- 正正正(しょうせい・ただし)
- 若き天才棋士。得意技は弟子イビリ。
- 語り手(なれーたー)
- 冷静沈着、いつも現状を説明する人物。
- 髪の薄い男
- 一般人……。
試合のある会場まで、いつもならば自家用車で行くのだが、今日はきまぐれでバスを使うことにした正。まだバスが来るまでには時間があるので待っている正。
そこに髪の薄い男がやってきて、正が先に並んでいるのを無視して正の前に並んだのであった……
- 正
- 「(む、なんだコイツは。マナーというものを知らないの
か!)」
正負けじと、髪の薄い男の前に入る。
- 髪の薄い男
- 「(あっ、コイツめ!)」
髪の薄い男もさらに正の前に並ぶ。
- 正
- 「(コノーっ! 負けてたまるか!)」
さらに前に入る。
- バス
- (ブッブッー)
バスのクラクションで二人は気付いたが、そう、とっくの昔に車道へ入っていたのだった……。
さて、みなさんは覚えているだろーか? 正がバス停留所で会った失礼な男の事を! あの事件が過ぎてから数日が立った……。
- 学生らしき子
- 「きゃあ! どうしてここの制服ってこんなにスカートが
いのかしら……」
- 正
- 「(普通の男ならばここで良いものを見た、とでも思うの
だろか。普通の男とはなんなんだろうな……。
グルルル……う。腹も減ってきたな。マックですますか)」
- 店員
- 「ありがとーございましたー」
- 正
- 「(さて……これからどうするものか……予定もなしに家
を出たものだから困ったな……ん? こっちに向かってくるアイツはこの前の髪の薄い奴じゃないか……! 前には転がる帽子。そうか、風に飛ばされたんだな)」
- 髪の薄い男
- 「すいません、両手が塞がっているものでー(大きい箱で
確かにふさがっている」
- 正
- 「私も両手がふさがっているので」
正転がる帽子を足で止める。そして両手にあるハンバーガーとジュースを一口ずつ口に入れる。
- 正
- (我、ここに復讐果たせり……)
だが! まだ気付いていなかったのだ! 彼との因縁に続きがある事を……
#続きは書かれていないようなきがする。
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