5月12日、日曜。ベーカリーにて。
- 朝
- 「……なぁ、そろそろはっきりしとかんか?」
- 観楠
- 「なにがぁ?」
- 朝
- 「かなみの母親って誰やねん」
- 観楠
- 「な、な、なにをいきなり……(汗)」
- 朝
- 「言い換えたら、お前が孕ました女やな(……にやり)」
- 観楠
- 「まてこら。そーいう言い方は良くない」
- 朝
- 「良い悪いは別にして、結果そーなったんやからしゃーな
い(笑)」
- 観楠
- 「ふん、なんとでも言え」
- 朝
- 「かなみがなんかゆーてへんかったか?」
- 観楠
- 「別になんにもきかないが……なにかあんのか?」
- 朝
- 「今日母の日やろ?」
- 観楠
- 「……ぁ、そっか。そんな日……じゃないっ(汗)」
- 朝
- 「小学1年やから絶対母の日の似顔絵とかなんとかやっと
るわな。んで、かなみだけ母親の顔わからんわけや」
- 観楠
- 「そ、それは、だな……(大汗)」
- 朝
- 「カーネーションかて、渡す相手おらんの、ひょっとして
かなみだけちゃうか?」
- 観楠
- 「えーと、ぉ……」
- 朝
- 「なんも言わんのも、ひょっとしてお前に気ぃ使とんとちゃ
うか」
- 観楠
- 「……」
- 朝
- 「いい機会やから……考えとき」
- 観楠
- 「お、おぅ……なぁ、朝」
- 朝
- 「あー?」
- 観楠
- 「……いや、なんでもない」
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