エピソード164『あきりんのテーマ』


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エピソード164『あきりんのテーマ』

テーマ曲

作詞:豊秋竜胆(とよりん☆)
 作曲:長瀬顕(しゅぺる少尉)
 #……だったと思う。


  Bm         Bm7       D
 絶対逃がさないから 覚悟をきめて
 Bm          Bm7             D    A    E7
 あたしから逃げられるなんて 甘い考えは捨てて

 Bm        D    E7    E
 いつもと違う 風が重い……
 Bm        D E7      E
 この街の中 走り抜ける
 Am          D7        E7    E
 正義感なんて安っぽい言葉じゃない
     A7                    B7
 でももしかすると ただの自己満足?

*絶対逃がさないから 覚悟を決めて
 あたしから逃げられるなんて 割と本気で思ってた?
 Bm                              E7
 その気持ちわからないでもないけど
   A7      Dm    E7        E
 ごあいにくさま 相手が悪いね
 
 MC この最強美少女転生戦士の竜胆ちゃんから逃げられたやつはいないのよっ
   ああっ、言ってるそばから逃げるんじゃないっ、このチキンっ!
   止まりなさい、今日のあたしは機嫌がいいから警告してあげるわっ
   止まりなさいって言ったわよ? ……止まる気配なし、か
   えいっ(SE) ふっ、言ったでしょ あたしから逃げられたやつはいないって!
    あきりん、またやったのか やりすぎだぞ……
   いいじゃない更ちゃん。悪霊見つけてほっとくなんて出来ないのっ
    ふう 全く、困ったもんだ……
 
 どこか違うの 吹利の街
 なにかあるけど なんだかなあ(わかんないや)
 神様がほんとにいるんなら教えて(えっ、いるよいるいる)
 裡門からアキスペって連続なの?(あきりーん(^^;))
 
 *
 
 絶対逃がさないから 覚悟を決めて
 アキラから逃げられるなんて 割と本気で思ってた?(全然!)
 その気持ちわからないでもないけど
 ごあいにくさま 相手が悪いね(悪すぎよぉ(T_T))
 
 なんかそれって ハメくさいね
 勝ちたいからって 使わないでよ
 
 MC  あきりん、気がついたらバーチャの歌になってないか?
   あれ、ほんとだ いつのまにこーなったのかな ま、いいじゃない
    それはどうかと思うが……いっそ、鉄拳の歌にしてしまえぃ
   え、鉄拳の歌になっちゃうの? そうなったらあたしの鬼平コンボが
    リーのインフィニティキックコンボが
   炸裂炸裂ぅ しちゃうんだから 覚悟決めなさぁい?
    えーん、あきりんがいじめるよぉ 変な頭の親父がいじめるよぉ
   うむ その心意気や良し かかってきなさい ほーっほっほっほ☆
 
 *
 

独演会

ここはベーカリー楠、個性的な常連が集まる妖しい研究所。もとい、パン屋兼喫茶店である。ちなみに近鉄吹利駅から西へと通ずる吹利大学通りに位置する。知らなかった読者も多かろう。ははは。さて、そんな(どんなや?)ある春の日、陽光はポカポカと音を立てて店内に差し込んでいた。
 まさにアラレちゃんの世界であった。

竜胆
(ぽけぇ〜〜〜)
観楠
「どうしたの、竜胆ちゃん?」
竜胆
「(はっ!)あ、いえっ、もう春ですねぇ〜ってか!」
観楠
「何、↑の『はっ!』てのは。何か考え事してたのかな」
竜胆
「新しい生活が、始まりましたね店長……」
観楠
「は? 新しい生活?」
「同棲でも始めたんかいな?」
琢磨呂
「なにぃ!? それは聞き捨てならんぞっ! いくら今まで まりまり氏が通いつめていたからといって、同棲は許さんっ!」
慎也
「なんでお前が許可しゃんなあかんねんなっ!」
琢磨呂
「うっ……うるさいっ! オホーツク海条約で規定されて いるのだっ!」
素子
「はいはい。で、どうしたんですか、りんどうさん?」
三彦
「赤紙が来たに間違いない」
涼介
「それは違うやろ。五月病の前触れじゃないですか」
かなみ
「『ごがつびょう』ってなぁに?」
「さぁ、なんでしょうね?」
観楠
「え、緑ちゃんも知らないの?」
「はい!(にっこり)」
「こんなんや(「もわもわ」っとね)」
かなみ&緑
「え、ええっ〜〜〜!?」
観楠
「な、なにを見せた!?」
「お前がハッピーになってる姿」
観楠
「な、なんか深いな、それ」

ここで長瀬顕、颯爽と登場。月光仮面ではない、念のため。

「『つくしぃのこがはずぅかぁしげにかおをだぁしますぅ』 ってか」
観楠
「あ、顕君こんにちは」
「もうすぐ春ですね」
観楠
「は?」
「いや、いいです。それより姐さんっ!」
竜胆
「やっときたわね! 例のブツは?」
「なんや、いきなり元気になったぞ?」
「ふふふ、もおバッチリですよ」
竜胆
「じゃ早速! って、ギター持ってないじゃない」
「甘いっ! 新兵器マルチトラックレコーダーを再生用装 備にしてこのバックパックに詰め込んできたのだっ」
竜胆
「なんかわからんが、おおっすごいっ!」
琢磨呂
「おいおい、何二人で盛り上がってんだ?」
「実はな」
竜胆
「私のテーマ曲ができたのよっ! ほ〜ほっほ!」
「な、なんやそれっ!?」
竜胆
「私のような美少女になるとテーマ曲くらい必要でしょ。 だから作曲を頼んだのよ。ちなみに作詞は私よっ!」
観楠
「そ、それはさぞかし素晴らしいでしょうねぇ」
竜胆
「あったりまえじゃないっ! さぁ顕君、いくわよっ!」
「ラジャー! ところで店長っ!」
観楠
「はいはいっ!?」
「紅茶一杯」
観楠
「は……(突然のフリに思考回路ストップ)」
「いや、『は……(ぼ〜ぜん)』じゃなくて、喉を潤すため に紅茶が一杯欲しいんですけど」
琢磨呂
「顕、ヴォーカルの喉にはこれがいいぞっ! (梅干しを どこからともなく取り出す)」
「スッパマンかお前は。^_^; ま、それでいいか」
琢磨呂
「足りないならまだまだあるぞ」
「さて、ライブ準備開始っ!」

せっせとスピーカー類を床にならべる顕。

「はよせぇっ!」
「おっけぃ! じゃ皆さん、扇を描くように座って並んで 聞いててくださいねっ。では……」

いきなりサビから入る8ビートノリノリ系の曲が演奏された。たまに入る細かいギャグが笑わせてくれる。女の人用の曲なので、顕はキーを下げて歌ったのだが、キーを下げても高い曲であることに変わりはなかった。あんまりキーを下げすぎると男の声になってしまって気持ち悪いからだ。とかなんとかいってるうちに、 MTR(マルチトラックレコーダー)によるギターソロ(せこいっ!)が終わって曲はエンディングを迎えた。ちなみに正式版はMCが入るので、このギターソロは削除されるであろう。

「やんややんや(の大喝采!)」
「どう、姐さん?」
竜胆
「……なんなのよ、その歌詞は?(般若モード)」
「は? ちょっと変えてみたんだけど……」
竜胆
「何で私のテーマがギャグソングなのよ……(阿修羅モー ド(キン肉マンの阿修羅マンであって、決して阿修羅男爵ではない))」
「(うっ、後ろにみえるあの『怒』の顔が恐いっ)姐さんの イメージにピッタリかなって、その……あの……」
竜胆
(頭部右に60度回転っ! 阿修羅『怒』モード!)
「さいならっ!」
竜胆
「まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぃぃ!!」

ベーカリー楠を2つの閃光が駆けた。零コンマ数秒後、店の外でコンボの音がする。

観楠
「豪快にやってますねぇ」
琢磨呂
「顕も命知らずなやつだな」
「どんな顔して帰ってくるやら……」
素子
「どっちの顔も気になりますね(笑)」

外では……。

「20連コンボなんて、鉄拳2のマニュアルには載ってねぇ ぜぇ〜〜!(そりゃねぇぜセニョリタァァァァァァ)」



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