高村 文雄 (たかむら・ふみお) 資料術師。吹利大の院生。
新谷 俊介 (しんたに・しゅんすけ) 吹利大の特殊物理学教授。
それは2月14日、俗にいうバレンタインデーのことであった。
いつものように新谷ゼミに出かけていた文雄は、新谷教授と時期研究計画についての検討を終え、世間話などをしていた。
- 新谷教授
- 「ときに高村君、面白いバイトがあるんだが試してみない
かね。まるぼう関係なので守秘義務があるが」
- 文雄
- 「まるぼう……ですか?(暴力団関係ならつてもあるな)」
- 新谷教授
- 「うむうむ、特異な放射性元素を運ぶ必要があるので、そ
の援護に人が欲しいとのことだ。給金も高いしなかなか美味しい仕事だぞ」
- 文雄
- 「(暴力団に放射性元素? 謎な話だな)」
- 新谷教授
- 「この件は葛城工機の私の教え子から来た話だ。あちらに
も人材は豊富なので気楽にやって良いと思うのだがね」
- 文雄
- 「(むう、暴力団と大企業のと癒着かね……)」
- 新谷教授
- 「というわけでだ、今度神座基地に行ってみたまえ。紹介
状は書いておこう」
- 文雄
- 「神座基地……ということはまるぼうって……」
- 新谷教授
- 「防衛庁に決まっているではないかね。(キッパリ)」
- 文雄
- 「うむむ、なるほど……。了解しました。行ってみること
にしまょう」
- 新谷教授
- 「うむうむ、頑張りたまえ。
おお、そうそう。カオス魔法の新しい論文を手に入れたので読んでみたまえ。部分秩序関係が結構使えるぞ」
- 文雄
- 「わかりました、読んでみます」
#仕事は別のやつに押し付けるベか
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