エピソード205『迷子』


目次


エピソード205『迷子』

遊園地で寧を探し回る影跳&環

影跳
きょろきょろ 「普通、最年長者が迷子なんかになるか?」
「そんなこと言ってないで早く探しましょうよ。 きっと心細がってるわよ」
影跳
「姉ちゃんに限ってそんなこと無いって きっと今頃、影跳は役に立たないとか思ってるって(笑)」

所変わって、案内所

「くしゅん、影跳の奴役に立たないんだから」

そこにテレビカメラを引き連れた男がやってきて

男1
「お嬢ちゃん迷子?」
「(テレビの前だから子供のフリしなくちゃ) うん」
男1
「そうなんだ、お嬢ちゃんなまえは?」
「寧っていうの」
男1
「寧ちゃんいくつ?」
「(レディーに歳を聞くなんて(怒) んーーとねぇ、こん だけ」
男1
「五才なんだ、お母さんときたの?」
「ちがうの」
男1
「じゃ、お父さん?」
「お父さんもお母さんも居ないの」
男1
「そうなんだ。誰ときたの?」
「影跳兄ちゃん」
なんであんな奴に兄ちゃんって付けないといけないの(怒))
男1
「もしかしたら、お兄ちゃん帰ったかもよ(薄笑い)」
「そんなことないもん」
影跳が私のこと置いて帰るはずがないわよ)
男1
「そうかなぁ、寧ちゃんのこと嫌いになって帰ったかもね
薄笑い)」
「そんなことないもん」
もしかして、一ヶ月連続でロシア料理が出たときに怒ってちゃぶ台返ししたことを怒ってるんじゃ……(^_^;
でも影跳その時は怒ってたけど、次の日はもう忘れてたみたいだし。
あっもしかしたら今日無理矢理ここに連れてきたのを怒ってるんじゃ……いや、でも、影跳も楽しんでたし、もしかしたらジェットコースターにムリヤリ乗せたことを怒ったんじゃ……)
 苦悩する寧
「うえぇーーーーーーーーん(幼児化) そんなことないも ん、そんなこと、そんなこと、うえぇーーーーん」
男2
「(後ろから男1に蹴りを入れる)お嬢ちゃんどうしたの? あの男に苛められたの?」
「うん」
男2
「でもねお兄ちゃんは帰ったよ」
(半泣き)
男1
「お前の方が酷いじゃないか(笑)」
男2
「よしお兄ちゃんが探してあげよう」

椅子に座らせられる寧

男2
「よしお兄ちゃんはどんな服着てた」
「うんとね、黒」
男2
「ふむふむ、黒だね、目はどんな感じ?」
「こんなの」といって自分の目を指さす
男2
「寧ちゃんに似てるんだね」
「うん」
男2
「なら、お口は?」
「こんなの」といって今度は目を指さす
男2
「全部寧ちゃんに似てるんだね(苦笑)」
「うん」
男2
「お兄ちゃんの歳は?」
「わかんない」
男2
「それじゃ、探せないそれじゃ駄目だ?(ちょっと怒った ふり)」
「じゃっこれくらい」と指を二本出す
男2
「『じゃっ』って何なんだ『じゃっ』って(苦笑)」

しばらくして

男1
「こんな感じ?」といって絵を見せるが、それは何処をど うみてもオバQであった
「ちがう〜〜」
男1
「お前が言ったとおり書いたらこうなったんだよ(やくざ 風)」
「うぇぇぇ〜〜」
男2
「こんな感じ?」っていって絵を見せる。下手だが人に見 える
「うん」
男2
「それじゃ、探しに行ってくるね」

男2が探しに行っている間男1と二人だけになる寧。

男1
「お兄ちゃん遅いねぇ、やっぱり帰ったのかなぁ(薄笑い)」
「そんなことないもん(;_;)」
男1
「わからないよー、もし帰ってたらどうするの(薄笑い)」
「ひとりで生きるもん」
男1
「一人でいきれるの?」
「いきれるもん、また一人で生きるもん(;_;)」
男1
「俺ってムチャクチャ印象悪いな(苦笑)」

しばらく消える男1

しばらくして

? 
「寧ちゃん、寧ちゃん」

振り向く寧。

男1
「お兄ちゃんですよーーー(笑い)」
「うぇぇぇぇん(;_;)」
男2
「あんた寧ちゃんのお兄さん?」

手当たり次第に訊きまくる男2
 【絵は何のためにあるんだ絵は】
 やっと影跳を見つける男2

影跳
「あんた姉ちゃんを知ってるのか?」
男2
「あんた寧ちゃんのお兄さん」
「そうです。で、寧さんは?」
男2
「こっちです」

寧の居る場所

男2
「寧ちゃん、寧ちゃん。やっぱりお兄ちゃん帰ったって」
(半泣き)
男2
「ウソウソ、おにいさぁん」

影跳が現れる。

「(そばによって) 影跳ゴメンなさーーい(;_;)」
影跳
「何がどうなったんだろう?」 
「やっぱり寂しかったんじゃないの?」
影跳
「そうかな?」
「そうよ、だってたった一人の肉親でしょ(^^)」
「影跳、おんぶして(^^)」
影跳
「なに甘えてんだよ」
「おんぶして〜〜〜〜〜〜」
影跳
「何か幼児化してないか(^_^;」
「そんだけ寂しかったんじゃない? きっと一晩寝たら元 に戻るわよ」
影跳
「それなら良いんだけど……」
「(男1、2に向かって一礼) ありがとうございました」

帰り道

影跳
「気持ちよさそうに寝てる(苦笑)」
「泣きつかれたんじゃない? 寝てると子供みたいね(笑)」
影跳
「起きると全くちがうけどね(苦笑)」



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