エピソード228『みによんく』


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エピソード228『みによんく』

かなみ
「ねーいーちゃん! あーそーびーまぁしょっ!」
「かなみぃ、ちゃんとぴんぽんおしたか?」
かなみ
「うん」
「ねいのやつ、ちっともでてこないぞ」
かなみ
「かなみがよんでるから、ちゃんとでてきてくれるもん」
「ひょっとして、ひるねでもしてるんじゃないか?」
かなみ
「ねーいーちゃん! かなみがきたのっ! 望ちゃんもっ!」
「やくそくわすれて、でかけてるかも」
かなみ
「そんなことないもん!(ぶーっ)」
「せっかくあたらしいミニ四駆もってきてやったのになぁ」
「おーい、望ぅ」
「ちゃんときたか」
智博
「あ、望おまえっ! またかなみちゃんといっしょかよっ!」
「いーだろっ! 家がとなりなんだからっ!」
智博
「くっそー……望っ! 今日はぜったいまけねーからなっ!」
「なにひとりできあいはいってるんだよ」
大樹
「まぁまぁ、2人ともおちつけよ(笑)」
「で? 寧はどーした?」
かなみ
「ねいちゃんでてこないの」
「ひょっとしたらいないかもしれないんだ」
「なんだそりゃ……寧がうちにおおきなコースあるからっ ていったんじゃないか」
「おれにいうなよ」
「しかし、ただ門前でつったってるのもげいがない」
大樹
「うーん……」
「そだ! はいっちゃおーぜ?」
かなみ
「かってにはいったらおこられるのっ!」
智博
「だいじょうぶだって、おれたちよばれてきたんだし」
「よし、ねんのためぴんぽんおしてからはいろ」
かなみ
「望ちゃん、ねんのためってなぁに?」
「しらない。でも、おとなはこんなときよく言うんだ」
毅&大樹
「おっじゃましまーす!」
「しつれいします」
智博
「こんちわぁ!」
かなみ
「ねいちゃーん」

子供たち、口々に挨拶しながら門をあけ中に入る……と、

一同
「あーーーーっ!!」 
かなみ
「ねいちゃんっ!」
「zzzzzzz……ふぁ?(ぼーっ)」
「ねい、なんでこんなところでねてるんだよ」
「うーん……あれ、みんなどしたの?」
「あそびに来いっていったじゃないか」
「ただしくはミニ四駆のレースをかいさいしにきたのだ」
大樹
「寧ちゃんがでてこないから、かってにはいっちゃったけど」
「……(ぽん) あ、そーだった(笑) こーあたたかいとつ いうとうとしちゃうのよねぇ」
「じゅんびできてるか?」
「ふっふっふ……これを見てっ!(得意満面)」
「こ、このコースは……」
智博
「すっげー……」
「日本各地、あらゆるミニ四駆コースのデータを解析して 作り上げたスーパースペシャルなコースよっ! そー簡単にクリアできないから覚悟してね☆」
大樹
「クリアできない?」
「そう! あんまりにも遅いマシンは……こうなるっ!」

コース各所に仕掛けられたトラップがいっせいに牙をむく(汗)

「どぉ? 気に入った?(笑顔)」
一同
「(ぞぞっ)」



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