エピソード215『まるぼう』


目次


エピソード215『まるぼう』

紹介

高村 文雄 (たかむら・ふみお) 資料術師。吹利大の院生。
 新谷 俊介 (しんたに・しゅんすけ) 吹利大の特殊物理学教授。

本編

それは2月14日、俗にいうバレンタインデーのことであった。
 いつものように新谷ゼミに出かけていた文雄は、新谷教授と時期研究計画についての検討を終え、世間話などをしていた。

新谷教授
「ときに高村君、面白いバイトがあるんだが試してみない かね。まるぼう関係なので守秘義務があるが」
文雄
「まるぼう……ですか?(暴力団関係ならつてもあるな)」
新谷教授
「うむうむ、特異な放射性元素を運ぶ必要があるので、そ の援護に人が欲しいとのことだ。給金も高いしなかなか美味しい仕事だぞ」
文雄
「(暴力団に放射性元素? 謎な話だな)」
新谷教授
「この件は葛城工機の私の教え子から来た話だ。あちらに も人材は豊富なので気楽にやって良いと思うのだがね」
文雄
「(むう、暴力団と大企業のと癒着かね……)」
新谷教授
「というわけでだ、今度神座基地に行ってみたまえ。紹介 状は書いておこう」
文雄
「神座基地……ということはまるぼうって……」
新谷教授
「防衛庁に決まっているではないかね。(キッパリ)」
文雄
「うむむ、なるほど……。了解しました。行ってみること にしまょう」
新谷教授
「うむうむ、頑張りたまえ。
おお、そうそう。カオス魔法の新しい論文を手に入れたので読んでみたまえ。部分秩序関係が結構使えるぞ」
文雄
「わかりました、読んでみます」

#仕事は別のやつに押し付けるベか



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