- 湊川観楠(みなとがわ・かなみ)
- ベーカリー楠のマスター
- 岩沙琢磨呂(いわさ・たくまろ)
- 軍事マニアの破天荒な高校生
琢磨呂は、学校の帰りにベーカリーで観楠からすでに廃刊になってしまった雑誌『プラトゥーン』のバックナンバーを借り、ついでに紅茶を一杯やっているところである。
- 琢磨呂
- 「イヤァ〜、でも店長マジ助かったよ、サンキュ! まさ
かプラトゥーンのバックナンバーがあるとは思わなかった。何でも聞いて見るもんだねぇ……」
- 観楠
- 「そういや、慎也君とかは持ってなかったの?」
- 琢磨呂
- 「……なぁ、店長……シンは17歳だぜ? プラトゥーンが
廃刊になった当時はまだ小学生だってば(笑)」
- 観楠
- 「いやぁ……三彦君ぐらいだったら、当時から定期購読し
てそうじゃない」
その頃三彦は家の便所で……。
- 三彦
- 「ごほごほ……不死の病……ではなく……誰かうわさして
おるな?」
所変わって再びベーカリー楠。
- 琢磨呂
- 「あいつ……いまごろ『ごほごほ不死の病だ』とか言って
んじゃねーのかな(笑)」
- 観楠
- 「それは三郎君でしょうに」
- 琢磨呂
- 「最近あれが流出してるから(^^;」
- 観楠
- 「そーなんだ」
- 琢磨呂
- 「でも、マジで良かったよ、身近にプラトゥーンバックナ
ンバー持ってる知り合いが居てさ」
- 観楠
- 「伊達に年くってないってば」
- 琢磨呂
- 「おやぢだもんねぇ〜」
- 観楠
- 「”お兄さん”だぁぁっ!」
- 琢磨呂
- 「言い方が悪かったか……”ぱぱ”さん……」
- 観楠
- 「(急に顔がほころぶ)……あのねぇ(照れ照れ)」
- 琢磨呂
- (何たるEASY!)
- 琢磨呂
- 「じゃ、パパさん、ツけといてねっ」
- 観楠
- 「うんうん(にこにこ)」
カランコロン……受験と言う恐怖を背負いこんだ"傷心のぢょしこーせー"こと、モトコ・アサイのいない寂しい店内にたたずむ観楠の耳には、扉をくぐった琢磨呂が与えたエネルギーによって鳴り響く鐘の音だけが聞こえていた。
- 琢磨呂
- (上手く行ったな……今日は一文なしだったのだ(笑))
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