- 慎也
- 「(あっついなぁ……勉強する気になれない……ふぅ)」
高校3年生と言えば、受験生。
夏休みに遊びほうけるか、受験に向けた学力を貯えるかで、春に笑えるか否かが決まってしまうのが情けなくも世の常(苦笑)
- 慎也
- 「ふぅ……」
- 琢磨呂
- 「……ぁっぃ」
- 慎也
- 「? なにかいったか……」
- 琢磨呂
- 「あつい! あついあついあついあついあついあついあつ
いあついぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
- 顕
- 「叫ぶな(汗)」
- 慎也
- 「余計に暑なるやないか(大汗)」
- 琢磨呂
- 「さて! 俺はさっき何回"あつい"と言った?」
- 顕
- 「10回」
- 琢磨呂
- 「……(汗)」
- 慎也
- 「(か、数えとったんか……)」
- 顕
- 「しかし、今日の熱さは尋常じゃない」
- 慎也
- 「涼しいところって言ってもなぁ……ベーカリー?」
- 顕
- 「今日は定休日だろ?」
- 慎也
- 「そか(汗) じゃぁ、図書館でも行ってみる?」
- 琢磨呂
- 「……う、うわははははははははははははは!!」
- 慎也
- 「ど、どないしてん(汗)」
- 顕
- 「暑さで、どこかおかしくなったか?」
- 琢磨呂
- 「プールに行くぞっ!」
- 慎也&顕
- 「……はぁ?」
- 琢磨呂
- 「今日の勉強はナシっ! 息抜きせよと、たった今上層部
から命令が下された! よって、プールに行くことにする!!」
- 慎也
- 「お前、今日は絶対気合入れていくって……(汗)」
- 琢磨呂
- 「知らん!(がーっ)」
- 顕
- 「わかった、プールに行こう」
- 慎也
- 「おいおい……(汗)」
- 顕
- 「で? 今からじゃ何処に行っても芋洗いだが?」
- 琢磨呂
- 「学校だ! がっこうのぷーるがあるっ!」
- 慎也
- 「学院までいくんかぁ?(汗)」
- 琢磨呂
- 「やろーどもばっかのぷーるなんかみたくもないっ!(ぐぐっ)」
- 慎也
- 「じゃぁ、何処の学校……まさか(汗)」
- 顕
- 「決まりだな。酒井達のところだ」
- 慎也
- 「まずいって!(汗) 他校の人間が入れるわけない……」
- 琢磨呂
- 「それは地中海条約によって却下された!」
- 顕
- 「そーいうことだ」
- 慎也
- 「(こ、こいつら……)」
- 琢磨呂
- 「小隊整列ぅ! 右向け右っ! 吹利学校プールへ向けて、
銃剣突撃ぃ!」
- 慎也
- 「(なんで銃剣突撃やねん!?)」
- 顕
- 「そーいうもんだ」
- 慎也
- 「(俺、なにもしゃべってない〜〜)」
ところ変わって吹利学校。
- 緑
- 「ぷはぁっ!」
- 女子部員1
- 「緑すっごぉい! またタイム縮まったよっ!」
- 女子部員2
- 「今度の大会はいただきかしらぁ?(笑)」
- 緑
- 「そんなことないですぅ(照)……あら?」
- 男子部員
- 「ななななんだきさまらっ!?(汗)」
- 琢磨呂
- 「なんのへんてつもないいっぱんのこうこうせいだ(汗)」
- 顕
- 「プールに入らせてもらいたい」
- 男子部員
- 「で、できるわけないだろ(汗) 今日は部活の練習で、一
般に開放してる日じゃないんだっ」
- 琢磨呂
- 「それは国連決議で却下された!」
- 男子部員
- 「わけわかんねぇこと言ってないで、帰った帰った!(汗)」
- 慎也
- 「だから、あかんゆーたやろ?」
- 緑
- 「どーかしたんですかぁ?」
- 慎也
- 「へ? わ、み、緑ちゃん!(汗)」
- 緑
- 「慎也さん!? あ……(照)」
- 顕
- 「何故照れる(笑)」
- 琢磨呂
- 「……も、萌えぇぇぇぇぇぇっ!(ぼふっ)」
- 緑
- 「もえ?」
- 慎也
- 「あーいやいや! なんでもないっ!(汗) 緑ちゃん、ま
たねっ!」
慎也、顕と琢磨呂をずるずると引きずって逃げ出す。
- 顕
- 「うーむ、おしい(笑)」
- 慎也
- 「なにがっ!」
- 緑
- 「慎也さん、なんだったのかなぁ……」
- 女子部員1
- 「ねねねねねね、今の人たち緑のナニ?」
- 女子部員2
- 「知り合い? ひょっとして、彼氏ぃ?(笑)」
- 女子部員3
- 「3人もいるなら、一人くらいまわしてよネ(笑)」
- 緑
- 「あの、そーいうわけじゃ……(照)」
- 女子部員4
- 「こーら、白状しろぉ(笑)」
引きずられる琢磨呂&顕は、この一声に反応した。振り向くと、セミロングの可愛い女子部員が『一人くらい回して』などという大胆な台詞を発しているのだ。
- 琢磨呂
- (セミロング?)
- 顕
- (みづぎ!?)
- 2人
- 「(目線を交わしあって)戦闘境界線だな!」
- 琢磨呂
- 「おおっ! 水着の美女が俺を呼んでいるっ!」
- 顕
- 「馬鹿野郎っ、俺だってば!」
- 琢磨呂
- 「ぬわんだとォ? じゃぁあの娘に聞いて見ようぜ(水泳
部員3の方を指差す)」
- 顕
- 「フッ……(自信ありげ)」
- 慎也
- (やな予感……)
- 琢磨呂
- 「おーい、むぅいーどぉーりぃーちゃぁぁ〜ん!(エコー)」
- 緑
- 「え?」
- 琢磨呂
- 「(むぐっ)?」
- 慎也
- 「(琢磨呂の口を押さえる)なんでもないなんでもない……
あ、練習頑張ってねーじゃ(琢磨呂を引きずりつつ歩き出す)」
- 琢磨呂
- 「みごりひゃん……ほのほんなろこの……しんひふぉ……」
緑ちゃん、その女の子の真意を……)
- 顕
- 「惜しい事をしてしまった……」
- 部長
- 「こ、こいつら……さっさとと、練習せんかぁ!」
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