エピソード201『ラッシュアワー』


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エピソード201『ラッシュアワー』

月曜日、朝八時

影跳が学校に行こうとする。

影跳
「行ってきまーす」
「こんな時間に行くの?」
影跳
「何か不味いことでもあるの?」
「この時間ってラッシュアワーって言うのよ。それはもう 凄くて毎日死人が出てるぐらいなんだから」
影跳
「またそんな事言って(笑) そんな嘘に引っかかるわけな
いだろ。姉ちゃんも早く学校に行きなよ」
「はい、はい。早くしないと乗り遅れるわよ」
影跳
「やばい」

吹利駅

駅員
「電車が参りまーす」
影跳
「すごい人だなぁ。こんなに乗れるんだろうか?」

扉が開く。みんなが一斉に扉に殺到する。

影跳
「のへぇーー」
駅員
「扉が閉まりまーす」

さらに乗り込もうとする乗客

影跳
「痛い、痛い、おばちゃん足踏んでる。踏んでるって、退 かしてや」
おばちゃん
(無視)

次の駅に到着。

車掌
「扉が開きまーす」

わらわらわらわら
 ほとんどの人が降りようとする

影跳
「ちょっと、ちょっと」

外まで流されていく影跳。そして影跳の前で無情にも閉まるドア。

影跳
「これがラッシュって言う奴か。確かに死人が出るかも」

思わず呟く影跳に隣にいたサラリーマン風の男が突っ込む

「でえへん、でえへん」

その後、ベーカリーにて。

影跳
「ラッシュって凄いんですね。死ぬかと思いましたよ」
観楠
「さすがにほんとに死人はでないと思うけど(笑)」
文雄
「うむ。実は関東方面では、本当に死人がでることがある らしいぞ(苦笑)。だいたい、関東方面では、機能集中の度合いが関西の比ではないからな。そもそも云々……」
「え、えっとぉ。埼玉に……住んでいたとき時々そういう ニュース……やってました……けど」
源滋
「お願いですから無責任な噂流さないで下さいよ〜(泣) 誰が処理すると思ってるんですかぁ〜(泣)」
文雄
「事実は事実なんだが……」



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