エピソード195『影跳、ベーカリー楠初来店』


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エピソード195『影跳、ベーカリー楠初来店』

 番号のわりには時期は少しだけ過去に飛びます。

人物紹介

湊川観楠(みなとがわかなみ)
ベーカリー楠のマスター 23歳、一児の父(未婚)
不破寧(ふわ・ねい)
裏世界で一目置かれるハッカー。 齢数百歳なのに新小学校一年生
不破影跳(ふわ・かげと)
暗殺者見習い。300歳、大学生。
獅堂環(しどう・たまき)
言霊使いの21代目当主。17歳、女子高生

本編

日曜日、環に連れられて、寧と影跳がベーカリー楠に向かってる。

影跳
「姉ちゃん。あんまり変な事せんと子供っぽく振る舞って や」
「わかってる。わかってる。だてに何年も生きてないで」
「寧さんの場合、『何百年』でしょ」
「ひ、酷い。たまちゃんは私の事、寄り扱いするのね(;_;)」
「え、でもほら、寧さんっていつまでも可愛くって良いで すよね(^_^; 」
「可愛い? もう一回言って、もう一回(^^)」
影跳
「(ぼそっと)ババア」
「かぁ〜げぇ〜とぉ〜〜〜(ーー#)」
影跳
「ごめんなさいごめんなさい」
「くすくす、あ、そこよベーカリー楠って」

カラン。

観楠
「いらっしゃーい。あ、来てくれたんだね」
影跳
「お言葉に甘えまして。姉ちゃんがどうしても聞かないも んで(^_^;」
観楠
「姉ちゃん? 3人兄姉なんだ」
「違うよ。私の事だよ。寧って言うの(^^)」
観楠
「ふぅーん、それでねえちゃんって言ってるんだね」
「そんな事より"おぢちゃん"、かなちゃんは?」
観楠
「お、おぢさん(ひきつり笑い)。"お兄さん"はまだ23なん だけど(^_^;」
「え、でもかなみちゃんが小一だから23って言うことはな いんじゃ……それに例え23でも寧さんから見ればおぢさんじゃ……」
観楠
「環ちゃんまで(目の幅涙)」
「あら、私から見ればたまちゃんもおばさんなのよ(^^)」
「寧さん、それってひどいんじゃない」
影跳
(姉ちゃん、さっきの事恨んでるな)

口喧嘩を始める二人
 わいわいガヤガヤ

「ピーーーーーーーー(;_;) たまちゃんが苛める〜〜」
「寧さん泣かないで(オロオロ)」
影跳
(結局、獅堂も姉ちゃんには勝てないか」
(泣き止んで)「で、かなちゃんは?」
観楠
「かなちゃん? ああ、かなみちゃんはいえでお留守番し てるよ」
影跳
「偉いですね〜」
観楠
「いや〜(照れ)」
「影跳なんか食べさせてよ〜」
影跳
「はいはい、何かお薦めあります?」
観楠
「うちのはなんでも美味しいよ」
「ならこれとこれとこれ(^^)」
「僕はこれとこれとこれとこれ(^^)」
影跳
「太るぞ、二人とも」
「せっかく影兄がおごってくれるんだから、ダイエットは 一時中止」
影跳
「誰がおごるって言った。誰が」
「奢ってくれないの? 約束したのに?(嘘泣き)」
影跳
「わ、わかったよ。奢るよ。トホホ(;_;)」



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