エピソード252『敗北の味』


目次


エピソード252『敗北の味』

登場人物

豊秋竜胆(とよあき・りんどう)
テムジン零号機専属操縦者
沙村めぐみ(さむら・めぐみ)
そのよき(笑)友人
不破影跳(ふわ・かげと)
贖罪の羊
不破寧(ふわ・ねい)
年齢不祥
獅堂環(しどう・たまき)
不破家の友人

対決

竜胆
「なんとぉ〜っ!」
対戦相手
「うわあ、やられた〜(棒読み)」
竜胆
「うっしゃ、50人抜きぃ! 我行くは覇王の途也。余人の 妨げられるところではない!」
めぐみ
「……あんた、馬鹿?」
影跳
「ここだよ姉ちゃん」
「ふ〜ん、ここのあんたの好きなロボットものがあるのね。
ま、あんたの相手くらいやったことなくてもちょちょいのちょいよ」
影跳
(言ってろババア)
「……(無言で乱舞)」
影跳
「うう……(泣)」
影跳
「おおっ、50人抜き? 姉ちゃん、とりあえずあのテムジ ンとやってみてよ(こてんぱんにやられろババア)」
「(影跳の足を踏みながら)やったろじゃない……影跳、お 金」
影跳
「はい……(自分で出せよ)……痛っ」
「ほな、やったろじゃない」
竜胆
「……おっ、乱入。こーでなくっちゃね」
めぐみ
「……あたし、いつまでこーしてればいいのよ」
竜胆
「あたしが負けるまで」
めぐみ
「……あっちでぷよぷよしてるから、終わったら呼んでね」
竜胆
「あっ、ちょっとぉ……逃げられた……」

んで、対戦中。

竜胆
「こなくそっ」
「えいっ」
竜胆
「これでもかっ」
「なんのなんのっ」
竜胆
「これでとどめっ」
「……やられた……ぴ〜〜〜〜〜〜〜っ(嘘泣)」
影跳
「ね、姉ちゃん嘘泣くなって(いい年して)」
「(ばきっ)ぴ〜〜〜〜〜〜っ(嘘泣)」
竜胆
「な、なに? ……なんだ、不破くんじゃない……」
影跳
「あ……りん姐さんだったんですか」
竜胆
「……さっきの、寧ちゃん?」
影跳
「そーです……すいません」
竜胆
「寧ちゃん、勝負っていうのはね、必ずどっちかが勝って どっちかが負けるものなのよ〜」
「(ぼそっ)これしか取り柄がないくせに」
竜胆
「ぬわんですって〜! 子どもだと思ってたらな〜んて生 意気! むき〜っ」
「子どもはあんたでしょ、特に胸」
竜胆
「もー許さん、むき〜っ!」
影跳
「り、りん姐さん、落ち着いて〜(汗)」
めぐみ
「どーしたのよ〜?」
竜胆
「このガキんちょが、言うに事欠いて……」
めぐみ
「なんですって〜? 聞き捨てならないわね〜?」
影跳
「は、はわわわ……」
「ぴ〜〜〜〜っ! お姉ちゃんたちがいぢめる〜!(嘘泣)」
竜胆
「……くっ」
めぐみ
「……場所を変えましょ(汗)」
「ぴ〜〜〜〜〜っ」
竜胆
「これと」
めぐみ
「いうのも」
竜胆&めぐみ
「あんたの監督不行き届きっ」
影跳
「は、はわわわわ」
竜胆
「ぶりりあんとえれがんと」
めぐみ
「かじゅあるぐらぢゅあり〜」
竜胆&めぐみ
「りんどう(めぐみ)ちゃんぱーんち☆ミ」
影跳
「あわ〜っ!」

お酒

「やっほー。影兄遊びに来たよー(^^)」
「おー。たまちゃんやっと来たか。おじちゃん待ってたん だよー。ヒック」
「(うっ、酒臭い……) どうしたんですか。寧さん?」
「うっ、ぴーーーーーーーーーーーー」
「えっ、あの(オロオロ)影兄ぃ(半泣き)」
影跳
「(隣の部屋からやってきて) ほっといてやって……」
「(顔を見るなり笑い出す) ぷっきゃはははははは、どう したのその顔?」
影跳
「いやぁ、りん姐さんになぐられてね(苦笑) ダメージが でかかったのかいつもより時間がかかってんねん」
「何があったの?」
影跳
「実は今日、姉ちゃんをゲーセンに連れていったら、そこ にりん姐さんがいてね。姉ちゃんが乱入して負けたんだよ。それで姉ちゃんりん姐さんに胸のこと持ち出してね」
「なんて命知らずな……」
影跳
「だろ、それからさすがに姉ちゃんには手を挙げなかった けど、口喧嘩になってゲームで決着を付けることになったんだよ」
「結果は?」
影跳
「10連敗、一ポイントも取れず」
「それであんなに荒れてるのね」
「おいっ、たまちゃん、影跳、そっちでこそこそ喋ってな いで、こっち来て飲め」
「えっ僕、お酒は……」
「いいから飲む」
(ひー、目が据わってるよー)
影跳
(諦めた方が良さそうだな……はぁ)

(一時間後)

「きゃははははははははははは。
いっちばーーん、獅堂環 竜胆さんのまねしま〜す」
「いいぞーーひゅーひゅー」
影跳
(獅堂まで……はぁ)
「いっきまーす。りんどうちゃんパーンチーーー」
影跳
「何で俺にするーーーーー(T_T)」
「りょーし、次私にぇ、私137番、不破寧。三彦君のまね しましゅ」
影跳
(どっから137って数字が出てきたんだろう)
「貴様! さては非国民だな(びしばし)」
影跳
「痛いって」
「さて、とうとう真打ち登場ね(^^)」
影跳
「ってさっきしただろ」
「(無視) 26番、再び竜胆さんのまねしまーす」
影跳
(また、りん姐さんのまねか)
「電信柱折り20連コンボー(^^)」
影跳
「って柱にするなぁーー」
「ちっ、さすがに折れないわね」

(さらに二時間)

「スゥースゥー」
影跳
「ふぅーやっと寝たか」
「きゃはは、こら、影兄、あんたも飲めよ」
影跳
「お前、送ってってやるから家に帰れよ」
「やっ、歩けないぃ〜〜〜〜、けらけらけら」
影跳
「はぁ、おぶってやるから」
「なら帰るよーー」
影跳
「(負ぶってやる) お前重くなったんじゃないか?(笑)」
「スリィーパァーホールド」
影跳
「く、苦しい」
「きゃははははははははは」
影跳
「近所迷惑だから寝てなさい」
「きゃはははははははは、(ぴた)」
影跳
「? ……(気がつく)やめろ背中には吐くな」
「うっエレエレエレ(吐いてる擬音)」
影跳
「しくしく、背中がなま暖かい(T_T)」

翌日寧、環が二日酔いになったことは言うまでもない……。



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