エピソード254『最近の狭淵美樹の一週間』


目次


エピソード254『最近の狭淵美樹の一週間』

狭淵美樹の日記より

月曜日

朝7時過ぎ。電話にて起床(*1)。本日も解剖(*2)。今日は腸間膜。

*1
 時々ある。
*2
 週の内4日は解剖実習によって占拠されている。

火曜日

目を覚ますと22時。指先に脂肪の臭い(*3)。
 所用の電話の後、風呂に入って寝直すべし。

*3
 脂肪の臭いは、一回二回洗っても落ちないんです。

水曜日

本日は解剖無し。2weeKぶりに先天研(*4)に顔を出す。
 吹利生協(*5)、求むる書あり。但し、資金無し。
 図書館(*6)にてget。
 Hにコピーを渡した後(*7)、K店(*8)へ。
 店長以下、面々相変わらず。
 2151、帰還。

*4
 京大先天異常標本センターの事。京大吹利キャンパス内にある。 : 美樹は、ここに顔を出すために吹利に週1ほどのペースで行って :います。
*5
 京大生協吹利店のこと。京大吹利キャンパス内にある。 : 書籍・CD部と食堂・喫茶部がある。 : 書籍が一割引なので、お買い得。
*6
 京大吹利図書館。 : 同じく、京大吹利キャンパス内にある、8階建ての巨大な図書館。 : 蔵書量は公表されていない。新刊の入るのが少々遅いのが玉に瑕。 :少量ながら、軍事系雑誌も置かれている。 : ただし、部外者は入館できない。
*7
 高校時代の後輩、平瀬美樹のこと。 : 彼女には、よく、栄養学関係の論文資料などの入手を依頼される。
*8
 言わずと知れたベーカリー楠の事。 : 美樹は、自分の日記にはこういった略称を多用する。

木曜日

世界観の相違か。海栗。(*9)
 K.S邸(*10)にCDを置いてきてから寝るべし。

*9
 日記には、この様に他者には意味不明なフレーズが入る物である。
*10
 士堂彼方邸。京大SF研の物資集積所と化している。

金曜日

手違い。試験対策進まず。相変わらず脂肪は多し(*11)。

*11
 脂肪が多いと作業量が無意味に増えるのが解剖というものなので :す。

土曜日

昼。試験終了。寝るとしよう(*12)。あ、SF研にも顔を出さねば(*13)。

*12
 要するに完徹してたんですね。
*13
 京大SF研の例会は、水曜日と土曜日。いつも翌朝まで続いてい :るので、起きてからでも充分顔を出せる。

日曜日

久々の休日。布団干し。
 I(*14)と舞鶴へ(*15)。
 金欠解消はいつか?(*16)

*14
 美樹の高校時代からの悪友。この春、目出度く就職した。
*15
 イージス艦見物である。
*16
 ほんと、いつなんでしょう?



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