エピソード243『拳銃／弾薬あれこれ』

目次

• エピソード243『拳銃／弾薬あれこれ』
  • どーしてDE？
  • 40と言う数字について
  • 40SW弾の有効性について
  • デザートイーグルは唯一の44マグ発射拳銃か!?

エピソード243『拳銃／弾薬あれこれ』

どーしてDE？

緑

「私としては……デザートイーグル(DE)……が……好み…… ですねぇ」

琢磨呂

「クマでも撃つのかよ？　相手が人間なら50AEはいらない ぜ？　そんな事より、俺は.40SWの10mm弾が良いな」

緑

「いえ、やっぱ多少……の装甲なら抜けます……しねぇ。 相手が軽装……ならクルマのドア……越しに撃っても……殺れる……でしょうし……相手が……生身じゃない……場合……もありますし」

琢磨呂

「そーいやSEGAの某ゲーム、20mm弾を数発叩き込んでもザ コが死なないんだよ……テメーら一体何なんだ(笑)」

竜胆

「未来のサイボーグだからじゃない？(笑)」

孝雄

「わはははははは。科学だぁ、科学に出来ぬ事は無いぃぃ、 おいちい！」

琢磨呂

「はぁ……それで納得できる人間はいいよナァ〜。尋常じゃ ないほどカタイのに……」

竜胆

「そこが未来で宇宙なのよ(笑)」

琢磨呂

「宇宙？」

竜胆

「とにかく凄いってこと」

琢磨呂

「西島洋介山か？」

竜胆

「あったり〜☆」

観楠

「40SWっていえば、僕のUSPにそんな刻印があったんだけど、 あれって９mm拳銃じゃなかったんだ？　うーむ、銃の世界はややこしいなぁ(苦笑)」

琢磨呂

「あり？　USPに40SW仕様の物は存在しないと思ったんだ が……あれれれれ？　モデル45とモデル9mmしかないはずなんだが……モデル45の方は、ガバメントと同じ45ACPを使います。

しばし中座。

琢磨呂

……銃器関係の資料をちょっと調べた所、USPには40S＆W 弾のヴァリエーションモデルが存在する事が解ったぜ。正確には、口径だけで三種類『45ACP』『9mmパラベラム』『40S＆W』のモデルが製造されていて、セフティやらアクション機構、バレル長等のヴァリエーシションで、各々９種類が製造されてるそーだぜ。だから、USPは計27種類が製造された事となるね」

三彦

「その辺は複雑でしてな……口径に薬莢径を使う製作会社 もありまして。USPの場合は10mmVer.も作られているらしいから10mmの可能性もありますが。一口に40といっても弾薬径か口径か、さらに薬莢径か谷径か山径か……とわかれます。この辺になってくると専門家でないと、ちょっと」

観楠

「以前……三彦君だっけ？　NETで弾薬について書いてて くれたの……完全に忘れてるなぁ。メモにとって残しとけばよかったな(苦笑)　ところでさぁ」

三彦

「む？」

40と言う数字について

観楠

「40SWの、40ってのは、弾の大きさのことでいいのかな？
あと、SWっての、なんのこと？」

三彦

「むぅ……あいにく、そこまでは解りません。SWというの は多分スミス＆ウエッソン社の弾薬であったという事を示すものかと……思うんですが、これも何か別の意味があるかも」

緑

「えっとぉ……40SWは……10mm弾だと……記憶……してま す……けど……SWって言うのは……Smith&Wessonの略……です」

琢磨呂

「てんちょー、弾薬は俺が専門だぜ？　40SWってのは、40S&W 弾の略でね、スミスアンドウェッソン社が作成して世界に広めている弾薬の名前なんだ。最も普及しているハンドガン様の弾薬9mm×19では、ちょっとパワーが足りないわけよ。でもね、10mmオートとか言う弾だと、今度はでかすぎて反動やら装弾数やらの面で結構問題が起きて、結局世界標準にはならなかったんだよ。　そこでS＆W社が、10mmAUTOと9パラ(9mm×19)との間のサイズの弾を開発したのさ。それが40S＆W弾だ。
でも、40s＆w弾は10mmなんだ。9.5mmって訳じゃねーぜ？　正確には10.16mmなんだけどな。あと、この40弾はどこらへんで使われてるかと言うとだな、つい最近FBIが正式採用したんだよ。だから、アメリカではめちゃメジャーな弾になってるんよ」

40SW弾の有効性について

緑

「でも……40SWを使うなら……　10mmAUTOを……使った方 が……威力は……あります……ね」

慎也

「威力はあるけど、対人には40SWの方が理想的じゃない？　
確かそういう理由でベレッタなんかだとM96INOXとかが40SWを使ってたはずだけど。あれ結構渋いんだよな。フレームシルバーだけど。(^^;
でも一番好きなのはM92FセンチュリオンとM93Rかな俺は」

デザートイーグルは唯一の44マグ発射拳銃か!?

影跳

「そう言えば、デザートイーグルって、オートマチックで 唯一44マグナム弾が撃てるって本当ですか?」

緑

「44magの……タイプもあります……ね。
でも……私の場合は……50AE(アクション・エキスプレス)の……タイプのこと……を言ったん……です」

琢磨呂

「緑ちゃんよ、じつはデザートイーグルには357マグナムの モデルもあるんだぜ？　知ってたか？」

緑

「えっ、そ……そうなんてすか？　初めて……知りましたぁ」

琢磨呂

「ところで……唯一44マグナム弾が撃てる!?　ウソだ大ウ ソだ！　恐らくワケ解らん漫画家なんかに書いてあったのを鵜呑みにしてるんじゃねーの？　軍事系の漫画家で無い人が描かれたやつだと、結構間違っているから気をつけろよ。
マグナム弾と言ってもピンキリで、357マグナムもあれば44マグもある、45ロングコルトに……(笑)
マグナム弾ってのは、あくまで『リヴォルバー用の強力な玉』って事だからな。んで、本題に入るが、リヴォルバー用の.357マグナム弾等が撃てるオートマチック拳銃は、前述のデザートイーグルの他に有名な所では、AMT社の『オートマグ』シリーズが挙げられる。んで、ここまでは影跳でも「ア、そーいえば……」って感じで知ってるかもしれんが……マイナーなのはなんぼでもあるぞ(笑)
例えば、メーカーすら知らんと思うが、クーナン社の『クーナンモデル357』なんかは、紛れもない357マグナム弾発射ピストルで、オートマティックだ。あと、同じクーナンの『357・カデット』とか……。
そーいや『ウィルディ45』って銃もあったな……45ウィンチェスターマグナムが撃てる化け物……あとは……(以下マイナーな銃ばっかり出てくるので省略)
マグナム弾と言っても、誰も知らないようなマグナム弾を撃つのは、オートンマグ２だな。この銃は、なんと『リムファイァー.22マグナム』っていうクソマイナーなマグナム弾を打ち出すオートマティックなんだぜ(^^;
挙げていくとまだまだ有るが、マグナム弾を撃てる拳銃がDE(デザートイーグル)だけではないということは解ったんじゃねーのか？」