エピソード244『母の日の出来事』


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エピソード244『母の日の出来事』

5月12日、日曜。ベーカリーにて。

「……なぁ、そろそろはっきりしとかんか?」
観楠
「なにがぁ?」
「かなみの母親って誰やねん」
観楠
「な、な、なにをいきなり……(汗)」
「言い換えたら、お前が孕ました女やな(……にやり)」
観楠
「まてこら。そーいう言い方は良くない」
「良い悪いは別にして、結果そーなったんやからしゃーな い(笑)」
観楠
「ふん、なんとでも言え」
「かなみがなんかゆーてへんかったか?」
観楠
「別になんにもきかないが……なにかあんのか?」
「今日母の日やろ?」
観楠
「……ぁ、そっか。そんな日……じゃないっ(汗)」
「小学1年やから絶対母の日の似顔絵とかなんとかやっと るわな。んで、かなみだけ母親の顔わからんわけや」
観楠
「そ、それは、だな……(大汗)」
「カーネーションかて、渡す相手おらんの、ひょっとして かなみだけちゃうか?」
観楠
「えーと、ぉ……」
「なんも言わんのも、ひょっとしてお前に気ぃ使とんとちゃ うか」
観楠
「……」
「いい機会やから……考えとき」
観楠
「お、おぅ……なぁ、朝」
「あー?」
観楠
「……いや、なんでもない」



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