楠
- 「うん、十分だね……じゃぁ、オーブンに火を入れよう」
- 琢磨呂
- 「(出来た生地をつまみ食い)……うめぇ」
- 朝
- 「どれどれ……なんや、さっきの奴にココア混ぜたような
味やな」
- 一同
- 「そのまんまやろぉ〜(爆笑)」
- 朝
- 「俺は味に正直や」
- 観楠
- 「(無視して)……あれ、オーブンに火がつかない……文雄
さん?」
- 文雄
- 「うむっ? 何故に……確かにつかんなぁ」
美樹 ;「しかしガスの臭いはしますね」
- 文雄
- 「ガスを出しといてチャッカマンで付けてみようか」
- 朝
- 「なんや危ないことやっとるで…… 俺まだ死にたないわ
ピーナツを一掴みして逃げる)」
- 琢磨呂
- 「総員、退避ィ〜」
- 顕
- 「(オーブンの正面にいる)伏せな、俺直撃やん」
- 文雄
- 「……(成功)……なんとか火はついたようだな」
玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。
- 紫源
- 「朝さん、なにも逃げる時までピーナツつかんで逃げなく
ても……」
- 朝
- 「だって美味しいもん……」
- 観楠
- (血管ぴくぴく)
- 琢磨呂
- 「確かにな(また一口)」
- 観楠
- 「(ぷちっ)ああもう! 没収、没収!(ピーナツをポケッ
トにしまう)」
玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。
- 朝
- 「俺のつまみが……」
- 琢磨呂
- 「うーむ……(朝と顔を見合わせる)」
玄関のチャイムが鳴るが誰も気付かない。
- 観楠
- 「じゃぁ、クッキーの方はオーブンに入れて、パンの方を
作ろうか」
ピンポーン……やっと気付いてもらえたようだ。
- 素子
- 「あれ? 誰か来たみたいよ?」
- 琢磨呂
- 「何も聞こえんぞ? さっきのタイマーの音やろ?」
ピンポーン……。
- 素子
- 「ほら!」
- 文雄
- 「来客かな……」
出雲大輔登場!
- 大輔
- 「はぁはぁ……誰か開けてくれよぉ〜」
続いて観楠のパン講座が始まる。
ここはft邱、OFFで観楠のパン造りを披露しているのである。
- 観楠
- 「ここでサトウの量を調整することによってパンの色を調
整するわけです」
- 琢磨呂
- 「真っ黒のパンってのも作れるのか?」
- 観楠
- 「入れすぎたら生地がダメになっちゃうから、適度にね(^^;」
- 琢磨呂
- 「真っ黒なパン……なんかエッチで良いと思ったのに」
- 紫源
- 「なら黒砂糖で作れば……」
- 琢磨呂
- 「うーむ、戦闘爆撃機な……」
- 一同
- 「どないな日本語じゃ!」
- 琢磨呂
- 「凄いと言う事だ……」
観楠、大量の生地がこねられず困る。
- 観楠
- 「ちょっと量が多かったかなァ〜どうやってかき混ぜよう
……いつも店では機械でやるんだけどねぇ〜」
- 文雄
- 「これを使って見ては?」
文雄が指し示すは、電動モチつき器!
- 観楠
- 「……これで行きましょうか……下に穴が開いてるのが不
安ですが」
- 琢磨呂
- 「なんとかならぁ」
- 観楠
- 「おっし、じゃぁ、GO!」
ゴトゴトゴト……餅つき機が回り始める。
- 琢磨呂
- 「パワーが無いなァ〜……うちの実家にあったやつはディ
ーゼルエンジン駆動のやつだったから、凄いパワーがあったんだけど……」
- 美樹
- 「栄エンジンとか……(笑)」
- 琢磨呂
- 「かき混ぜる羽が、住友ハミルトン製の可変ピッチ餅混ぜ
プロペラってか!?」
美樹、酒井のみがギャグの意味が判り、二名とも爆笑!
- 一同
- 「何が面白いねん?」
- 琢磨呂
- 「……解らんギャグを言ってしまったな……気にせんでく
れ」
- 三彦
- 「エンジン加熱したらピッチを下げるとか?」
またも美樹、琢磨呂のみがギャグの意味が判り、二名とも爆笑!
- 観楠
- 「それで、今度はこの生地を寝かせます……」
40分後(この間、琢磨呂による飛行講座をやっていた)。
- 観楠
- 「これをこうやって切り取って、丸めます(素早い手つき)」
- 琢磨呂
- 「さすが本職! うまい!」
- 顕
- 「あんなにまるくならへんぞ?」
- 文雄
- 「うーむ、凸凹になってしまうな」
- 観楠
- 「こーやってね(実演)……どう、解る?」
- 琢磨呂
- 「解らん(^^;」
- 観楠
- 「まぁこれは慣れだから……ね。 あ、出雲さ〜ん!」
- 大輔
- 「ほい?」
- 観楠
- 「そこの ”かなあみ” 取って」
- 大輔
- 「はぁっ? ”かなみ” だって?」
一同、このすばらしき聞き違いにより、数分間爆笑。
- 観楠
- 「か・な・あ・み だって(目の幅涙)」
- 琢磨呂
- 「やっぱり”かなみ”にしか聞こえへんな」
- 一同
- (うなずく)
- 観楠
- 「……こうやって、パンの型に入れていくわけです」
- 琢磨呂
- 「パンの山ってのはこうしてできるのか!」
- 顕
- 「なるほど」
- 観楠
- 「ちなみに食パンを造る時は、上を平らにする為にフタす
るんだよ」
- 琢磨呂
- 「なんと爆撃機!」
- 一同
- 「どーゆーこっちゃ!」
- 琢磨呂
- 「何とすばらしい! と言う意味だ……」
- 観楠
- 「それで、オーブンに入れて……出来上がり!」
数十分後。
- 琢磨呂
- 「てんちょー、まだかよぉ?」
- 観楠
- 「もうすぐかな?」
- 琢磨呂
- 「(オーブンを覗く)おおっ! 膨らんでおる!」
数分後。
- 観楠
- 「皆さんお待たせぇー」
- 一同
- 「うまい! うまいぞ! さすが ”かなみ” パンや!」
- 観楠
- 「どーゆーこっちゃ(爆)」
- 琢磨呂
- 「てんちょー、マジで美味いぜ! さすが本職!」
- 涼介
- 「でもホンと美味しいですね……やっぱり焼き立てが一番」
- 三彦
- 「うむ……うまい……戦場の兵隊さんは麦飯も食えんとい
うのに我々がこんなうまいものを食っていていいのだろうか……」
- 観楠
- 「いやぁー、そう言ってもらえると作った方も嬉しいよ」
数分後。
- 素子
- 「いつになくふわふわしていて……店長さん、美味しいで
すね(にこっ)」
- 観楠
- 「え、あ、そうかな? ありがとう……(照れれれれ)」
結局、観楠にピーナツを奪取された可哀想な朝であったが、その後余ったピーナツは彼の物となった事をここに付け加えて置くこととする。
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