エピソード170『髪の薄い男』


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エピソード170『髪の薄い男』

登場人物

正正正(しょうせい・ただし)
若き天才棋士。得意技は弟子イビリ。
語り手(なれーたー)
冷静沈着、いつも現状を説明する人物。
髪の薄い男
一般人……。

バス停留所

試合のある会場まで、いつもならば自家用車で行くのだが、今日はきまぐれでバスを使うことにした正。まだバスが来るまでには時間があるので待っている正。
 そこに髪の薄い男がやってきて、正が先に並んでいるのを無視して正の前に並んだのであった……

「(む、なんだコイツは。マナーというものを知らないの か!)」

正負けじと、髪の薄い男の前に入る。

髪の薄い男
「(あっ、コイツめ!)」

髪の薄い男もさらに正の前に並ぶ。

「(コノーっ! 負けてたまるか!)」

さらに前に入る。

バス
(ブッブッー)

バスのクラクションで二人は気付いたが、そう、とっくの昔に車道へ入っていたのだった……。

復讐

さて、みなさんは覚えているだろーか? 正がバス停留所で会った失礼な男の事を! あの事件が過ぎてから数日が立った……。

学生らしき子
「きゃあ! どうしてここの制服ってこんなにスカートが いのかしら……」
「(普通の男ならばここで良いものを見た、とでも思うの だろか。普通の男とはなんなんだろうな……。
グルルル……う。腹も減ってきたな。マックですますか)」
店員
「ありがとーございましたー」
「(さて……これからどうするものか……予定もなしに家 を出たものだから困ったな……ん? こっちに向かってくるアイツはこの前の髪の薄い奴じゃないか……! 前には転がる帽子。そうか、風に飛ばされたんだな)」
髪の薄い男
「すいません、両手が塞がっているものでー(大きい箱で 確かにふさがっている」
「私も両手がふさがっているので」

正転がる帽子を足で止める。そして両手にあるハンバーガーとジュースを一口ずつ口に入れる。

(我、ここに復讐果たせり……)

だが! まだ気付いていなかったのだ! 彼との因縁に続きがある事を……
 #続きは書かれていないようなきがする。



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