エピソード196『紫擾の野望』


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エピソード196『紫擾の野望』

紫擾君は火曜日にゼミがある。どうやら電子メディアの関連のゼミに入ったらしい。

ゼミの先生
「……であるからみんな今後とも……」
時雨
「うぅーむ、長い説明だ」
新司
「だから、やめよーって……」
時雨
「あのねぇ、私は別に一緒に来てくれって頼んだ覚えは無 いぞ」
新司
「まぁまぁ、堅いことは言わないで。どうせおいらはやり たいことないし……」
時雨
「卒論まで私がお世話するのか?」
新司
「そうなるでしょうなぁ」
時雨
「うぅー、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ……」
ゼミの先生
「うん、えーと、君紫擾君だったかな、質問かね」
時雨
「(ぎくっ),あっ、はい。今の先生が言われていた話し ですけど、電子メディアだけでなく他のメディアとの比較と取り入れた方法も有効なのかどうかを相談してました」
ゼミの先生
「あっ、そういうことか。それはだね、一応このゼミの趣 旨が……」
時雨
「(新司に向かってこっそりと)このお茶目さんが……」
新司
「そんなあなたはお茶目の大将ぉ」
時雨
「……」

そんなこんなで時間いっぱいでゼミ終了。

夏美
「紫擾君、また馬鹿なことやってたでしょう」
時雨
「あやぁ、紫擾さん。ごきげんよう。相変わらずお美しい」
新司
「ちわぁー」
夏美
「ホント変な人」
時雨
「新司、言われてるぞ。気をつけないと」
夏美
「あんたの事じゃぁ、(つっこみの右手がくる)」
時雨
「うぅ、もう教えることは何もない……見事だ」
夏美
「……」
時雨
「まぁまぁ、紫擾さん同じ名字も何かの縁、よろしく」
夏美
「あんたとは一回の頃から英語が一緒やったでしょ」
時雨
「でも、今回はクラス違うし」
夏美
「でも、ゼミが一緒。あぁ……」
時雨
「ナァーイス」
夏美
「どこが?」



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